カンタス航空のCEOが同性婚に関する国民投票に反対

オーストラリア政府が、同性婚を認めるかどうか、国民投票を行うと発表したことに対し、様々な意見が飛び交っています。

国民投票に反対の立場を明確にした初の大企業のトップは、カンタス航空のCEOアラン・ジョイスでした。

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出典:http://pressair.exblog.jp/15410143/

アラン・ジョイスは「その国民投票はLGBTの人々に対してもっとも傷つけ、有害なものになるだろう」と述べています。

オーストラリアガーディアンでの記事によれば、アラン・ジョイスは以下のようにも述べています。

「“高価で不要な”投票はLGBTIの人々に対して有害であり、“基本的な平等と権利”の問題を決定する誤った方法だ。

議会は社会の変化など、政策のあらゆる分野での問題を解決したのと同じ方法で、結婚の平等を決定すべき。

同性結婚はニッチな問題ではない。基本的な権利と平等については基本的なオーストラリアの価値観にてらして公正に行われるべきだ」

一方で、オーストラリアの首相であるマルコム・ターンブル(自由党)は、国民投票は「あまりにも革新的」ではあるが、「徹底的に民主的」な方法であると述べています。

労働党などからは国民投票に対する反対意見も出ていますが、マルコム・ターンブルは、「もし労働党、緑の党と他の議員が国民投票をブロックした場合非常に長い期間、同性結婚問題の解決が延期される可能性がある」と警告しています。

また、LGBT団体の中でも、政府の国民投票の提案に対し、賛否両論が分かれています。

まとめ

カンタス航空のアラン・ジョイスの意見は、国民投票さえすればよいというものではないということです。議論を重ねてから他の法案と同じように議会に提出して決めるべきではないかと話しています。

国民投票には莫大な費用もかかります。そもそも同性婚は、同性愛者の人権として認めるべきであって、国民投票で審議を問うものではない!と主張する人もいます。

様々な意見が飛び交う中、今後どうなるのかが注目されています。

“LGBTの命”を伝える、72カ国の国旗でできた美しいドレス

セクシュアルマイノリティ/アライによるレポートシリーズ。今回は、ユーロプライドで披露されたドレスの話題です。

“LGBTの命”を伝えるドレス

LGBTコミュニティが現在直面する“命を脅かす問題”について啓発するため、72カ国の国旗から1つのドレスが作られました。このドレスは、世界中で同性愛が禁じられている72の国の国旗で作られています。

また、この内の12か国では、同性愛者は死刑にされる可能性もあります。

例えばイランでは同性愛者は死刑になってしまいます。イラン・イスラーム共和国の刑法では、姦通や同性愛について死刑に処することが要求されているからです。

1979年のイランにおけるイスラム革命以来、4000人以上の同性愛者が処刑されたと推計されています。そのため、イランでは同性愛者が相次いで亡命を試みる人たちが多くいます。これは、同性愛が禁止する国にも同性愛者がいることが驚くべきことではなく、当たり前であることを示しているのです。

今回、オランダのデザイナーのマティス・ヴァン・ベルゲン氏とアーティストのオエリ・ヴァン・ウォエツィキ氏が共同で、アムステルダムで開催されたユーロプライドでこの政治的なメッセージ性の強いドレスを発表しました。そのドレスが美しい写真として撮影されました。

「この大きなドレスを着ているのは、私です」と、モデルのバレンティン・デ・ハイフ氏がInstagramに投稿しました。

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参照 https://www.instagram.com/valentijndehingh/

オランダ出身の写真家で映画監督のピーテル・ヘンケット氏は、ユーロプライドが終わった後に、このドレスの写真に関する力強いメッセージをInstagramにコメントしました。

「同性愛者に対する規制が撤廃された国の国旗は、レインボーフラッグに変わっていくことになっています。このドレスがすぐにでも、全てレインボーフラッグのパッチワークのドレスになることを祈りましょう!」

まとめ

この一つの美しいドレスに世界中の同性愛者たちの悲痛なメッセージが込められていると思うと感慨深いと思いました。

この写真はInstagramで拡散され話題になっていますが、SNSを通じて呼びかけていくことは若い世代にも発信することができるので、効果的な手法だと思いました。

私たちの住む日本では同性愛者が死刑にこそならないものの、未だに偏見や差別は根深く残っています。世界中の誰もが、誰のことを愛してもいいのであってそれで命を奪われる意味はないと思います。

このドレスが世界中に拡散されて同性愛者に対する規制が早く撤廃されることを望みます。

国連で初のLGBTめぐる首脳級会合を開催

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ニューヨークの国連本部で今年9月21日、アメリカのバイデン副大統領らが参加して、LGBTの人々の人権について議論する初の首脳級会合が行われました。

「LGBTの皆さんの普遍的権利を守ることが現代の人権問題であり、とても重要なことです」
(アメリカ バイデン副大統領)

会合は潘基文事務総長やバイデン副大統領らが参加したものです。
LGBTの人々の人権をテーマに各国の首脳が参加する会合が行われるのは、国連の71年にわたる歴史の中で初めてだということです。

世界各国からLGBTの団体も参加し、同性愛が70か国で犯罪行為とされていることや、同性愛を理由に殺された人がおととしまでの7年間で1600人あまりに上ることなどについて意見が交わされました。

国連本部前の横断歩道は、今週末までLGBTのシンボルであるレインボーカラーにペイントされ、国連総会に出席する各国の首脳や代表団体LGBT の人権についての理解を促すということです。

このように、さまざまな国がLGBTに目を向けたり、当事者が差別や偏見を持たれてしまうような状況を変えようと努力しています。

メキシコで同性愛に反対するデモに、少年が立ちふさがる

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メキシコで、同性愛に反対するデモに、少年が立ちふさがったことが話題になりました。

メキシコでは、首都メキシコ・シティをはじめ10の州で同性婚が認められていますが、残りの21州では同性婚は認められていません。
エンリケ・ペニャ・ニエト大統領は、法律を改正して全ての州で同性婚を合法化しようとしていますが、これに反対するデモがメキシコ全土で行われています。
「家族のための国民戦線」という宗教的かつ保守的な団体は「For Life and Family」と書かれた横断幕を掲げ、同性婚に反対する行進をしています。

デモに立ちふさがった少年

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デモに立ちふさがる少年を撮影したのはジャーナリストのマヌエル・ロドリゲス氏です。

ロドリゲス氏は「最初は少年がふざけてデモ隊の前に立っていると思った」といいます。

しかし、なぜデモ隊の前に立ったのかを尋ねると、少年は「おじさんがゲイなんです。おじさんが嫌われるのが嫌だったから」と答えたそうです。

マヌエル・ロドリゲス氏が撮影した少年の写真は、メキシコのメディア「Regeneración」に掲載された後、「USAトゥデイ」や「The New Civil Rights Movement」「Attitude」「Pink News」など様々なメディアに取りあげられ話題となりました。

少年の行動は、1989年に中国・天安門広場で戦車の前に立ちはだかった「戦車男」と比較されています。
戦車男は、民主化を求める大勢のデモ隊が中国人民解放軍に武力制圧され、多くの犠牲者が出た翌日に、戦車の前に立ちはだかって止めようとました。

デモに立ちふさがった少年の名前は不明です。
彼の行動は、平等な結婚を求めている世界中の人たちを勇気付けています。

12歳のトランスジェンダーの児童によるスピーチ

アメリカ・ペンシルバニア州に住む12歳のトランスジェンダーの児童が学校内での性的マイノリティに対する平等を求めるスピーチを職員にしました。

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Ari, my amazing boy, stood before the school board and spoke up for transgender rights. His speech came mere weeks after a student told the school board that she'd rather fail gym class than change with transgender students in the locker room. After Ari's remarks, there was a standing ovation and the school district superintendent stood, walked over to him and shook his hand. Beautiful moment, beautiful night. Love wins.

Alisa Bowmanさんの投稿 2016年9月13日(火)

12歳のアリ・ボーマンは体の性は女性ですが、心の性は男性として生まれました。

彼の学校では身体の性(生物学上の性)に基づいて着替えの部屋を区分していたのですが、一人の女生徒が「私は女性だから、男性の見た目をした人の前では着替えられない。トランスジェンダーの人は私たちと同じ部屋で着替えてほしくない」と主張しました。それに伴って、アリ・ボーマンは学校の職員に対して印象的なスピーチを行いました。

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アリ・ボーマンが伝えたいこととは?

ユニリーバ・ジャパンがLGBT支援プログラム開始

ユニリーバ・ジャパンが2016年9月から、LGBT等性的マイノリティを支援するプログラム「ユニリーバ・プライド・ジャパン」を開始しました。

従来のブルーのロゴを、レインボーカラーにしたロゴも発表されています。

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ユニリーバ・ジャパンってどんな会社?

ユニリーバ・ジャパンは世界最大級の消費財メーカーです。
Dove、LUX、modshairなど、シャンプーやボディーソープ製品の他、紅茶ブランドLiptonや、プレミアムアイスクリームBEN&JERRY’Sなど幅広く展開しています。

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そんなユニリーバ・ジャパンですが、従来からダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを積極的に行っています。
課長職以上に占める女性比率は32%(2016年9月自)になっているほか、2016年7月には「WAA制度」が導入されました。

WAAとは、Work from Anywhere and Anytimeの略。社員が働く場所や時間を選べる勤務制度です。

多様性を尊重する組織文化であるため、以前よりLGBT当事者も自然に受け入れられていたと言います。
制度としてなかったものの、LGBTの社員の職場環境や休暇なども、個別に対応されていました。

LGBT支援プログラム「ユニリーバ・プライド・ジャパン」を開始した目的としては、昨今の社会的な動きを受け、LGBTの社員のための制度を明文化し、LGBT支援活動を強化するためとのことです。

ユニリーバ・プライド・ジャパンとは?

ワークフォース(人材)、ワークプレイス(職場)、マーケットプレイス(パートナーとの協働)、コミュニティ(社会活動)の4つの枠組みの下、活動が行われています。

ワークフォース・・・LGBT人材の採用・活躍を推進します。
2016年10月に開催される、企業とLGBTがともに“自分らしくはたらく”を考えるイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」に協賛・出展します。

ワークプレイス・・・人事制度の改定や職場環境づくりを行います
・2016年9月から、企業行動原則に性自認や性的指向による差別禁止を明記しました。また、セクハラやパワハラに
関する匿名の社内相談窓口では、LGBTに関する相談受付も受け付けています。
・2016年9月から、アライ(支援者)を社内募集し、コミュニティを設置しました。 LGBTアライ・コミュニティには、LGBT
当事者を含め LGBTを応援する社員が参加でき、社内外でLGBTに対する理解促進のための活動を行う予定です。
・2016年10月1日から、同性パートナーを持つ社員に対して結婚・忌日休暇、結婚祝い金・弔慰金の制度を適用しました。
今後、段階的に同性パートナーの父母や子女にも制度を適用していく予定です。
・今後、 LGBTへの理解を深め、チームマネジメントに活かす社内トレーニングを実施する予定です。

マーケットプレイス・・・他の企業やNPO法人、行政団体などのパートナーと協働を通じて、LGBTを支援します。
・NPO法人ReBitと協働し、社内外でのLGBTへの理解促進を図ります。

コミュニティ・・・LGBTフレンドリーな社会の実現を目指す社会活動に協賛します。
・従来から引き続き、LGBTをサポートする外部イベントに、会社やブランド(ベン&ジェリーズ)として協賛する予定です。

出典 https://www.unilever.co.jp/news/press-releases/2016/pride-japan.html

 

ヘイトクライムにより、ゲイのサッカーレフリーが引退(スペイン)

ゲイのレフリーが罵倒され引退

ヘスス・トミジェロはスペイン人で初めてゲイとカミングアウトしているサッカーのレフリーです。

ヘスス・トミジェロがレフリーを務めた、CDラサールとアトレンティコ・サバル(どちらもスペインのサッカーチーム)の試合で事件は起こりました。

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出典 ヘスス・トミジェロtwitter

ヘスス・トミジェロがラサール側のファールを判定した際、ラサール側のサポーターの一人が「ゲイは出ていけ!」と罵声を浴びせたのです。
その場で試合は一旦中断され、そのサポーターは退出させられました。

しかし、サポーターは会場内に戻ってきて「You fucking faggot(クソホモ野郎)」と叫んだそうです。

試合後も非難が…

試合後、SNS上ではヘスス・トミジェロの判定への非難は続きました。

「クソ野郎。お前のせいで試合は台無しだ。お前のことはエイズで殺してやる、ホモ野郎」といったコメントや、銃と弾丸の写真と共に「早く死んでしまえ、ホモ野郎。」といったコメントもありました。

ヘスス・トミジェロによれば、試合で何があったのか、詳細にネットに投稿してから罵声はさらに強まったと言います。

自宅に「俺のボスはお前の首に賞金を懸けている。心の準備をしておけよ、ホモ野郎。」とメッセージが添えられた銃と車の写真が届いたこともありました。

ヘスス・トミジェロはこうした多くの罵声にショックを受け、発作を起こすようになります。

自宅周辺を警察が24時間警備するようになりますが、「それでも何か起こるのではないか怖くてたまらなかった」と話しています。

しかし、この時はまだレフリーをやめるつもりはなく、「自分のしたいことをする、どんな困難が待ち構えていても」と話していました。

しかしついに、罵声に耐えることができなくなり、彼はレフリーを引退することになりました。

ヘスス・トミジェロは「同性愛を嫌悪する人に中傷されるよりもつらいことは、大衆全員に笑われることだ」と話しています。

スペインはセクシュアルマイノリティに寛容?

スペインは1975年のジェネラル・フランコの死からセクシャルマイノリティに対して寛容であり、2005年にはヨーロッパで3番目に同性結婚を認めた国です。

3年前に行われた調査によると、国民の88%が同性愛を認めるべきだと答え、結果はヨーロッパで最も高い支持率となりました。

しかし、偏見や先入観はまだ問題として根付いています。
統計によると、マドリードでは同性愛者に対するヘイトクライムが2日に1回起こっているそうです。

「ゲイだと疑われ…」同性愛が違法であるカタールで、ポーランド人男性が逮捕

ポーランドで人気のインスタグラマー、ラグジーが旅行中カタールでゲイだとみなされ逮捕されました。

カタールは同性愛が違法とされる国であり、同性間の性交渉が発覚すると罰金または5年以下の実刑となります。

 

ラグジー(luxyferisaloser)

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出典:https://www.instagram.com/luxyferisaloser/


7月6日、ラグジーはカタール・ドーハにあるハマド国際空港でビザに問題があるとして入国審査で携帯電話の中を見せるよう管理官に言われました。

携帯電話を見た管理官は、ラグジーがSNSにupしていた彼が化粧をした写真や、上半身裸の写真を「わいせつ且ネット上で害があるとし」、逮捕しました。

さらに、逮捕の理由には彼がゲイであるということも含まれていました。

ラグジー本人は自分はゲイではないと主張していますが、SNSに投稿した写真から、ゲイだと誤解されたようです。

ラグジーは後にこう語りました。
「私が同性愛者であるとして逮捕されたのは、あくまでも入国管理官が私の携帯の中から見つけた写真を見て私を同性愛者だと判断したからだ」。

逮捕状によると、ラグジーは逮捕されたとは明記されておらず、代わりに拘留されたと記載されています。
さらに、当局が彼の性別(男)を疑い、性別は不明と記されたそうです。

ラグジーは自分がカタールで逮捕されたことや、逮捕の理由を母国に伝えられていないことを信じていました。
しかし、カタールに拘留されていた2ヵ月間の間に、彼の母国であるポーランドでは行方不明者として報告されていました。

カタールのポーランド大使館は、BuzzFeedNewsのインタビューで下記のように話しています。

「ラグジーはゲイであるから逮捕されたわけではなく(文面では詐取、恐喝、カタール国家に対するネット上での侮辱が逮捕の理由とされている)、ポーランドで行方不明者として報告されてもいない。
彼はカタール警察の対応に何一つ不満はなく、逮捕は公正に行われた」

BuzzFeedNewsがラグジーに彼自身の証言と大使館側の報告の相違について尋ねると、ラグジーは問題はまだ解決していないと答えました。

彼が最も心配しているのは、事実が間違ったまま伝えられていることだそうです。

 

 

同性婚は合法化になったけど…アイルランドで起こった「同性愛嫌悪のヘイトクライム」

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アイルランドの首都ダブリン市郊外にあるフェニックス・パークで、今年7月反同性愛のヘイトクライムの被害にあったIT エンジニアの男性マーチン・マリノウスキーさん(38)(偽名)が、アイルランドの国家警察を監視する独立の法定機関Garda Síochána Ombudsman Commissionに訴えを出しました。

7月に被害にあったヘイトクライムに関して警察からの調査を受けていた際、不適切な応対を受けたためだといいます。

“これは明確なヘイトクライムだ”

マリノウスキーさんは今年7月30日、ダブリン市郊外のフェニックス・パークで10代と思われる若者の集団に襲撃され暴行を受けました。

その最中、「ホモを殺せ!」など明らかに同性愛嫌悪に基づく中傷が聞こえたといいます。襲撃してきた少年たちは全員自転車に乗り、ゴルフ(フォルクスワーゲンの車種)に乗った年長の男たちに先導されていました。

マリノウスキーさんはたまたまそばを通りかかった男性に助けられマリノウスキーさんは一命を取り留めました。

「この襲撃は明確に同性愛嫌悪に基づく計画的なヘイトクライムだと確信してる」とマリノウスキーさんは言います。

警察によってさらに広がった「傷」

襲撃で負った身体的・精神的な傷は、警察による事件への対応でさらに広がってしまったとマリノウスキーさんは語ります。

事件の5日後、初めて警察に事件について調査を受けたとき、警察はヘイトクライムであることを疑うような質問を投げかけました。
マリノウスキーさんは警察の誰も自分の話を聞いてくれないのではないかと思ったといいます。

この予想は女性職員からの電話でさらに強まりました。

何か相手を刺激するようなことをしたのではないかと尋ねられたほか、性交渉のために男性に会いに来ていたのではないかと疑われたといいます。

さらに、後日マリノウスキーさん宅に警察から送られた個人情報も含むに書類には封さえされていませんでした。

マリノウスキーさんによる訴えに対し、アイルランド警察はコメントできないとしています。

 

マリノウスキーさんはポーランド出身。母国ポーランドで高まる外国人嫌悪と同性愛嫌悪がアイルランドに来た理由の1つ。
襲撃の1月前にダブリンに引っ越してきたばかりでした。

同性婚は合法化されたけれど…

昨年の国民投票で同性婚が合法化されたアイルランド。法律上は差別がなくなっても人々の意識の上ではまだまだ同性愛嫌悪が残っているのが現状です。

参照:the guardian

ソフトバンク、同性パートナーも配偶者として認め福利厚生を適用

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10月3日、ソフトバンクは社内規定上の配偶者の定義を見直し、同性パートナーも配偶者として認めると発表しました。社内規定は10月1日付で改定されました。

同性パートナーを配偶者として認める条件として、下記のいずれかを提出することが必要です。

1)同性カップルをパートナーと認める東京都渋谷区や世田谷区などの公的証明書

2)民法上、独身であることを示す戸籍謄本と同居の事実を示す住民票


3)同性パートナーの認定に必要な公正証書などの書類

同性パートナーが配偶者として認められれば、結婚休暇や慶弔見舞金、転勤のときの別居手当などを受け取れるようになります。

ソフトバンクではこれまでも、結婚式の招待状があれば同性パートナーにも結婚祝い金が支払われていました。今回の制度見直しで、同性パートナーを持つ社員への福利厚生は一段と充実します。

ソフトバンク以外にも、同性パートナーを配偶者と認めるといったLGBTに対応した制度を導入している企業はあります。

同性パートナーを配偶者として認めている企業

パナソニック株式会社

https://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/employee/lgbt.html
「行動基準」の中で、各国の法令を踏まえ、性的指向、性自認に関する差別的言動を行わないことを明記しています。

人事関連制度においては同性パートナーにも配偶者に準じた適用がされます。
また、理解促進のために研修なども実施されています。

日本アイ・ビー・エム株式会社

http://www.ibm.com/ibm/responsibility/jp-ja/diverse/lgbt.html
配偶者とほぼ同等の福利厚生を同性パートナーが受けることができる制度が導入されています。
具体的には結婚や介護などで使える特別有給休暇、育児、介護に使える休職、慶弔見舞、赴任旅費などです。

楽天株式会社

http://corp.rakuten.co.jp/about/diversity/
社内規定上の配偶者の定義を改定し、同性パートナーも配偶者として福利厚生を受けられるように適用範囲を拡大しています。

 

上記以外にも、LGBT当事者が働きやすい環境を整えている企業は増えてきています。
今後もこのようなニュースは増えてきそうですね。

LGBTフレンドリー企業一覧はこちら

 

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