渋谷が虹色に染まる日 TOKYO RAINBOW PRIDE 2017レポート前編!

今年も渋谷で開催されたTOKYO RAINBOW PRIDE 2017。

メインイベントである代々木公園でのパレード&フェスタは、なんと約108,000人(5月6日35,000人、7日65,000人、パレード5,000人、ウィークイベント3,000人)が参加!!

nijipiを運営するNijiリクルーティングもブース出展し、無料でタトゥーシールとレインボーシリコンバンドを配布してました♪
タトゥーシールは昨年の1.5倍用意したのですが、2日目の午後には配布終了と、大盛況でした!
遊びに来てくださった方ありがとうございました^^!

それではそんな、とっても盛り上がったフェスタをレポートします♪

5月6日、7日に代々木公園のイベントスペースで開催されたフェスタでは、様々な企業や団体がブースを出展し、野外ステージではライブが開催されました。

朝10時に野外ステージでオープニングイベント開始。
既にたくさんの人が来場しております!

 

Nijiリクルーティングのブースではオープンと同時にたくさんの方が来てくださいました!
スタッフがせっせとタトゥーシールを貼っております♪

 

Nijiリクルーティングメンバーのお子さんが遊びに来てくれました♪
レインボーカラーでごきげん♪


ピーク時はこんな感じの混雑。大盛況です!

 

いろんな企業・団体がブース出展をしていました。
レインボーグッズの販売や、アライを増やす活動、LGBTフレンドリーな商品・サービスの案内など♪

 

Googleさんのブースではいろんなアイテムを使って写真を撮ることができました。楽しそう~♪


レスリー・キーさんが、カップル写真を撮ってくれるブース。
ウェディングの衣装も用意されていてみなさん幸せそうでした♪♪

 

ドン・キホーテさんのブースではレインボーグッズが販売されていました♪

レインボーでおめかししたドンペンたち。

 

 

VRが体験できるブース♪

 

オランダ大使館ブースではミッフィーちゃんの塗り絵ができました♪

 

Nijiリクルーティングのブースではタトゥーシール以外に、LGBTフレンドリー企業の取り組みを紹介する展示コーナーも。

 

すべて紹介しきれませんが、本当にたくさんのブースが出展されていて、とにかく遊べました!
飲食ブースも台充実。食べたり飲んだりも楽しめました♪

野外ステージでは2日間にわたって様々なアーティストが登場。
5月7日の最後に行われた中島美嘉さんのスペシャルライブは超満員!圧巻のライブでした♪

 

Nijiリクルーティングは昨年に引き続き2回目の出展でした。
タトゥーシールは昨年の1.5倍準備しましたが、大盛況で2日目の午後には配布終了^^!
今年から配布したレインボーシリコンバンドも2日目のお昼頃には配布終了^^!

来ていただいたみなさん、本当にありがとうございました!

ブースにはLGBT当事者の方、LGBTアライの方の他、代々木公園に遊びに来たら楽しそうなイベントやっていたから寄ってみました!という方など、様々な方が来られました。
みなさん本当に楽しそうで幸せそうで、ブース運営スタッフもパワーをたくさんもらえました♪

LGBTをメインテーマにした漫画

昨今日本の漫画やアニメが世界中でブームになり、日本のそういたサブカルチャーがクールジャパンという文化として認められつつあります。
日本の文化を代表する漫画には様々なジャンルがあり、ギャグ、ファンタジー、バトル、日常系など多岐にわたります。
その中で今回はLGBTをメインテーマにした漫画をいくつか紹介していきたいと思います。

放浪息子

志村貴子著
エンターブレインより全15巻刊行
アニメ化もされている

「女の子になりたい男の子」である二鳥修一と、「男の子になりたい女の子」である高槻よしの、性自認に揺らぎを抱える二人の主人公が葛藤や恋愛を経て成長する姿を、小学校から高校生まで描いている。トランスジェンダーや異性装というテーマを扱っており、中には重い話しが含まれているが、温かみのある独特な表現で志村貴子が描き切っている。

あらすじ

物語の始まりでは二鳥修一は小学校5年生で、度々姉の服を内緒で着るような男の子であった。女装姿は非常に可愛く、その姿に惚れる男の子もいるほどであった。
高槻よしのに出会う前までは、時折女装をするだけであったが、高槻よしのに出会ったことで、「女の子になりたい」という自信の願望を自覚した。その後二鳥修一が女装、高槻よしのが男装して2人でデートにでかけるようになり・・・

青い花

志村貴子著
太田出版より全8巻刊行
アニメ化もされている

こちらも志村貴子が描いた漫画である。それぞれ別の女子高に通う2人の主人公に焦点を当て、女性同士の恋愛と友情が描かれている。女性同士の恋愛だけでなく、男女の恋愛も同時に描くことでその比較もしているのが今作品の特徴である。

あらすじ

2人の主人公であり、幼馴染である万城目ふみと奥平あきらは高校入学時に10年ぶりに再会し、2人は一緒に登校するようになる。
それと同時期に、ふみは交際していた従姉の女性が結婚したために落ち込んでいたがその後ふみは部活の先輩の女性と交際するようになる。

オクターブ

秋山ハル著
講談社より全6巻刊行 

同性愛者や両性愛者同士の恋愛模様を描いたのが今作品である。あらゆる表現で主人公宮下雪乃の内面描写が描かれている。同性愛者岩井節子と出会い、恋愛をしていく過程で雪乃の内面にどのような変化が表れているかが見所だ。

あらすじ

売れなかったアイドル宮下雪乃は芸能界引退後、田舎に帰るが、アイドルであった過去を中傷され再び上京、今度はアイドル時代所属していた事務所でマネージャー見習いとして働き始める。雪乃は孤独な日々を送るが、ある日コインランドリーで元ミュージシャンの岩井節子と出会う。そこから2人の関係が始まる。

まとめ

他にもトランスジェンダーや同性愛を描いた作品はあるが、どの作品も、自分の性自認や恋愛観に抱く苦悩や、世間との対立を描いたりしている。現実に即した描写をしている場面もあり、LGBT当事者の恋愛事情を理解するには上記のまんがを読むのもいい手なのかもしれない。

LGBTが登場するCM

Amazonが新サービス「Audible」のCMでゲイカップルを起用したことがあります。今回はそのCMの概要や背景を記述していくと共に、過去にLGBTを起用したCMについていくつか紹介していきたいと思います。

CM概要

CMになったAmazonのサービスは「Audible」といってスマートフォンで場所を選ばず本を「聴く」ことができるサービスです。オーディオブックは、欧米ではすでにサービスとして人々に広まっていますが、日本ではまだ認知度が非常に低いです。このサービスを新しい文化として知ってもらう事を目的として作成したブランディングムービーが今回紹介するCMになります。

映像に出てくる人たちはみな何かしらの苦悩を抱えています。その方達が、「Audible」で宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を聴いて彼らの表情に少しずつ笑顔が戻っていくといった内容になっているようです。その中に非常に自然な形でゲイカップルが登場します。

LGBTを登場させた理由

ブランディングムービーの原案に最初は高齢者やLGBTが入っておらず、企画者が何かが足りないと感じ、ゲイのカップルを登場させる事を決めたようです。
ただそれはシンプルに物珍しいという理由からLGBTを扱ったわけではなく、ストレートの方と変わらない、人間ならではのドラマに深みを持たせるためにLGBTを取り扱ったそうです。また、LGBTを起用することに対して社内の人間でネガティブな反応を見せた人は皆無だったそうで、LGBTをブランディングに起用することがとても自然なことだと、企画者は感じたそうです。

AmazonのLGBTに関する取り組みについて

AmazonはアメリカではLGBTフレンドリーな企業として評価されているようです。なので、Amazon Japanではダイバーシティに力を入れていて、企業としてダイバーシティ構想を掲げる事によって、社内の人間が良い環境で働けることつなげたいと考えているそうです。

その他にLGBTを取り上げた他のCM

ドコモ

携帯キャリア「ドコモ」のCMにてレズビアンカップルが登場しています。「多様性」をテーマに掲げたCMで、日本を舞台にして「この国の4人に1人は、高齢者です。」「この国の60人に1人は、外国人です。」などのメッセージと共に「この国の13人に1人はセクシャル・マイノリティです」といったメッセージが流れます。

マクドナルド

台湾マクドナルドのCMの中で、若いゲイ男性が、父親にカミングアウトするといった内容です。カミングアウトという場面を感動的に描いたCMで、一見の価値はあると思います。

他にも魅力的なCMは複数あります。上記のCMや他のCMについては下記のURLで視聴できます。時間があればご視聴お願いします。

LGBTフレンドリーなホテル

同性カップルがホテルを利用する際に不便を感じることがあります。
2015年、東京都豊島区の宿泊施設の半数以上が男性または同性同士の宿泊を違法に拒否していることが明らかになり、杉並区でも2施設で同性同士の宿泊を拒否していたことが判明し、区が指導しました。

まだまだ数は少ないものの、LGBT当事者の要望に応えるLGBTフレンドリーなホテルが日本でも増えてきました。
今回は日本にあるLGBTフレンドリーを公表しているホテルいくつか紹介していきたいと思います。

ホテルグランディア京都

日本人にも人気があり、海外からの観光客も毎年大勢訪れている京都にある、LGBTフレンドリーである高級ホテルです。
JR京都駅直結で京都観光や、ちょっと足を伸ばすときに非常に便利なホテルです。エントランスから高級感に溢れる光景で、専用ラウンジからフィットネスジム、和洋多数の食事処、ブライダル施設も備わっていています。

LGBTフレンドリーに関する取り組み

2006年からLGBTのツーリズムをサポートする団体IGLTAに加盟していて、営業推進室担当部長の池内志帆氏がIGLTAの日本アンバサダーを務めています。
コンシェルジュスタッフがIGLTAのレインボーピンバッチを着用していたり、ロビーエリアにあるパブリックトイレには「ジェンダーニュートラル」の看板も設置されていて、施設の隅々まで配慮されています。
また、2014年より、臨済宗の春光院と連携し、LGBT当事者のための結婚式プランを提案しており、すでに何組かの同性カップルが式を挙げています。

ホテルパームロイヤルNAHA

那覇・国際通りの中心に位置し、国際通りまで徒歩数秒のアクセスで、牧志駅から徒歩4分から那覇空港から車で約16分の距離です。
インテリアもこだわっていて沖縄文化だけではなく、アジアの古美術やヨーロッパのモダンアートまでもインテリアに用いています。
施設にはボディケアサロン、イタリアンレストラン、メイドイン沖縄にこだわってセレクトされた商品を取り扱ったギャラリーショップ等があります。
客室も宿泊者が非常に過ごしやすい作りになっています。

LGBTフレンドリーに関する取り組み

IGLTAに加盟しており、LGBTツーリズムの普及に力を入れています。
館内や受付にはレインボーフラッグが掲げられており、リクエストに合わせた配慮も行ってくださるようです。LGBT当事者向けのウエディングプランや宿泊プランもあるそうです。

まとめ

LGBTフレンドリーホテルは日本ではまだまだ数は多くはありません。
しかし、2020年に向けて徐々にではありますが、LGBTフレンドリーを打ち出すホテルが増えてきています。

Xジェンダー当事者レポート「Xジェンダーと恋愛」

LGBT当事者orアライによるレポート。今回はXジェンダー当事者の私が恋愛についての経験です。

自己紹介

私は、身体が女性で自認する性が中性のFtXです。恋愛対象は男性です。
ホルモン治療などは一切行っていないため、外見ではよく「ボーイッシュな女性」とみられることが多いです。完全に男性になりたいわけではなく、私自身はそれを言われて嬉しいのか悲しいのかよくわからないです(笑)。

今までの恋愛

最初にも書いたとおり、私は交際経験は男性としかありません。
ショートカットの女性が好きだった方で、私の性自認について話をしたこともありましたが、いまいち理解してくれていなかったんだと思います。

彼氏と彼女の仲なので仕方ないかもしれませんが、いわゆる女の子扱いされることが多く、あまり心地よさを感じられず、そんな理由などから結局別れることになってしまいました。
その方以降、お付き合いした方はいませんが、こちらが片思いしたことは何回かありました。同性も異性の方もいました。

好きになる側の辛さ

誰か好きな人ができた際、もしお付き合いできたら、デートに行けたら…といろいろと妄想するのですが、そのときにいつも考えてしまうことがあります。
それが、「あの人が私と2人で歩いていたら、周りにどうみられるのかな」ということです。男2人で仲良く歩いているように思われるのか、気持ち悪いと思われないか…など。

自分に自信がないことにも関係するのかもしれませんが、その方が、「気持ち悪い人と歩いている」と思われてしまわないかなとすごく心配になります。
そんなことを考えているからなかなか誘うこともできず、終わってしまうパターンが多いです。

好きになられる側の辛さ

なんだか贅沢な項目の名前ですが…(笑)。
好きになられて迷惑、と言いたいわけではありません。好意をもってもらうことはもちろん嬉しいのですが、相手の求めるような自分でないことにすごく辛くなります。

性格が男らしいんだと思います。可愛い性格でないことで、がっかりされてしまうことがありました。

まず、Xジェンダーを好きになる人がすごく少ないと思います。
好きなタイプの話をしていても、見た目についても中身についても男性らしい男性か女性らしい女性が好きな人が多くて、中性が好き!と言っている人はほとんどきいたことがありません。
なので、どっちつかずな私のことを好いてくれる人はいるのかなーと、最近はずっとぼんやりと悩んでいます。

それでもXジェンダーでいる理由

じゃあ女の子らしくなればいいじゃん、と考えたことは何度もありました。ただそれもできず、これからもずっとこんな感じなんだと思います。
ただXジェンダーであるということで、多くのセクマイの友達と知り合うことができたのは本当によかったと思っています。

先日MtXの人と話していて感じたのが、MtXでいるよりもFtXのほうが生きやすいということです。
髪の長い男性は校則や社会人のマナーとしてアウトと言われますが、女で髪が短くても特に咎められはしません。
もちろん生理や胸など自分の嫌なことはありますが、男性にも男性の嫌なところはあるだろうし、仕方ないかなと思っています。
LGBTを理解しようという流れが今起こっていますが、はやく男女以外の中性も認められていけばいいなと思います。

企業がLGBTに注目することで得られるメリット

LGBT当事者orアライによるレポート。今回は、企業がLGBTに注目することで得られるメリットです。

LGBTは全体の8%(株式会社LGBT 総合研究所 「LGBT に関する生活意識調査」 2016 年5 月実施によるデータ)存在していると言われており、これをLGBTの市場規模に直すと5.94兆円になります。今日本の企業ではこれを「レインボー消費」と呼び注目しています。
レイボー消費は大きく3つにわけることができます。

一つ目にLGBT当事者の消費です。
これはLGBTの当事者をターゲットにしたビジネスです。しかし気を付けたいのは「対象のLGBT当事者に商品やサービスを限定しないこと」というのが重要です。仮にそういったサービスを作ってしまうと、当事者の人はそれを購入することがカミングアウトになってしまうことがあるからです。

二つ目にLGBT応援消費と呼ばれるもので、LGBTフレンドリー企業やそれを応援する消費傾向です。
実際にある企業がLGBT支援を宣言したキャンペーンの期間中に、来店数と売り上げが両方大きく伸びるという成果が見られました。

最後に、新たな人間関係に関する消費というものです。
渋谷で同性パートナーを結婚相当とするパートナーシップ証明書の交付を始めたことからも、今後「同性婚」や「一夫多妻」などの多様な愛の形が受容されて、社会で新しい価値観が受容されたときにそこに新たなビジネスが生まれる可能性があります。

このように、LGBTに注目することは、企業にとって新たなビジネスチャンスにつながる可能性があります。
ただ、性自認や性的指向は非常にセンシティブなものです。一歩間違えれば、LGBT当事者に不快な思いを持たれてしまうこともあるので、慎重に扱うべきテーマです。