LGBTのためのオリンピック?フランスで開催予定

昨年8月にブラジルで開催されたオリンピック、日本でも連日テレビで中継され、大きな盛り上がりを見せました。
また、今回の五輪は自身のセクシュアリティをオープンにした選手が過去最多というニュースも話題となりました。(参考:リオ五輪LGBT選手の47%がメダルを獲得!!
しかしこのオリンピックとは別に、ゲイのオリンピックが行われているのをご存知でしょうか?

Gay Games

その大会の名前はGay Games。1982年に、第一回がアメリカのサンフランシスコで開催され、以降オリンピックと同じく4年に1度のペースで行われています。
夏季オリンピックの中間の年に行われるので次回は2018年、8月4日~12日、フランスのパリで開催されます。

どんな大会なの?

オリンピックという名前こそ使っていませんが、様々な種目があるのは同じ。次回のパリでは36種目が行われる予定です。卓球やバレーボール、柔道と言ったおなじみのスポーツから、フランス発祥のカーリングに似たペタンク、水上で行うピンクフラミンゴなど、ユニークなものまであるようです。
気になる参加資格ですが、なんと条件は特にありません!開会式当日に18歳以上になっていれば、国籍やセクシュアリティなど、全て不問だそうです。
また、運動のみならず、文化的な側面もあり、映画上映やオーケストラの演奏、ファッションショーなども行われます。

Gay Gamesの思い

名称こそゲイ(同性愛者)の運動会ではありますが、Gay Gamesはもっと広い視野を持っています。
彼らのモットーは“all equal”。SOGIに関係なく、LGBTをはじめとしてすべての人が平等な世界を目指しています。

2018年の大会はまだ再来年になりますが、既に70か国以上、15000人以上の方が参加申し込みをしているそうです。興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。

参考
FEDERATION OF GAY GAMES
PARIS 2018 GAY GAMES 10

Nijiリク就活LIVE 3月23日・4月13日開催

主催 Nijiリクルーティング

LGBTフレンドリー企業と
出会える!

LGBTフレンドリー企業で働いてみたい、興味があるという18卒就活生のみなさんのための、就活応援企画です!
イベント当日は、NijiリクルーティングがオススメするLGBTフレンドリー企業3社が出展。
企業説明や、グループワークを通して企業理解を深められます!
18卒就活生であればどなたでも参加OK!
お気軽にご参加ください♪

Nijiリク就活LIVEのpoint

1.LGBTフレンドリー企業に出会える

実際に選考を受けてみるまでLGBTに理解あるのかどうかがわからないので、受け入れてもらえるのか不安…というLGBT就活生の方も多いのではないでしょうか?
当イベントには、LGBTフレンドリー企業が出展しますので「理解があるかな?」「受け入れてもらえるかな?」といった不安は不要です。
安心してご参加ください!

2.内定への近道になる

出展企業を交えてグループワークを行うので、企業と学生さんそれぞれがお互いを知る機会になります。
イベント終了後には、企業さんからスカウトされることもあるので、通常の選考ルートよりも内定への近道になります!

3.LGBT就活生なかまができる

楽しみながら取り組めるグループワークを行います。
今回は少人数制のイベントなので、学生さん同士で気軽に交流することができるので、就活なかまもできます♪

イベントの流れ

1.企業紹介

出展予定の3社より10分程度の企業紹介を行います。

2.パネルディスカッション

グループに分かれ、1グループに企業の担当者が1名入ります。
「LGBTダイバーシティについて」「働くとは?」などお題に沿って、グループ毎にディスカッションを行います。

3.フリーセッション

グループに分かれ、1グループに企業の担当者が2名入ります。
お題はフリーで、企業の担当者と交流する時間です。企業の考え方や担当者の人となりを知ることができるので、積極的に質問もしてみましょう♪

4.イベント終了

イベント終了後には、企業さんから「スカウト」されることも!
気になった企業は選考に進んでみましょう♪

▼昨年開催時の様子

参加者の声

「LGBT 就活」で検索しても思うようにヒットせず、LGBTフレンドリー企業をどのように探せばいいのかわからなかったので、勇気を出して参加してみました。他の就活イベントとは違い、LGBTフレンドリー企業だけが出展しているので、安心できました。
(MtFの学生)

自分らしく働ける職場を軸に企業を探していたので参加してみました。
これまで見ていなかった業界や企業の中にも魅力的な企業があるのだと知り、視野が広がったと思います。
(レズビアンの学生)

当日スカウトをもらえて、選考に進みました。
セクシュアリティのことが気になって思うように就活を進められませんでしたが、LGBTフレンドリー企業だと気持ちが楽になりました。積極的に質問したりすることもでき、自己PRもスムーズにできたと思います。
(Xジェンダーの学生)

Q&A

Q.1人での参加でも大丈夫でしょうか?
A.ほとんどの方がお一人で参加されますので、安心してご参加ください。

Q.就活中でないと参加できませんか?
A.18卒の学生さんならどなたでも参加OKです!
このセミナーをきっかけに就活を始める、就活をするかどうか迷っている、今就活中!など、参加される方の就活状況は様々です。

Q.どんな服装で行けばいいですか?
A.どんな服装でもOK!
自分らしい服装でお越しください。

Q.参加費はかかりますか?
A.無料でご参加いただけますので、お気軽にご参加ください!

Q.アウティング※はされませんか?
A.注意事項として対応ガイドを設けていますので、安心してご参加ください。
※アウティングとは、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性自認等の秘密を暴露する行動のことです。

イベント概要

●日時
2017年3月23日(木)13:00~16:00
2017年4月13日(木)13:00~16:00

●場所
Nijiリクルーティング セミナールーム
東京都港区東新橋2-4-1サンマリーノ汐留6階

●アクセス
JR・メトロ新橋駅烏森口から徒歩7分
大江戸線汐留駅8番出口から徒歩3分
GoogleMAP
https://goo.gl/maps/NFhaizKnu152

●参加費
無料

●服装
自由

●持ち物
筆記用具

お申し込みはこちら

●主催
株式会社Nijiリクルーティング
東京都港区東新橋2-4-1サンマリーノ汐留6階
TEL 03-6452-8822
http://niji-recruiting.com/

セクシュアリティに言及した本 後編

LGBT当事者orアライによるレポート。前回につづいて今回は性と性格についてです。

男らしさ、女らしさってなに?この質問に100点満点の答えはないと思います。正解がないからです。今回はこれに言及した100年以上前の本を見てみたいと思います。
※一部女性にとって不快な内容が含まれます。あくまで一意見としてお読みください。

『性と性格』の論旨

『性と性格』の概要については、前半の記事を参照してください。(セクシュアリティに言及した本 前編参照

著者ヴァイニンガーの主張はこうです。人間は誰しも男性的形質と女性的形質を兼ね備えている。その割合は人によってまた年代によって異なっているが、本質的には、全ての人間は男性または女性である。
つまり例えばゲイの男性は男性に惹かれているため、女性的形質の割合が多い。しかし彼は本質的には男性であることには変わりはない。と言った具合です。
上記の同性性欲やユダヤ人などに触れながら、男性的形質と女性的形質つまり男らしさと女らしさとは何かを説いているのが『性と性格』です。

女性的形質とは何か

では彼の主張する女性的形質とは何か、以下に彼のいう女性的形質をいくつか羅列してみます。

・自我(意思)をもたない
・論理的思考ができない
・性欲が強い
・身体が美しくない
・非生産的である

どうでしょう。現代にこの主張をした人がいれば大バッシング間違いなしですよね。
男性的形質はこの逆であり、論理的思考ができ、個をもっている、身体も美しい高度な存在です。

なぜこの主張に至ったのか

現在この本を読むと、なぜヴァイニンガーはこのような極端な女性蔑視の思想に行きついてしまったのか不思議でなりません。
当時、女性は家庭に入り子供を育て、男性は外で働くことが当たり前でした。また大学で学ぶことや、政治を行うのもほとんどが男性でした。

つまり、女性が自分自身の意見を言う環境がほとんどなかったのです。
このような環境が要因となり、彼は以上のような思想になったのではないかと思います。逆を言えば家の外で活躍する女性は、彼の目には男性的にうつっていたのかもしれません。

ちなみに「女性の身体は美しくない」という主張ですが、ダヴィデ像などの彫刻は男性の肉体美を表しているものの、女性のこのような彫刻作品はないから、というのが理由なようです。

最後に

ヴァイニンガーによればすべての人間は男性的形質と女性的形質を持ちます。彼自身が主張する女性的形質を彼自身が持っていて、それを認めたくない自己ともしかしたら戦っていたのかもしれません。

私自身この本を読んで以降、ますます男らしさ女らしさがわからなくなりました。実際に彼の主張がどこまで真実かもわかりません。100年以上前の古い本ですが、すごく考えさせられました。
 
前の記事でも触れたように、当時は伝統的な男女以外の存在が認識され始め、社会全体が混乱していたことがあるのだと思います。少しずつですが、男らしく女らしくに捉われず“自分らしく”という生き方が受容されるようになってきています。
この動きがもっと進めばいいなと、個人的には思います。

セクシュアリティに言及した本 前編

LGBT当事者orアライによるレポート。今回は性と性格についてです。

今でこそLGBTという言葉や様々なセクシュアリティが存在していますが、昔はLGBT以外のセクシュアリティはもちろん、同性愛者という概念すらありませんでした。
今回は同性愛者が認識される前に、同性に惹かれる感情について言及した本を見てみようと思います。

『性と性格』

その本の名前は『性と性格』、ドイツのユダヤ系哲学者オットー・ヴァイニンガーによって1903年に書かれました。
興味深いのが、この本を出版したおよそ4か月後、彼は自殺しているところです。

同性愛は1つの章を使って触れられていますが、本の大枠は男性的形質と女性的形質、つまり現代で言うところの男らしさや女らしさとは何かについて論じている本です。

後半の章ではユダヤ人についての章もあり、彼自身がユダヤ系で、同性愛者であったという噂もあることから、本を書いていくうちに自身のアイデンティティについて考えて辛くなり自殺してしまったのではないかとの説もあります。
また極端な女性、ユダヤ人蔑視の主張であるこの本は、のちのナチスに影響を与えたという説もあります。

同性性欲と鶏姦

本の前半第四章は「同性性欲と鶏姦」と名付けられ、男性に惹かれる男性と女性に惹かれる女性に言及しています。同性愛者という語はどこにも見当たりません。

彼によれば、「男性に牽かれる男性は、どこか女性的な容姿をもち、同じように、他の女性を求める女性は、肉体的に男性の特徴を示すことが昔からよく知られている。」だそうです。

現代になって考えてみれば、この主張が間違ったものであることは一目瞭然です。当時はイギリスでオスカー・ワイルド(ゲイの作家、派手な見た目で人気を博した)が話題であったことなどもあり、このような間違った知識がついてしまったのかもしれません。

現代のオネエとの関連

上記で触れた「ゲイは見た目が女らしく、レズビアンは男らしい」という主張は、現在でも勘違いしている人がいますよね。

その例として最も顕著なのが、テレビで活躍するいわゆるオネエ系タレントだと思います。言葉づかいや見た目が女らしい彼らは、みんな筋骨隆々な男の人が好きなんでしょ?と未だに思っている人がいます。最近になって段々と変わってはいますけどね。

最後に

冒頭でも述べた通り当時は同性愛者という概念自体がなく、同性に惹かれる人がいる、と認識され始めたまさにその時代でした。
そのためヴァイニンガーをはじめ、多くの学者がその理由を研究しようと試みました。この後の時代に、「同性愛は病気、治療で治る」と言われる時代があります。

現在LGBTを取り巻く環境がいいか悪いかは一概には言えませんが、彼らが必死で研究したからこそ、現在こうやって多くの人がLGBTの活動ができているとも言えるでしょう。
ヴァイニンガーは「どんな人間にも(中略)同性愛の傾向はまったくないとはいえない。」とも書いています。
全ての人が自身のアイデンティティについて考える機会を、彼は与えていたのです。
彼が主張した男らしさと女らしさについては、また別の記事で触れようかと思います。

参考『性と性格』(1903)オットー・ヴァイニンガー

“伝説のおかま”と呼ばれた男

LGBT当事者orアライによるレポート。今回は“伝説のおかま”と呼ばれた人についてです。

最近日常生活の中でLGBTというワードを耳にする機会が増えてきたと思います。
それは、社会全体がLGBTを少しずつ、受け入れている証拠でもあります。私たちもこのようなメディアを運営していますが、10年、20年前に同じことをしても、続けていけたかどうかわかりません。今回の記事では、今からずっと昔にLGBTの擁護を訴えた一人の男性を紹介します。

“伝説のおかま”

彼の名前は東郷健、1932年兵庫県で生まれました。2012年に他界されています。ゲイ雑誌編集やゲイバーを経営するほか、政治活動も活発に行っていました。

今でこそテレビなどのメディアでいわゆる“おかま”と称される方を見かける機会は多くなりましたが、40年以上前に、彼は自らをおかまと名乗っていました。おかまという言葉自体は江戸時代に誕生したと言われていますが、彼が蔑称であったこの語を自ら用いたことで、世間に広く認知されたようです。

政治活動について

彼は選挙戦に数回、立候補しています。
その中で彼は候補者としての認知度をあげるために「おかまの東郷健です。」という文句を使っていたのです。

彼の主張は一貫していて、自らも含まれる同性愛者をはじめとして、セクシュアルマイノリティや障がい者、エイズ患者などの、いわゆるマイノリティとして差別を受ける立場の権利向上を訴えていました。

現在、国内の外国人などいわゆるマイノリティに対してどのような態度をとるのか、ということは候補者として重要な要素の1つとなっています。しかし現在でも、彼らへの差別撤廃を第一に掲げる方はほとんどいないのではないでしょうか。

過激であるが故の批判

候補者演説などで過度に性的な発言が多かったこともあり、実際に彼の訴えるマイノリティの中に含まれる方の中でも、批判の声はあったようです。

また、自分自身をおかまと称した上で、ゲイに関する個人的な見解を発言していたため、「ゲイ=おかま(女性的である)」と言った偏見を生んでしまった事実もあります。

確固たる主張を持っていたにもかかわらず、言葉が過激であったためにイロモノ扱いされてしまったのかもしれません。

まとめ

私自身、彼の死後存在を知りましたが、彼について調べてみて、「時代が追い付いていなかったのかな」といった印象を受けました。
性的な発言や彼自身のゲイへの偏見は賛同できるものとは言えませんが、もし現在の日本で彼が立候補していたら、社会に与える印象はまた違っていたのかなと思います。

このような時代に彼に注目してみることで、気づかされることが多くあるかもしれませんね。

参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%83%B7%E5%81%A5
http://www.2chopo.com/article/detail?id=329

LGBTインタビューvol2.株式会社チッタエンタテイメント

LGBTフレンドリー企業に取り組み内容などをインタビューをする企画。
第2回目は株式会社チッタエンタテイメントさんです!

川崎駅前にある商業施設ラ チッタデッラは、「イタリアのヒルタウンをモチーフに作られたエンタテイメントの街」として、ショップ、レストランの他、映画館やライブホールなどが集る商業施設です。

2016年で20年目となる「カワサキ ハロウィン」は、大規模なハロウィンイベントとして有名です。この他にも様々なイベントを開催しているラ チッタデッラにて、LGBT関連イベント「今めかしないと」の開催中とのことで、開催の経緯や今後について、株式会社チッタエンタテイメントの取締役プロモーション本部長土岐 一利さんにお話を伺いました。

「今めかしないと」とは
音楽、アート、カルチャーの最先端を生み出す街、新宿二丁目と、チッタがコラボレートしたクラブイベント。
詳しくはこちら

rainbow

LGBT関連イベント「今めかしないと」を始めた経緯を教えてください。

ラ チッタデッラは、他とは一線を画した、ある意味で“浮いた”存在でいるべきだと考えています。
刺激的な非日常空間をつくりだすために、創業よりチャレンジをし続けてきました。
LGBT関連イベントについても新しいエンターテイメントをつくりだすひとつのチャレンジです。

私たちはファッションやエンターテイメントの分野で活躍されているLGBTの方とお仕事で関わることも多く、以前から身近な存在であり、一緒におもしろいことができるのではないかと考えていました。

実際に動き出したのは2年程前で、以前からお付き合いがあり、今めかしないとの主催をすることになったDJ JURIさんに相談することから始めました。

JURIさんはLGBTのコミュニティーと幅広いネットワークを持っており、世界に活躍の場を広げる傍ら、新宿二丁目でDJ&VJ BAR 阿吽というお店のオーナーもされています。そのつながりから、川崎と新宿二丁目をエンターテイメントでつなげるイベントがおもしろいのではないか、という話になりました。
そうして第1回目の今めかしナイトが2016年の8月に開催されました。

当日はDJ JURIプロデュースのクラブイベントとして開催し、新宿二丁目で活躍するパフォーマーの方たちに出演してもらいました。

2017年1月に開催した第2回今めかしナイトは、開始時間を18時からに早め、アイドル・アニソン・ライヴ・ダンス・DJと子供から大人まで楽しめるイベントにしました。

 

第2回の今めかしないと当日は、チネチッタにて映画「ゲイビー・ベイビー」※の上映も行われましたね。

新宿二丁目とコラボしたクラブイベントと、ドキュメンタリー映画の上映というと、両極端のような感じがしますが、あえてのことでした。

ゲイビー・ベイビーに登場するLGBT当事者たちは、ある意味ごく普通の一般の人です。
新宿二丁目のパフォーマーはというと、LGBTの中でもかなりキャラクターが濃い人たちです。
LGBTといっても、いろんな人がいるということを伝えたかったんですね。
今はどうしても普通とは違うといった目で見られがちですが、みんなの生活に自然になじんでいるようにしたいと考えています。

▼イベント当日は特別にレインボーカラーになったラ チッタデッラのシンボル、ガラスのタワーは来場者から好評だった。

 

※映画「ゲイビー・ベイビー」とは
同性婚が法制化されていないオーストラリアで、同性カップルを親に持つ子供たち視点で家族の多様性をとらえた自然体のファミリー・ドキュメンタリー。

映画「ゲイビー・ベイビー」は川崎市も後援されているそうですね。

川崎市はダイバーシティな街づくりを目指しているので、一緒に何かできないかと以前から話を進めてきました。
川崎市では、市内の事業主の方にLGBTの理解促進をしたいと考えているとのことで、まずは映画上映の告知協力を行ってもらうことになりました。
実際に川崎市が声をかけてくださった企業の方が映画を観に来てくださいました。

今後の展望についてお聞かせください。

まだまだ試行錯誤ではありますが、今めかしナイトは今後も続けていきたいと考えています。
20年前に始めたハロウィンイベントも、今では多くの方に来場頂ける大規模なイベントとして有名になりました。
今後もLGBTイベントを開催しつづけることで、「ラ チッタデッラはずっと以前からLGBTフレンドリーだね」と言われるようになりたいです。

ありがとうございました!

rainbow

編集部より

イベント当日のレポートでもご紹介しましたが、1月開催時に上映されたゲイビー・ベイビーはとてもよい映画でした。
映画にも今めかしないとにも、LGBT当事者の方だけでなく、LGBT非当事者で映画ファンの方や音楽が好きな方もたくさん来られていたようです。
カルチャーを通してLGBTについて知り、触れ合うきっかけを提供するということは、とても意義があることですし、チッタさんだからこそできるのかな、と感じました。
次回開催も楽しみです!

twitterで使えるLGBTな絵文字

twitterでも様々な絵文字が使えるようになり、その種類は多彩です。

その中に、LGBTな絵文字があることをご存知でしょうか?
今回は、twitterで使えるLGBTな絵文字をご紹介します。

レインボーフラッグ

LGBTを象徴するレインボーフラッグが絵文字には存在します。

レインボーフラッグは旗のカテゴリーの中にあり、「レインボーフラッグ」と入力すると検索結果に出てくることがあります。

同性カップル

カップルの絵文字は複数ありますが、その中には男性同士のカップル、女性同士のカップルの絵文字もあります。
小さくてややわかりにくいのですが、絵文字名には「キス(女性、女性)」といった表記があります。
「カップル」「キス」「ハート」「二人」といったワードの検索で出てくることがあります。

多様な家族の在り方

家族についても、多様な在り方が絵文字で表現されています。

異性カップル、シングルマザーやシングルファーザーの他、同性カップルの家族の絵文字もあります。
こちらも小さくてややわかりにくいのですが、絵文字名には「男性、男性の家族」といった表記があります。

これらの絵文字は、スマホでも使用することができます。
また、twitterでは人のアイコンの肌色を変え、白人や黒人などにすることができます。
twitterがセクシュアリティや人種など、多様性を尊重しているということを感じます。

タイで活躍するトランスジェンダーキックボクサー

LGBT当事者orアライによるレポート。今回はタイで活躍するトランスジェンダーのキックボクサー、ローズさんの紹介です。

現在18歳の彼女はタイの農村部に住む、リングネームRot-Duan(ロット-ドゥアン)のキックボクサーです。
彼女の生物学的な性は男ですが、ローズさんはメイクをしたりピンクのタンクトップスを身に着けたりして試合に臨んでいます。
彼女は7歳で試合を経験してから2~300試合をこなしてきました。

タイ語でトランジェンダーを意味する「カトイ」は、タイ社会で認知されています。
英語では「レディーボーイ」と訳されることが多く、「第三の性」と呼ばれたりもしています。

トランスジェンダーに対する扱いはさまざまであり、受け入れられ、(トランスジェンダーであることを公表しているセレブのように)もてはやされるカトイがいる一方で、社会的、法的に辛辣な差別にさらされているカトイもいます。

地元では友人・家族・ファンに支えられているというローズさんですが一方で、彼女と一緒に戦うことを嫌がる選手もいたり、野次を飛ばしてくる人も少なくないと話しています。
ムエタイの試合では選手間の言葉のやりとりは珍しくないそうです。

そのため、試合中に悪口を言ってきたりして心理的な嫌がらせをしてくる選手もいるそうですが、彼女はそういった選手の言動は無視しています。

また、試合のアナウンサーまでもが彼女を馬鹿にした発言を伝えることさえあるのです。

今までに数多くの試合をこなしてきた彼女は、どんなに嫌な気持ちにさせるような言動があっても、気持ちを切りかえられると言います。
ムエタイの試合では、「上半身裸と短髪」が試合出場条件に含まれていることが多いのです。しかし、一方ではリングコスチュームが自由な試合もあり、彼女はそのような試合を選んで出場しています。

このような自己表現が自由に許可されている場で活躍している彼女は、メディアに取り上げられたりもしています。

今では地元のセレブリティとなったローズさんは高校卒業後、髪を伸ばし堂々と自分の着たい服を着て生活しています。
彼女は引退後、性別適合手術を受けることを考えていて、今は少しずつ理想に近づけていると感じているそうです。

~感想~
タイではトランスジェンダーの人への偏見や差別が少ないと思っていましたが、未だに心無い悪口を浴びせる人たちはたくさんいるということに驚きました。彼女が強くたくましくいられるのは、支えてくれる人たちのおかげだと思います。

また、彼女自身の未来を見据えていて明るく生きているからだと感じました。

Nijiリク就活LGBTフレンドリー企業研究セミナー

こんな18卒学生さんにオススメ!

LGBTに理解ある会社で働きたい
LGBTフレンドリー企業の探し方を知りたい
自分に合う企業と出会いたい

LGBTフレンドリー企業で働いてみたい、興味があるという18卒就活生のみなさんのための、就活応援企画です!
18卒就活生であればどなたでも参加OK!
お気軽にご参加ください♪

LGBTフレンドリー企業
研究セミナーのpoint

1.就職先としての
LGBTフレンドリー企業を知れる

日本でもLGBTフレンドリー企業が増えてきました。
しかし、実際に就職先として考えたときに、どうやって探せばいいのかがわからないという現状があります。
当セミナーではLGBTフレンドリー企業の探し方、選び方をお伝えします!

2.LGBT就活生ならではの
悩み解決法がわかる

性別欄や服装はどうする?、カミングアウトする?、理解ある職場かどう判断する?…など、LGBT就活生といっても、セクシュアリティや人によって悩みは様々。
Nijiリクルーティングに寄せられた相談事例をもとに、お悩み別の対応法をお伝えします!

3.LGBT就活生なかまができる

簡単なグループディスカッションを行います。選考ではないので、楽しみながら気軽に就活について話し合う時間です。
学生さん同士で交流することができるので、就活なかまもできます♪

プログラム内容

1.LGBTフレンドリー企業の研究

LGBTフレンドリーってそもそもどんな企業?
LGBTフレンドリー企業をどうやって探すの?
お悩み別の対応方法とは?
などを講義形式でお伝えします!

2.グループワーク

グループで「LGBT×はたらく」を考えよう!
楽しみながらディスカッションするグループワークです。

参加者の声

そもそもLGBTフレンドリー企業とはどんな企業か知ることができ、就活の参考になった。

少人数制だったので、気軽に質問ができた。

LGBTの就活生限定だったので、セクシュアリティに関わることも気軽に話すことができた。

LGBTの就活生と知り合えたのがよかった。相談できる友人がいると就活は進めやすいと思う。

Q&A

Q.1人での参加でも大丈夫でしょうか?
A.ほとんどの方がお一人で参加されますので、安心してご参加ください。

Q.就活中でないと参加できませんか?
A.18卒の学生さんならどなたでも参加OKです!
このセミナーをきっかけに就活を始める、就活をするかどうか迷っている、今就活中!など、参加される方の就活状況は様々です。

Q.どんな服装で行けばいいですか?
A.どんな服装でもOK!
自分らしい服装でお越しください。

Q.参加費はかかりますか?
A.無料でご参加いただけますので、お気軽にご参加ください!

Q.アウティング※はされませんか?
A.注意事項として対応ガイドを設けていますので、安心してご参加ください。
※アウティングとは、本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性自認等の秘密を暴露する行動のことです。

イベント概要

●日時
2017年2月27日(月)17:00~20:00

●場所
Nijiリクルーティング セミナールーム
東京都港区東新橋2-4-1サンマリーノ汐留6階

●アクセス
JR・メトロ新橋駅烏森口から徒歩7分
大江戸線汐留駅8番出口から徒歩3分
GoogleMAP
https://goo.gl/maps/NFhaizKnu152

●参加費
無料

●持ち物
筆記用具

お申し込みはこちら

イベントは終了しました。

●主催
株式会社Nijiリクルーティング
東京都港区東新橋2-4-1サンマリーノ汐留6階
TEL 03-6452-8822
http://niji-recruiting.com/

LGBT、言葉の枠組み LGBT当事者レポート

LGBT当事者&アライによるレポートシリーズ。今回はLGBTという言葉についてです。

LGBTという言葉が広まりつつありますが、この言葉が持つ意味とはなんでしょうか。
ストレートに考えるとL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)の省略ですが、ではそれ以外のセクシャルマイノリティの人は含まれていないのか?という問題になります。

IS(インターセックス)やアセクシャル、クエスチョニングなどLGBT以外にもセクシャルマイノリティの方は多く存在します。
LGBTという枠組みを作ってしまっていることは、こうした人々が排除される形になってしまうのではないかという問題があります。

LGBTと名乗ることでセクシャルマイノリティ内部にさらなるマイノリティを生んでしまう可能性もあります。
時に、LGBTsやLGBTIQなどその他について表記する場合もありますが、あまり見慣れません。
さらに私個人で思うことはLGBとTでは抱える問題に大きな差があると思います。

LGBの場合、性的指向の話になってきます。
パートナーシップ制度の利用や職場でのカミングアウトに関する問題、プライベート(特に恋愛や結婚)での悩みが多いと思います。

Tの場合、性の認識の話になってきます。
職場での性の扱い(服装や通称名の使用)が主になると思います。LGBTに限らず、セクシャルマイノリティ当事者が抱える問題は様々であり、一概にまとめていいものではないように感じます。

そもそもLGBTという言葉は1990年代にアメリカで生まれました。
初めはGLBやLGBといった呼ばれ方でした。そして90年代にはいり、Tが加えられました。

もともとはセクシャルマイノリティと名乗っていたが、それは「よくわからない性の人々」に対する他者からの呼び名とされていた。

そこにゲイ、それからレズビアンが主体的に名乗りを上げ始めました。
その後、バイセクシャル、トランスジェンダーの存在も学問的に判明しましました。個人の性の問題とせず、人々の情報を集め、学問に昇華し、丁寧に違いを分析し、名前を付けていくという作業を米国社会では繰り返してきました。
そして、90年代のエイズ問題を機に、「バラバラではいけない。ともに活動をしよう。」と連帯しLGBTという表し方になった歴史があります。

つまり、私たちは言葉が生まれた順序や要因を知らずにLGBTという言葉を使っているのです。
言葉を使う上で、広めるうえで、この事実を知っているかどうかで言葉のとらえ方が変化してくると思います。広める意味で存在した言葉が、現在では当事者間に格差を生み、新たに問題を与えています。

個人的にはLGBTという言葉が廃れ、セクシャルマイノリティついて偏見のない社会が生まれることが一番良いと思います。まだまだ、誰しもが知っている分野ではないですが、これからの政府や企業の取り組みによって一個性として認められるのではないでしょうか。