ストレートではない?性自認のきっかけとは

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回は性自認のきっかけです。

LGBT当事者の中でも「自分がいわゆるストレートではない」と意識するタイミングやきっかけは人それぞれだと思います。

今回は自分の場合の話をしようと思います。
自分はLGBTでいうとTにあたり、MtXと自認しています。

高校時代までの自分

小さいころから赤やピンクのものを好んで選んだり、周りから「女々しい」と揶揄されることは度々ありました。
スカートを履きたいなどの女性でいたいという思いこそなかったものの、自分はいわゆる男らしい人ではないのだなということは自覚していました。

しかしそれが理由でいじめなどに発展することも特になく、自分自身の恋愛対象が女性であることもあり、特に深くセクシャュアリティについて意識することもなく過ごしていました。
学校でLGBTについての授業等も特になく、自分から進んで調べもしなかったので知識がなかった、ということもあります。

NEXT→ 性自認のきっかけとは?

LGBTの住みやすさは地域格差あり?

現在ではテレビや本などのメディアなどにも取りあげられてLGBTの存在に目を向けられることも多くなってきました。
以前よりも注目されることで、多様な生き方を受け入れる世の中に変わってきたように感じます。

しかし、イベントや交流の場は都会にだけ多く存在し、地方のLGBTにはそういった機会が圧倒的に少ないです。そういった環境の違いが、LGBTの地域間格差を生み出しています。

都会は人とつながれる機会がある

都会ではコミュ二ティや人が多く存在していて、LGBT同士で簡単につながることができます。
また、情報も豊富にありふれていて当事者とも支援者とも関わりを持つことができます。「一人じゃない」と感じることができるのです。
自分の居場所や共同体を容易に見つけて、選択することまでできるのです。

NEXT ページ
→地方のLGBTは孤立しがち?

”レズビアン”の語源とは?

LGBTをはじめセクシュアルマイノリティの言葉は現在非常に多いです。Facebookの性別欄では、50種類以上から性別を選べるということで話題になりました。
当事者の中でもその言葉を把握しきれている人はいないかと思います。今回はその言葉の中でも女性同性愛者、レズビアンの語源をたどってみます。

lesbianの元々の意味

レズビアン(lesbian)は、「レスボスの」という意味の単語でした。レスボスとはギリシャに浮かぶ島の名前です。
ではなぜレスボス島が関係しているかというと、レスボス島に住んでいたとされる女流詩人サッフォーが、同性愛者であったというところからきています。
女性同性愛のことを英語でSapphismということがありますが、それももちろん彼女の名前サッフォー(Sappho)から来ています。
この語が女性同性愛を表す意味として用いられたのは、ここ100年ほどのことであるようです。

出展: http://www.etymonline.com/index.php?search=lesbian

next 女性同性愛者の象徴「サッフォー」

ジェンダーニュートラルなfacebook

「あなたの性別を教えてください」

この問いにあなたはどのように答えますか?男性?女性?この2つの選択肢しか用意されていないのがほとんどですよね。
もしこの選択肢がたくさんあったら、混乱してしまうかもしれません。

Facebookではジェンダーをカスタムできる

Facebookは、英語表記にすると、ジェンダーの欄を58種類から選べるようになっていました。
現在は日本語表記でも女性・男性の他に「カスタム」を選択することができ、自由記述できるようになっています。
また、呼ばれ方も、男性、女性、中性の3つから選ぶことができます。

Facebookは自由記述にした変更について「以前よりさらに、自身のアイデンティティを表現することができるようになった」とコメントしています(Facebook Diversityより)

facebookの現在の画面
fb

上記画面は自分のページの基本データの中の、連絡先と基本データから確認することができます。

58種類のジェンダーとは?

以前facebookで選べることができたジェンダーは下記の通りです。
しかし、ジェンダーの在り方は非常に様々あることから、現在は自由記述になったようです。
それだけジェンダーは多種多様であるともいえます。

Agender
Androgyne
Androgynous
Bigender
Cis
Cisgender
Cis Female
Cis Male
Cis Man
Cis Woman
Cisgender Female
Cisgender Male
Cisgender Man
Cisgender Woman
Female to Male
FTM
Gender Fluid
Gender Nonconforming
Gender Questioning
Gender Variant
Genderqueer
Intersex
Male to Female
MTF
Neither
Neutrois
Non-binary
Other
Pangender
Trans
Trans*
Trans Female
Trans* Female
Trans Male
Trans* Male
Trans Man
Trans* Man
Trans Person
Trans* Person
Trans Woman
Trans* Woman
Transfeminine
Transgender
Transgender Female
Transgender Male
Transgender Man
Transgender Person
Transgender Woman
Transmasculine
Transsexual
Transsexual Female
Transsexual Male
Transsexual Man
Transsexual Person
Transsexual Woman
Two-Spirit

川崎がレインボーカラーに!LGBTイベントレポート

川崎市初のLGBT にフレンドリーイベント『今めかしないと』の第2回が、川崎チッタにて2017年1月13日(金)に開催されました。

ゲイビー・ベイビー上映

今回の開催では、映画の上映もありました。

ゲイビー・ベイビーは、2016年度の「レインボー・リール東京」で上映され、絶賛されたドキュメンタリー作品です。
同性婚が認められていないオーストラリアで、同性カップルに育てられた子供たちの視点で、同性家族を追っていきます。

子育てをしていく上での悩みや喜びは、同性カップル、異性カップルにかかわらずある…
とても自然な形で同性カップルが描かれていました。

227x227bb

今後の上映などの詳細はこちら
https://twitter.com/gaybybaby_jp

クラブイベント今めかしナイト

日本最大のゲイタウン新宿2 丁目と深く関わりのある、様々な分野のクリエイターやアーチストたちが次々と舞台に登場する最先端のカルチャーイベントです。
アイドル・アニソン・ライヴ・ダンス・DJと子供から大人まで楽しめるイベントとして開催されました。

見学に伺った際は、ドラァグクインのショーが行われていたり、J-POPの曲で盛り上がっていました!

IMG_0548

シネチッタはレインボーカラーに

映画館のシネチッタは、レインボーカラーとなっていました!

IMG_0542

川崎チッタは、ハロウィンがブームとなる以前からハロウィンイベントを行うなど、最先端のカルチャーを発信してきた商業施設です。
LGBT関連イベントについては、川崎市にも協力を得ており、誰もが暮らしやすい街づくりのための一環として開催されています。
今後もこのようなイベントを開催していきたいとのことです。

LGBT支援団体「第3回“好き”に変はない展」を開催

日本セクシャルマイノリティ協会が主催する“好き”に変はない展が今年も開催されます。

“好き”に変はない展とは

写真やメッセージなどで“好き”の多様性を表現する展示会です。
展示会場には累計約2,000 人が訪れ、Twitterなどで広く拡散され、反響を呼びました。
2017 年は、写真家青山裕企さんの作品に加え、多くのアーティストが“好き”の多様性を表現します。

昨年の展示作品

14

12

11

来場者からのメッセージ
15

現在、CCC(TSUTAYA)グループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE(グリーンファンディング)」にて、支援者、作品を出品したい人、LGBTを応援する協賛企業を募集しています。

クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」
https://greenfunding.jp/lab/projects/1773
クラウドファンディング実施:2016 年12 月27 日(火) 〜 2017 年2 月7 日(火) 23:59

「“好き”に変はない展」詳細
■期間:2017 年2 月14 日(火)13:00 ~ 2 月19 日(日)16:00
(※ 初日、最終日以外 11:00 ~ 19:00)
■場所:Japan Creative Arts Gallery http://jcagallery.net/
※東京メトロ日比谷線「茅場町」駅か
ら徒歩3 分
アクセス:東京都中央区日本橋茅場町3-12-9 NI ビル B1F
■入場料:無料

川崎市初LGBT にフレンドリーなイベント開催「ゲイビー・ベイビー」上映も

2016年8月に初開催し大きな反響を呼んだ川崎市初のLGBT にフレンドリーな大型パーティ企画『今めかしないと』の第2回が2017年1月13日(金)に開催されます。

LGBTフレンドリーな街、川崎市

川崎市は2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、障害者や性的マイノリティが差別されたり、社会生活に不安を感じることのない、ダイバーシティな街づくりを、“いろいろって、未来。”というブランドメッセージの元、官民一体となって進めています。

『今めかしないと』とは

日本最大のゲイタウン新宿2 丁目と深く関わりのある、様々な分野のクリエイターやアーチストたちが次々と舞台に登場する最先端のカルチャーイベントです。
アイドル・アニソン・ライヴ・ダンス・DJと子供から大人まで楽しめるイベントとなっています。

fzn

タイトル : 『今めかしないと』 ※「今めかし」とは:現代風だ。目新しい。※古文単語
日時 : 2017 年1 月13 日(金) OPEN/START18:00~20:30(予定)
会場 : クラブチッタ (川崎市川崎区小川町5-7)
主催 : 株式会社 チッタ エンタテイメント
共催 : 株式会社 クラブチッタ
出演 : DJ JURI/PINK CRES./VIC:CESS、Hossy、おばらたかき 他
入場料 : 前売 \3,500 当日\4,000 ワンドリンク別途\500

ゲイビー・ベイビー上映も併催

今回は、2016年度「レインボー・リール東京」で絶賛された珠玉のドキュメンタリー、「ゲイビー・ベイビー」の上映も同時併催されます。
同性カップルに育てられた子どもたちの視点で同性婚家族を追った作品です。

タイトル : 『第一回 CINECITTA’レインボーシアター』
日時 : 2017 年1 月13 日(金) 18:30~ ※上映時間:85 分
会場 : チネチッタ (川崎市川崎区小川町4-1)
上映作品 : 「ゲイビー・ベイビー」
入場料 : \1000(消費税込)
主催 : 株式会社 チッタ エンタテイメント
後援 : 川崎市 / 「映像のまち・かわさき」推進フォーラム
協力 : NPO 法人 レインボー・リール東京
配給 : ユナイテッドピープル

セクシュアリティをオープンにするカミングアウト動画

カミングアウトするかしないか、誰にいつするか、どのような伝え方をすればいいか…

カミングアウトに関して悩みを抱えるLGBT当事者は少なくありません。

今回は、自分のセクシュアリティについて語るカミングアウト動画を紹介します。
こういった動画をみることで「勇気を持てた」という感想も多くよせられています。

17歳のカミングアウト

オーストラリアの歌手トロイ・シヴァンは、17歳のときにyoutubeでゲイであることをカミングアウトしました。
動画では、なぜカミングアウトしようと思ったのかなどを、語っています。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/life/1330

12歳のトランスジェンダーの児童によるスピーチ

アメリカの12歳のトランスジェンダーの児童が学校内で、性的マイノリティに対する平等を求めるスピーチを職員にしました。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/life/1657

レズビアンカップルに育てられた男性のスピーチ

この動画に登場する男性は、レズビアンカップルに育てられました。
偏見を持たれることもありますが、彼の毅然とした話し方は非常に印象的です。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/life/1998

マライアキャリー、LGBT団体のアライ賞を受賞

2016年5月14日、メディアを中心にLGBTへの理解を促す団体「GLAAD」によってニューヨークで開催されたセレモニーで、マライアキャリーがアライ賞を受賞し、スピーチを披露しました。

アライとは、LGBTを理解し、支援する人たちのことを指します。

マライア・キャリーはスピーチでLGBTQのそれぞれの意味をこう説明しました。
「LGBTQはね、Legendary(伝説的な)のL、Gorgeous(ゴージャス)のG、Beautiful(ビューティフル)のB、Tantalizing(たまらなくセクシーな)のT、そしてQuality(気品ある)のQなの」

海外では著名人がLGBTであることやアライであることをオープンにすることは珍しくありません。
こういった著名人の活動が、LGBT当事者に勇気を与えるといったポジティブな効果もあります。

現役警察官・消防士のゲイカップルのメッセージ

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回は現役警察官・消防士のゲイカップルのメッセージに関するレポートです。

801341b50eb6affe118e7b6e1d918962_s

どんな職種にも「ゲイ」は当たりまえに存在します。もちろん、警察官や消防士などの公安職にもいます。

今回は警察官・消防士として働くゲイカップルのインタビューを読んで感じたことをレポートします。

二人の苦悩

二人は職場でカミングアウトをしていません。
同僚や上司と過ごす際にはプライベートな話になることも多く、困ることがあるといいます。

消防士は旅行をする際には申請が必要であるため、申請すると周りから「誰と行くのか?」「写真を見せてほしい」などと声をかけられることが多く困るといいます。

こういったことがストレスとなって、一時は体調を崩すこともあったそうです。

そして、ついに上司に勇気を出し、涙ながらにカミングアウトしたところ、上司は理解してくれたそうです。

警察官として仕事をすると「結婚をして家庭を持って初めて一人前だ」というイメージが根強いために、心許せる女性と本気で偽装結婚も考えたそうです。

二人の理想・伝えたいメッセージ

二人はストレートの人が抱く「ゲイ」のイメージを変えたいと話します。

メディアではオネエタレントや派手な女装をする人が目立っているためにゲイに対して偏ったイメージがあると感じているようです。

またゲイを理由に仕事を辞めてしまう人が多うため、人生は一度きりだから夢や仕事をゲイを理由に辞めてほしくないと話しています。

まとめ

私は二人のインタビューを見て、二人が助け合って励ましあって仕事や夢を諦めずに追いかけている姿を見て勇気をもらいました。

公安職は男性が多いために、セクシュアルマイノリティにはまだまだ厳しい環境にあると思います。
しかし、二人は自分のセクシュアリティを隠さず自信をもとうとしています。このような人たちのおかげで自分も明るく生きていこうと思う人はたくさんいるのではないのでしょうか。

どんな職種においても自分が自分らしく仕事を続けられるような社会になると良いですね。

参考URL

現役の警察官&消防士のゲイカップルが語る。「ゲイを理由に仕事を諦めてほしくない」