LGBT当事者orアライによるレポート。今回は愛するパートナーを失ったLGBT当事者の話を読んで、です。
パートナーの死に立ち会うという苦しい体験をしたLGBT当事者の方の話から感じたことをレポートします。
ゲイの当事者のKさんは、11年前にパートナーと出会い、交際し同棲を始めて幸せな日々を過ごしていました。
しかし、昨年からパートナーの体調不良が続くようになり、検査を受けたところHIVに感染していることが判明しました。その後Kさんのパートナーは看護のかいなく命をひきとりました。
パートナーの容体が急変したものの、Kさんは家族ではないことから、病室に入ることが許されず、最期を看取ることができなかったそうです。
また、葬儀にも「友達」としてしか参加できず、遺産、遺品などをどうするかについても、家族ではないことから様々な問題があったそうです。
同性カップルは、配偶者でないことから、パートナーの病室に入れてもらえない、病状を話してもらえないといった問題が起こります。
また、家族にカミングアウトをしておらず、パートナーが病院に運ばれた場合でも知らせてもらえないといったこともあります。
同性パートナーも配偶者として認められることで、様々な問題は解消されていくとは思いますが、現状でできることは下記のようなことではないか、と改めて感じました。
1.今のうちにエンディングノートを書いておく
2.エターナルケアについて話し合う
3.可能であれば家族や友人にカミングアウトする
特に家族へのカミングアウトには抵抗がある方も多いかもしれません。ただ、いざ病気になってしまった時やパートナーを失ってしまった時に生じる問題はたくさんあります。万が一のために、お互いが幸せになれるように話し合っていくことが重要かもしれません。