トランスジェンダー パス度は就活に影響する?

LGBT当事者orアライによるレポート。今回はパス度についてです。

MtF、FtMの方の多くが常に意識しているのが、「パス度」という概念。
ストレートを含めそれ以外のセクシュアリティの人にとっては理解しがたい問題かもしれません。
今回はこのパス度について取り上げようと思います。

パス度とは

トランスジェンダーの人以外にとってはパス度という言葉は聞きなれないかと思います。パス度とは、その名の通りパスする度合であす。

MtFであれば女性、FtMであれば男性が性自認ですので、外見も性自認と同じ性別に近づけたいというのが一般的です(そうでない人もいます)。
しかし身体の性別は違いますので、服装や髪型によっては、性自認の性別にみられないことがあります。
この、「自認している性別」にどれだけ周りから認識されているか、がパス度ということです。

パス度が低いことによる弊害

パス度が低い、つまり自認している性別と周りから認識される性別が異なっている状態だと、生活する上で問題が生じます。
たとえば、トイレの問題。自身では自認している性別のトイレを使いたくて使っても、周りからは男子トイレに女性が入ってきた(女子トイレに男性が入ってきた)と捉えられてしまいます。場合によっては通報などの騒ぎに発展してしまうので、注意しなければなりません。
トイレ以外にも、男女で区別している場面では周囲を混乱させることになりかねないので、パス度は高い方が物事がスムーズに進むのが現状です。

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