「LGBTブーム」と表現されることへの違和感

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回は「LGBTはブームなのか」についてです。

最近私の周りに「LGBTってきいたことある?」と聞くと、「最近よくニュースできくから知っている」「最近流行っているよね」という返答をもらうことが多くなりました。
テレビをつけた際にたまたまニュースで「LGBT特集」をやっていたこともあります。

しかし私を含め、LGBT当事者の中には、LGBTが流行りと言われることに対してあまりよくない感情を抱いている人もいるかと思います。
今回は、LGBTは流行なのかについて考えたいと思います。

流行りとは何か

そもそも流行りとはどういう意味か、“流行”で辞書を引いてみるとこのような説明があります。

ある現象が、一時的に世間に広まること。特に、ある型の服装・言葉あるいは思想・行動様式などがもてはやされて、一時的に広く世間で用い行われること。はやり。(大辞林)

その他の辞書でも、大方同じような説明がされています。まさしく知っている通りの意味だと思います。
どの辞書にも共通しているのが“一時的”という言葉。つまりLGBTが流行であるということは、現在話題になっているが時を経てそれがおさまるということになります。

過去にもLGBTの流行はあった!?

過去には90年代にもゲイブームと呼ばれる現象がありました。
当時は同性愛をテーマとしたドラマも放送されました。

確かにインターネットが今日ほど発展していなかった90年代において、ゲイという存在が知られるようになったのはいいことだったと思います。
現在のLGBTブームでも、「LGBTは13人に1人、あなたの周りにもいるよ」という言い方がよくされますよね。

NEXT→ 「LGBTブーム」の問題点とは??