川崎市初LGBT にフレンドリーなイベント開催「ゲイビー・ベイビー」上映も

2016年8月に初開催し大きな反響を呼んだ川崎市初のLGBT にフレンドリーな大型パーティ企画『今めかしないと』の第2回が2017年1月13日(金)に開催されます。

LGBTフレンドリーな街、川崎市

川崎市は2020年のオリンピック・パラリンピックに向け、障害者や性的マイノリティが差別されたり、社会生活に不安を感じることのない、ダイバーシティな街づくりを、“いろいろって、未来。”というブランドメッセージの元、官民一体となって進めています。

『今めかしないと』とは

日本最大のゲイタウン新宿2 丁目と深く関わりのある、様々な分野のクリエイターやアーチストたちが次々と舞台に登場する最先端のカルチャーイベントです。
アイドル・アニソン・ライヴ・ダンス・DJと子供から大人まで楽しめるイベントとなっています。

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タイトル : 『今めかしないと』 ※「今めかし」とは:現代風だ。目新しい。※古文単語
日時 : 2017 年1 月13 日(金) OPEN/START18:00~20:30(予定)
会場 : クラブチッタ (川崎市川崎区小川町5-7)
主催 : 株式会社 チッタ エンタテイメント
共催 : 株式会社 クラブチッタ
出演 : DJ JURI/PINK CRES./VIC:CESS、Hossy、おばらたかき 他
入場料 : 前売 \3,500 当日\4,000 ワンドリンク別途\500

ゲイビー・ベイビー上映も併催

今回は、2016年度「レインボー・リール東京」で絶賛された珠玉のドキュメンタリー、「ゲイビー・ベイビー」の上映も同時併催されます。
同性カップルに育てられた子どもたちの視点で同性婚家族を追った作品です。

タイトル : 『第一回 CINECITTA’レインボーシアター』
日時 : 2017 年1 月13 日(金) 18:30~ ※上映時間:85 分
会場 : チネチッタ (川崎市川崎区小川町4-1)
上映作品 : 「ゲイビー・ベイビー」
入場料 : \1000(消費税込)
主催 : 株式会社 チッタ エンタテイメント
後援 : 川崎市 / 「映像のまち・かわさき」推進フォーラム
協力 : NPO 法人 レインボー・リール東京
配給 : ユナイテッドピープル

セクシュアリティをオープンにするカミングアウト動画

カミングアウトするかしないか、誰にいつするか、どのような伝え方をすればいいか…

カミングアウトに関して悩みを抱えるLGBT当事者は少なくありません。

今回は、自分のセクシュアリティについて語るカミングアウト動画を紹介します。
こういった動画をみることで「勇気を持てた」という感想も多くよせられています。

17歳のカミングアウト

オーストラリアの歌手トロイ・シヴァンは、17歳のときにyoutubeでゲイであることをカミングアウトしました。
動画では、なぜカミングアウトしようと思ったのかなどを、語っています。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/life/1330

12歳のトランスジェンダーの児童によるスピーチ

アメリカの12歳のトランスジェンダーの児童が学校内で、性的マイノリティに対する平等を求めるスピーチを職員にしました。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/life/1657

レズビアンカップルに育てられた男性のスピーチ

この動画に登場する男性は、レズビアンカップルに育てられました。
偏見を持たれることもありますが、彼の毅然とした話し方は非常に印象的です。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/life/1998

マライアキャリー、LGBT団体のアライ賞を受賞

2016年5月14日、メディアを中心にLGBTへの理解を促す団体「GLAAD」によってニューヨークで開催されたセレモニーで、マライアキャリーがアライ賞を受賞し、スピーチを披露しました。

アライとは、LGBTを理解し、支援する人たちのことを指します。

マライア・キャリーはスピーチでLGBTQのそれぞれの意味をこう説明しました。
「LGBTQはね、Legendary(伝説的な)のL、Gorgeous(ゴージャス)のG、Beautiful(ビューティフル)のB、Tantalizing(たまらなくセクシーな)のT、そしてQuality(気品ある)のQなの」

海外では著名人がLGBTであることやアライであることをオープンにすることは珍しくありません。
こういった著名人の活動が、LGBT当事者に勇気を与えるといったポジティブな効果もあります。

現役警察官・消防士のゲイカップルのメッセージ

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回は現役警察官・消防士のゲイカップルのメッセージに関するレポートです。

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どんな職種にも「ゲイ」は当たりまえに存在します。もちろん、警察官や消防士などの公安職にもいます。

今回は警察官・消防士として働くゲイカップルのインタビューを読んで感じたことをレポートします。

二人の苦悩

二人は職場でカミングアウトをしていません。
同僚や上司と過ごす際にはプライベートな話になることも多く、困ることがあるといいます。

消防士は旅行をする際には申請が必要であるため、申請すると周りから「誰と行くのか?」「写真を見せてほしい」などと声をかけられることが多く困るといいます。

こういったことがストレスとなって、一時は体調を崩すこともあったそうです。

そして、ついに上司に勇気を出し、涙ながらにカミングアウトしたところ、上司は理解してくれたそうです。

警察官として仕事をすると「結婚をして家庭を持って初めて一人前だ」というイメージが根強いために、心許せる女性と本気で偽装結婚も考えたそうです。

二人の理想・伝えたいメッセージ

二人はストレートの人が抱く「ゲイ」のイメージを変えたいと話します。

メディアではオネエタレントや派手な女装をする人が目立っているためにゲイに対して偏ったイメージがあると感じているようです。

またゲイを理由に仕事を辞めてしまう人が多うため、人生は一度きりだから夢や仕事をゲイを理由に辞めてほしくないと話しています。

まとめ

私は二人のインタビューを見て、二人が助け合って励ましあって仕事や夢を諦めずに追いかけている姿を見て勇気をもらいました。

公安職は男性が多いために、セクシュアルマイノリティにはまだまだ厳しい環境にあると思います。
しかし、二人は自分のセクシュアリティを隠さず自信をもとうとしています。このような人たちのおかげで自分も明るく生きていこうと思う人はたくさんいるのではないのでしょうか。

どんな職種においても自分が自分らしく仕事を続けられるような社会になると良いですね。

参考URL

現役の警察官&消防士のゲイカップルが語る。「ゲイを理由に仕事を諦めてほしくない」

トランスジェンダーの子どもを持つ母親のスピーチ

今回はトランスジェンダーの子どもを持つ母親、デビーさんのスピーチをご紹介します。

デビーさんの娘さんは生物学的には男として生まれましたが、3歳の時から女のこの服を着たがったりしたそうです。
このスピーチの後半ではトランスジェンダーに対して偏見を持つ人たちからよく寄せられる6つの質問の紹介を元に話をしています。

6つの質問にこう回答しています。

1.「おまえたち一家はリベラル派で、ゲイのアジェンダを推し進めているのだ」
いいえ、わたしは保守的な南バプティスト派で、共和党支持で、アラバマ出身です。

2.「女の子が欲しかったから子供を女にしたんだろう」
いいえ、ぜひぜひ男の子が欲しいと思ってました。この現代社会で女の子を育てるだなんて、死ぬほど怖いので。

女の子をちゃんと扱える男の子を育てることの方が、悪ガキとばかりデートしたがる女の子を育てることより、よっぽど責任が持てたと思っています。

3.「子供には自分が何になりたいかとか、本当の自分は何かなんてわからない。うちの子は犬になりたいと言っているが、そうさせるべきかね?」
それはあなた次第ですけど、わたしならそうはしないでしょうね。
ごっこ遊びで何かになりたがることと、本当の自分は何なのか、あくまで(insistently)、首尾一貫して(consistently)、持続的に(persistently)言い続けることとは別物です。トランスジェンダーの子供を見分ける指標は3つあり、わたしの娘はそのすべてを示していました。

4. 「そんな小さい子にセックスについて学ばせるのは早すぎる」
そうですね、だからトランスジェンダーであることがセックスと無関係なのはいいことですね!
性自認とは本人が自分の内面をどう知覚するかということであり、誰に魅力を感じるかということとはまったく違います。

5. 「トランスジェンダーの人たちは変態だから、正常な人と同じトイレを使わせるべきではない」
あなたがトイレに何をしに行くのかは知りませんが、うちの娘が何をしに行くのかはわかっています……それは、周りをきょろきょろ見ることではありません。
個室に入り、鍵をかけ、誰にも見られない状態でおしっこすることです。

6. 「神はトランスジェンダーの人々を憎んでいる。彼らは罪人であり、地獄に堕ちる」
わたしの神様は互いに愛し合えと教えましたよ。(引用者中略)神様は外見ではなく、心を見るのです。
わたしの娘の心は女の子で、本人はそのことがわかっています。神様もわかっています。わたしにはそれで十分です。

様々な批判をあっさりと切り返す彼女は自分の子どもの気持ちを理解してあげていて秀逸な回答です。

デビーさんがこのように考えていたらきっと娘さんも励まされるだろうし、この先も支えられるのではないでしょうか。
家族が理解者であることの大切さを感じるスピーチです。
参考URL

新年明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます!

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2015年に渋谷区、世田谷区の同性パートナーシップ制度の開始をきっかけに、LGBTへの注目度は高まってきました。
2016年には企業や自治体などでもLGBTに配慮する取り組みが増えてきました。2017年にはさらにこの流れが強まっていくことが予想されています。

nijipiを運営するNijiリクルーティングでは、2016年にLGBT当事者の方の就職活動や転職活動、働く上でのお悩みの窓口を開設し、これまで1000人以上の方の相談に応じてきました。

履歴書の性別欄をどう書けばいいか悩む
差別的な発言をされることが苦痛
表現したい性の服装で働きたい

など、実際に相談内容をお聞きすると、まだまだLGBT当事者の方への配慮はこれからであることを感じました。

nijipi、Nijiリクルーティングとしても、まだできていないこと、できることはたくさんあるとも感じました。

2017年も誰もが生きやすい社会になるために、少しでも役に立てるよう邁進してまいります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

nijipi編集部

2016年にLGBTに配慮した取り組みを開始した企業

2016年は、多様性を尊重するダイバーシティの推進をすすめる企業が増えた一年でした。
ダイバーシティといえば、これまでは女性、外国人、障害者に関する取り組みが多かったのですが、徐々にLGBTに関しても取り組みを開始する企業も増えていきました。

今回は、2016年にLGBTに配慮した取り組みを開始した企業をピックアップして紹介します。

東京海上日動火災保険株式会社

東京海上日動火災保険株式会社は、火災保険や自動車保険では初のLGBT対応を開始しました。
これまで生命保険の受取人に同性パートナーにできるようにした保険会社はありましたが、火災保険や自動車保険は初ということで注目されました。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/news/532

ソフトバンク

ソフトバンクは、社内規定を改訂し、同性パートナーも配偶者として認め、福利厚生を利用できるようにしました。
これにより、同性パートナーを持つ社員が結婚休暇や慶弔見舞金、転勤のときの別居手当などを受け取れるようになりました。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/news/1305

東京スター銀行

東京スター銀行は、邦銀で初めて、預金商品における「家族取り引き」の範囲を拡大し、これまでの取引可能な家族に加えて、同性パートナーも対象にする取り扱いを開始しました。

詳しくはこちら
https://nijipi.lgbt/news/1767

まとめ

2016年は、LGBTに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する団体であるwork with Prideが、日本初のLGBTに関する企業等の取り組みの評価指標である「PRIDE指標」を開始した年でもありました。

今年は82社が応募し、53社がゴールド、20社がシルバー、6社がブロンズを受賞しました。

「LGBT×就活情報」LGBTフレンドリー企業が受賞した「PRIDE指標」って何?
https://nijipi.lgbt/job/1705

以上のような取り組みが、2017年もさらに広がっていくと予想されます。

ハーバード大学、ジェンダー・ニュートラルな“Ze” を利用開始

現在では何かに登録する際、性別欄は男性か女性のどちらかの選択を求められることが多いですよね?
しかし、その流れが少し変わってきたのかもしれません。

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記憶に新しいと思われるのが、フェイスブックでの性別欄です。
50あまりの選択肢の中から自分に合うものを選んで性別をカスタマイズできるようになりました。これによって、自分自身のアイデンティティを表現しやすくなったように感じます。

アメリカのハーバード大学ではジェンダー・ニュートラルが広まってきているようです。
大学での登録の際、HeやSheではなくどちらにも当てはまらない“Ze” を選択できるようにしたそうです。
そして、その結果すでに4000人以上がZeを用いて登録しています。これは全生徒の約1パーセントに当たります。

アメリカでは同じような動きをさまざまな大学で行っています。

例えば、オハイオ大学ではハーバード大学のようにジェンダー・ニュートラルな性別を選択できるようにして、ボストン大学でも同様に新たな性別を作るか検討しているといいます。
また、ニューヨーク大学では7つの性別を選択できるようになりました。

では、日本ではどうでしょうか?
そのような新たな性別欄を設けた大学は無いと思います。大学でジェンダーについて学ぶ機会を積極的に与えているところもあるように感じますが、具体的に性別欄を変えるなど具体的な動きにまでは発展していないようです。

まだまだ、学校生活において自分のアイデンティティを表せないまま、男女という狭められた環境で過ごしている学生も多いのです。これから、アメリカの大学のように新たな性別欄を設けたりセクシュアルマイノリティにも配慮するようになると良いですね。

参考URL
http://www.cnn.co.jp/tech/35043883.html

20歳、性同一性障害と向き合っていくこと 後編

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回はトランスジェンダー当事者のレポートの後編です。

前編はこちら

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カミングアウトのタイミング

とても仲の良い友達には高校に入るころくらいから少しずつ伝えてはいましたが、周囲全体に隠さなくなったのは高校3年生の頃です。

カミングアウトを決意したのには、自分の中で治療のことを考え始め、性同一性障害について調べていく中で当事者の啓発活動が大切に感じる節が多々あったからです。

嫌だと思うこと、男子として扱われたいことはあったけど言わなかったことが私を苦しめていました。

でも、周囲からしたら伝えなければそんなことはわからないですよね。カミングアウトすることはとても怖かったし、勇気のいる行為でした。

幸いなのか、周囲の友達やバイト仲間に偏見や差別のある人は少なく、バイト先では通称名の使用許可していただけて、少し気持ちが軽くなりました。
両親とは、ぶつかる時期もありましたが、時間をかけてお互いの気持ちを理解し、お互いに受け入れて過ごすことができています。
なので、今現在カミングアウトをしてオープンに生きていることに後悔はしていません。

社会に求めること

20年の人生の中で、必要に思ったことはカミングアウトのしやすい環境です。自分の想いを伝えられるかどうかでその人の人生は大きく変化すると思います。

私自身、オープンにしてからはとても楽になったし、劣等感を感じなくなりました。
カミングアウト前まではなんでこんな風に生まれてきたんだとかマイナスなことばかり考えていました。
ですが、カミングアウト後からはこの障害あっての今の自分なんだと思えるようになったし、だからこそできることに取り組もうと前を向けるようになりました。

今は、ブログを通して当事者や友人に思っていることや治療内容を伝えより理解を深めてもらえるように努力しています。
この先まだまだ問題はあると思いますが、一歩ずつ着実にセクシャルマイノリティが当たり前に認められる社会になればよいと思います。

20歳、性同一性障害と向き合っていくこと 前編

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回はトランスジェンダー当事者のレポートです。

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私は、性同一性障害者(FTM)です。
現在は大学に通っており、バイトをしたり遊んだりごく普通の大学生活を送っています。ですがやはり常日頃から考えていること、興味のあることはジェンダー関連、特に性同一性障害の問題についてです。

私の性自認

私は物心がついたころから性別へ違和感を持っていました。

なんで自分は女の子なのだろうか、男の子として過ごすことは許されないのだろうか毎日考えていました。

女の子として過ごすことで嫌な思いをたくさんしてきました。制服のスカートや赤いランドル、女子トイレや女子更衣室の使用、男女の席順わけ、さん・ちゃんで呼ばれること、両親など周囲の人から言われる「女の子なんだから~」と女の子らしい振る舞いを求められることなど挙げたらきりがありません。

好きになるのは女の子で、男の子として好きになってほしい、男として扱われたいと日々思っていました。
思うところはたくさんありましたが、きっとおかしいことなんだ、誰かに言っていいことではないんだと何となく思っていたので、誰かにカミングアウトすることもなく、我慢の日々を繰り返していました。

性同一性障害は第二次性徴期が一番辛い

第二次性徴期は、大体10~16歳ごろ(個人差有)です。

身体の性差が表れ始め、性への関心が高まり、男女間でお互いの性を意識しだす頃になります。
そして生殖機能、つまり生理が発現する時期です。心とは裏腹にだんだんと女性的な体つきになっていくことがとてもつらかったです。
胸の発達・初潮など死にたくなるほど嫌でした。

男子とはどんどん体格差が広がり、比べてしまうことで羨ましさと屈辱感が生まれました。カミングアウトすることも出来なかったので、全て心の中に留めることでより辛かったんだろうなと今では思います。

後編へつづく