20歳、性同一性障害と向き合っていくこと 前編

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回はトランスジェンダー当事者のレポートです。

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私は、性同一性障害者(FTM)です。
現在は大学に通っており、バイトをしたり遊んだりごく普通の大学生活を送っています。ですがやはり常日頃から考えていること、興味のあることはジェンダー関連、特に性同一性障害の問題についてです。

私の性自認

私は物心がついたころから性別へ違和感を持っていました。

なんで自分は女の子なのだろうか、男の子として過ごすことは許されないのだろうか毎日考えていました。

女の子として過ごすことで嫌な思いをたくさんしてきました。制服のスカートや赤いランドル、女子トイレや女子更衣室の使用、男女の席順わけ、さん・ちゃんで呼ばれること、両親など周囲の人から言われる「女の子なんだから~」と女の子らしい振る舞いを求められることなど挙げたらきりがありません。

好きになるのは女の子で、男の子として好きになってほしい、男として扱われたいと日々思っていました。
思うところはたくさんありましたが、きっとおかしいことなんだ、誰かに言っていいことではないんだと何となく思っていたので、誰かにカミングアウトすることもなく、我慢の日々を繰り返していました。

性同一性障害は第二次性徴期が一番辛い

第二次性徴期は、大体10~16歳ごろ(個人差有)です。

身体の性差が表れ始め、性への関心が高まり、男女間でお互いの性を意識しだす頃になります。
そして生殖機能、つまり生理が発現する時期です。心とは裏腹にだんだんと女性的な体つきになっていくことがとてもつらかったです。
胸の発達・初潮など死にたくなるほど嫌でした。

男子とはどんどん体格差が広がり、比べてしまうことで羨ましさと屈辱感が生まれました。カミングアウトすることも出来なかったので、全て心の中に留めることでより辛かったんだろうなと今では思います。

後編へつづく