LGBT就活 カミングアウトして働きたい?

LGBT当事者orアライによるレポート。今回はLGBTに関する調査報告です。

LGBT総合研究所の2016年5月の調査によると、調査の対象者となったLGBT層828人のうち、約60%が「LGBT に対する社会の理解は誤ったものが多い」と感じていることが分かりました。

友人や家族にLGBTであることをカミングアウトしたいという意向を持つ人は41.5%に上る一方で、カミングアウトしているのはごくわずかだという実態も浮かび上がりました。

ここには、メディアでの「オネエ系」タレントの捉われ方や表現に疑問を抱く人が多かったり、LGBTが注目されてきていても現実の対応は伴っていないなどの現状があるからなのだと思います。

そして約6割のLGBT層が、LGBTに対する社会の理解は誤ったものだと感じているそうです。また、約半数が職場や学校で、LGBTについて理解、配慮があることは重要なことだと思っているそうです。

○友人・家族・職場環境別の、カミングアウトをしている割合
友人…13%
家族…10%
職場…4%
LGBTフレンドリー企業と謳う企業が増えてきている中、職場でカミングアウトをしている人は4%です。しかしカミングアウトが絶対というわけではなく、周囲が理解し受け入れる環境で本人が働けるのならば、必ずカミングアウトする必要は無いのだと思います。

理解が誤っていたり少ないからか、LGBTに配慮した施設やサービスが少ないのだと思います。そのような環境でカミングアウトをすることは当事者にとって難しいようですね。多様性が推進されてきている中で、LGBTへの理解は注目されつつあります。しかし、まだ道のりは遠いようです。

私はアライとして生活しています。LGBTを知るきっかけは、大学の友達から話を聞いて初めて知りました。それまでは、全く知らずに生活をしてきました。しかし、LGBTを知ってからは、そして自分がアライであることを周囲に話すことで、私にカミングアウトをしてくれた友達が何人もいました。アライである人も、自分が支援者であり理解者であることを表現することが大切だと思います。