世界と日本の同性婚事情

日本ではまだ法的には認められていませんが、2000年以降同性カップルの結婚が法的に認められている国や地域は増えてきました。

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同性婚が合法化されている国

結婚に関する法律を改正し、これまで異性間でのみ可能であった結婚を同性間でも可能としています。
同性婚が初めて合法化されたのは、オランダで、2000年のことでした。

オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、デンマーク、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、ニュージーランド、ウルグアイ、イギリス、ブラジル、米国、メキシコ、ルクセンブルク、アイルランド、グリーンランド(デンマーク自治領)、エストニア、コロンビア、ベトナムなど

LGBTフレンドリーと言われる台湾では、同性婚が合法化されるのも近いのではないかと言われています。
台湾で同性婚が合法化されれば、アジア初となります。

同性間の婚姻と同等の制度がある国

異性カップルにのみ認められている結婚の法律はそのままに、同性カップルに向けた新しい婚姻制度が作られています。補償内容は結婚とほぼ同等です。

デンマークなど北欧諸国の「登録パートナーシップ」
ドイツの「生活パートナー関係法」
イギリス「シビル・パートナーシップ法」

異性間、同性間どちらも利用できる、結婚に準ずる制度がある国

2と同じく、それまでの結婚の法律はそのままに、新たに結婚に準ずる制度が作られています。
フランスのパックス(パクス/民事連帯契約)が代表的です。ただ、現在では異性カップルの利用がほとんどのようです。

日本の同性婚事情

日本では同性婚は合法化されていませんが、結婚に相当するものとして、渋谷区、世田谷区などでパートナーシップ制度が導入されました。

パートナーシップ制度はまだ導入されてはいないものの、LGBTに関する勉強会を開催するなど、LGBTフレンドリーになるための準備を進めている自治体も増えています。

まとめ

日本での同性婚合法化はまだこれから、というところですが、自治体でのパートナーシップ制度の他、企業によるダイバーシティ推進は急速に進んできています。

「制度はあっても職場の理解はないのではないか」という意見もありますが、最初から完璧に誰もが理解している環境をつくるのは非常に難しいです。制度の整備や、研修の実施など、少しずつ進めていくことで、徐々に理解が広まっていくのではないでしょうか。