LGBTフレンドリーなシェアハウス

LGBTフレンドリーなシェアハウスがあるのをご存じでしょうか?

今回は、日本初のLGBTフレンドリーなシェアハウスとして誕生した、東京都阿佐ヶ谷にある『カラフルハウス』を紹介します。

カラフルハウスは、LGBTが素敵に歳を重ねられる社会を応援するグッド・エイジング・エールズと、オシャレで個性的なシェアハウスを手掛ける株式会社シェア・デザインのコラボプロジェクトとして、2013年に誕生しました。

シェアハウスに住んでみたいけれど、自分のセクシュアリティを隠して共同生活をするのはなんだか気が引けるというLGBT当事者は少なくありません。
「プライベートを大切にしながら、仲間と楽しく暮らせる場所をつくりたい」というのが、カラフルハウスオープンのきっかけなのだそう。

2016年10月現在は満室となっていますが、内装もオシャレで立地もよい物件です。

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出典 http://www.sharedesign.co.jp/article.php?articleid=4

ユニリーバ・ジャパンがLGBT支援プログラム開始

ユニリーバ・ジャパンが2016年9月から、LGBT等性的マイノリティを支援するプログラム「ユニリーバ・プライド・ジャパン」を開始しました。

従来のブルーのロゴを、レインボーカラーにしたロゴも発表されています。

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ユニリーバ・ジャパンってどんな会社?

ユニリーバ・ジャパンは世界最大級の消費財メーカーです。
Dove、LUX、modshairなど、シャンプーやボディーソープ製品の他、紅茶ブランドLiptonや、プレミアムアイスクリームBEN&JERRY’Sなど幅広く展開しています。

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そんなユニリーバ・ジャパンですが、従来からダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを積極的に行っています。
課長職以上に占める女性比率は32%(2016年9月自)になっているほか、2016年7月には「WAA制度」が導入されました。

WAAとは、Work from Anywhere and Anytimeの略。社員が働く場所や時間を選べる勤務制度です。

多様性を尊重する組織文化であるため、以前よりLGBT当事者も自然に受け入れられていたと言います。
制度としてなかったものの、LGBTの社員の職場環境や休暇なども、個別に対応されていました。

LGBT支援プログラム「ユニリーバ・プライド・ジャパン」を開始した目的としては、昨今の社会的な動きを受け、LGBTの社員のための制度を明文化し、LGBT支援活動を強化するためとのことです。

ユニリーバ・プライド・ジャパンとは?

ワークフォース(人材)、ワークプレイス(職場)、マーケットプレイス(パートナーとの協働)、コミュニティ(社会活動)の4つの枠組みの下、活動が行われています。

ワークフォース・・・LGBT人材の採用・活躍を推進します。
2016年10月に開催される、企業とLGBTがともに“自分らしくはたらく”を考えるイベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」に協賛・出展します。

ワークプレイス・・・人事制度の改定や職場環境づくりを行います
・2016年9月から、企業行動原則に性自認や性的指向による差別禁止を明記しました。また、セクハラやパワハラに
関する匿名の社内相談窓口では、LGBTに関する相談受付も受け付けています。
・2016年9月から、アライ(支援者)を社内募集し、コミュニティを設置しました。 LGBTアライ・コミュニティには、LGBT
当事者を含め LGBTを応援する社員が参加でき、社内外でLGBTに対する理解促進のための活動を行う予定です。
・2016年10月1日から、同性パートナーを持つ社員に対して結婚・忌日休暇、結婚祝い金・弔慰金の制度を適用しました。
今後、段階的に同性パートナーの父母や子女にも制度を適用していく予定です。
・今後、 LGBTへの理解を深め、チームマネジメントに活かす社内トレーニングを実施する予定です。

マーケットプレイス・・・他の企業やNPO法人、行政団体などのパートナーと協働を通じて、LGBTを支援します。
・NPO法人ReBitと協働し、社内外でのLGBTへの理解促進を図ります。

コミュニティ・・・LGBTフレンドリーな社会の実現を目指す社会活動に協賛します。
・従来から引き続き、LGBTをサポートする外部イベントに、会社やブランド(ベン&ジェリーズ)として協賛する予定です。

出典 https://www.unilever.co.jp/news/press-releases/2016/pride-japan.html

 

ヘイトクライムにより、ゲイのサッカーレフリーが引退(スペイン)

ゲイのレフリーが罵倒され引退

ヘスス・トミジェロはスペイン人で初めてゲイとカミングアウトしているサッカーのレフリーです。

ヘスス・トミジェロがレフリーを務めた、CDラサールとアトレンティコ・サバル(どちらもスペインのサッカーチーム)の試合で事件は起こりました。

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出典 ヘスス・トミジェロtwitter

ヘスス・トミジェロがラサール側のファールを判定した際、ラサール側のサポーターの一人が「ゲイは出ていけ!」と罵声を浴びせたのです。
その場で試合は一旦中断され、そのサポーターは退出させられました。

しかし、サポーターは会場内に戻ってきて「You fucking faggot(クソホモ野郎)」と叫んだそうです。

試合後も非難が…

試合後、SNS上ではヘスス・トミジェロの判定への非難は続きました。

「クソ野郎。お前のせいで試合は台無しだ。お前のことはエイズで殺してやる、ホモ野郎」といったコメントや、銃と弾丸の写真と共に「早く死んでしまえ、ホモ野郎。」といったコメントもありました。

ヘスス・トミジェロによれば、試合で何があったのか、詳細にネットに投稿してから罵声はさらに強まったと言います。

自宅に「俺のボスはお前の首に賞金を懸けている。心の準備をしておけよ、ホモ野郎。」とメッセージが添えられた銃と車の写真が届いたこともありました。

ヘスス・トミジェロはこうした多くの罵声にショックを受け、発作を起こすようになります。

自宅周辺を警察が24時間警備するようになりますが、「それでも何か起こるのではないか怖くてたまらなかった」と話しています。

しかし、この時はまだレフリーをやめるつもりはなく、「自分のしたいことをする、どんな困難が待ち構えていても」と話していました。

しかしついに、罵声に耐えることができなくなり、彼はレフリーを引退することになりました。

ヘスス・トミジェロは「同性愛を嫌悪する人に中傷されるよりもつらいことは、大衆全員に笑われることだ」と話しています。

スペインはセクシュアルマイノリティに寛容?

スペインは1975年のジェネラル・フランコの死からセクシャルマイノリティに対して寛容であり、2005年にはヨーロッパで3番目に同性結婚を認めた国です。

3年前に行われた調査によると、国民の88%が同性愛を認めるべきだと答え、結果はヨーロッパで最も高い支持率となりました。

しかし、偏見や先入観はまだ問題として根付いています。
統計によると、マドリードでは同性愛者に対するヘイトクライムが2日に1回起こっているそうです。

性差って何だろう?後編 LGBT当事者による「セクシュアリティ」に関するレポートシリーズ。

LGBT当事者もしくはアライによる「セクシュアリティ」に関するレポートを紹介するシリーズ。
今回のテーマは「性差」についての後編です。

前編はこちら

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性差は性別役割分業の根拠になるの?

ここで断っておかなければならないのは、このような性差の存在を唱える生物学者が性別役割分業を支持する性差別主義者であるわけではないということです。

そのことは著名なサイエンス・ライターであるマット・リドレーの著書『徳の起源―他人を思いやる遺伝子』の中の次の文章に感じ取ることができるでしょう。

「男女の分業は単に生物学的構造の反映にすぎず、女性は出産し幼子の世話をしなければならないため、安全でゆっくりとした、そしてあまり遠くへ行く必要のない活動を受け持つようになったのだという主張もあるが、説得力を欠く。

…偶然にもステレオタイプ化が好きな人にはまことに好都合な材料がここにはふんだんにある。
しかし、女性の居場所は家庭であるということを証明するようなものはなにもない」
(pp.134-136)

性差なんて怖くない!

このように性差を性別役割分業の基盤として考えることは生物学者も支持するところではありませんが、ただ重要なのは性差があるかないかではなく、たとえあったとしても問題ないということです。

重要なのは典型的な「男性らしさ」/「女性らしさ」をすべての男性/女性に押し付けようとしないように社会の1人1人が心がけることです。

「性差」とは統計学的に男女両集団における平均値を比較したときに観察される差異のことでした。

ですから、そうして見いだされた「男らしさ」や「女らしさ」に当てはまらない男性や女性は当然存在します。
これは身長の性差を考えれば容易に理解できることです。

たとえば一般的には男性の方が女性よりも身長が高いですが、しかし言うまでもなく身長が低い男性はいますし、逆に身長が高い女性もいます。

しかし私たちは身長が低い男性に対して身長を伸ばすように求めることはありませんし、身長が高い女性に身長を低くするように求めることはありません。

ところが他の「性差」の話となると途端にこの常識が忘れ去られてしまいます。

女性はおしとやかで上品であるように求められますし、男性は仕事をこなし女性を引っ張るような姿勢を期待されます。
そしてこうして期待される「男らしさ」や「女らしさ」に当てはまらない男性や女性は「男らしくしろ」「女らしくしなさい」と周りの人から機会のあるごとに注意されるわけです。

しかし、そのような「男らしさ」や「女らしさ」が男/女の本性として存在するのならば、そもそもそのような言葉が世の中にあふれていることはないはずです。

なぜなら、「男らしさ」や「女らしさ」はすべての男/女に本性として備わっているのであり、それから外れる人などいるはずがないからです。

個人を個人として他者を他者として受け止めること

従来はこうした「男らしさ」/「女らしさ」がすべての男/女に強いられてきました。

しかし本当に大切なことは個人を個人として受け止めることではないでしょうか。
個人のありのままをありのままに受け止める。
ある人を理解するのに世間の「男らしさ」や「女らしさ」の枠に当てはめて捉えようとするなんて、真剣にその人に向き合おうとしているとは言えないと思いませんか。

しかし今までは実際そうやって個人を捉え個人々々の独自性よりも,平均値の差にすぎない性の枠組みを優先させていたのです。他者を他者としてあるがままに受け止めること。それが今,求められているのではないでしょうか。

横浜ダイバーシティパレード2016に行ってきたよ!レポート

2016年10月15日(土)に開催された横浜ダイバーシティパレード2016に行ってきました!
このパレードにはnijipiを運営するNijiリクルーティングも協賛しており、当日はブース出展&パレードにも参加してきました!

当日は快晴。海辺のみなとみらいの街を歩くのはとても気持ちよかったです^^!

横浜ダイバーシティパレード2016ってどんなイベント?

10/15横浜ダイバーシティパレード2016開催!でも紹介しましたが、昨年開催された横浜レインボーフェスタに次いで開催されたイベントです。

今年は「横浜ダイバーシティパレード2016」として開催。パレードを中心としたイベントでした。

横浜ダイバーシティパレード2016
日程 2016年10月15日(土)
時間 パレードは12:00~13:0
みなとみらいの象の鼻パークをスタートし、横浜の街を歩きました

大さん橋ターミナルでブース出展

ブースが出展されたのは、横浜港大さん橋国際客船ターミナル内。

物販ブースの他、占いコーナーや、ライフネット生命さんのブースでは記念撮影ができました。
Nijiリクルーティングのブースでは虹色のタトゥーシールを貼っていました(^o^)!
遊びに来てくださった方ありがとうございました~!

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パレードスタート!

パレードは、みなとみらいの象の鼻パークをスタートし、周辺をぐるっとまわります。

こんな感じ↓

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先導するフロート毎に、1km程の道のりを1時間程かけて歩きます。

パレードの参加者は300~400名くらい。
団体で参加している方もいれば、3~5人グループのお友達同士で参加している方も。

お揃いのコスチュームを着ているグループだけでなく、私服の方や当日販売されていたオリジナルTシャツを着ている方も多く、本当に様々。誰でも気軽に参加できる雰囲気がありました(^^)

 

Nijiリクルーティングが参加した3番フロート。

先導するトラックから音楽が流れていて盛り上がっていました♪

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音楽にあわせてフラッグを振るパフォーマンス♪

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新婚カップルさんもパレードしていました(^o^)♪
おめでとうございます♪♪

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ジェンダーレスなお洋服直しサービスを行うMADAM Mさんも参加されていました♪

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4番目のフロートは、SECRET GUYSさんの先導です^^

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横浜中華街前も通りました~♪

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最後に

パレード中は沿道からレインボーフラッグやレインボーグッズを持って「Happy pride!!」と声をかけて応援してくれる人も多く、一体感がありました(^^)♪

今回のテーマである「みんな私はここにいます」でしたが、たまたま通りかかってなんだろう?と興味を持ってくれる人も多く、LGBT(セクシュアルマイノリティ)を知ってもらうきっかけになったのではないかな?と思いました。

Nijiリクルーティングとしても、パレードに参加してみて、応援してもらうとうれしい!ということを実感できることができました。
今後もこのような活動に積極的に参加したいと思います!

 

Nijiリクルーティングのメンバーです^^
声をかけてくださった方々ありがとうございました~~!

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性差って何だろう?前編 LGBT当事者による「セクシュアリティ」に関するレポートシリーズ。

LGBT当事者もしくはアライによる「セクシュアリティ」に関するレポートを紹介するシリーズ。
今回のテーマは「性差」についてです。

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最近はダイバーシティという言葉をよく耳にするようになりました。

ひとりひとりが自分らしく生きることができる社会に。そのような考え方が昨今強まっています。
みなさんは2015年12月に出版された『ジェンダーレス男子』(双葉社)というフォトブックをご存知ですか。
男子だけどファッションもスタイルも中性的。そんなイマドキ男子の生態に迫るフォトブックです。

この本に象徴されるように昨今は旧来の固定観念に基づく「男らしさ」/「女らしさ」の枠組みにとらわれないライフスタイルを選ぶ若者が少なくありません。

そういうわけで、今回は「男らしさ」/「女らしさ」について「性差」という観点から考えてみましょう。

「性差」って何だろう

性差という言葉はよく耳にしますね。

たとえば、「男は仕事、女は家事」といったことを今どき大真面目に主張する人は多くはないかもしれませんが、そうした固定観念にもとづく性別役割分業を支持する人は、ときおり性差に言及します。

たとえば男性は女性よりも力が強い。
だからかつてヒトの祖先が狩猟採集生活をしていたときには男性が狩りをしていた。
だから外に出て働くのは男性であるべきで、女性は家庭に留まり家事を担うべきだ!といった具合に。

なるほど何だかもっともらしく聞こえますね。

いやいや、先を急いではいけません。
まずは「性差」とは何か改めてじっくり考えてみましょう。

性差とは何でしょうか?男女の違い?確かにそうですね。

しかしそれでは少し正確さに欠けるし曖昧です。

社会学者の加藤秀一氏によると、性差(ジェンダー差)とは、男性の集団の性質と女性の集団の性質とを比較したときに観察される「~である」という言い方で表すことのできる差異のことです。

さらに厳密に言えば、ある形質について性差があるというためには統計学的手法によって男女両集団の平均値を比較して両者に有意な差があるときのみ、その特徴について「性差がある」と言うことができます。
(『ジェンダー入門―知らないと恥ずかしい』(朝日出版社))

生物学における性差の議論

そしてこうした厳密な立場に立った上でもなお「性差がある」と主張されている男女の特徴は実際に存在します。

たとえば身長は容易に性差があることを直感でも理解することができると思いますが、それを超えた水準でも多くの主張が展開されています。

たとえばケンブリッジ大学の心理学・精神医学教授のサイモン・バロン=コーエン氏は、その著書『共感する女脳、システム化する男脳』の中で、「女性型の脳は共感する傾向が優位」で、「男性型の脳はシステムを理解し、構築する傾向が優位」であると主張しています。

それを男の子と女の子が好むおもちゃの違いや、狩猟採集生活時代の男女の分業の説明につなげています。

進化心理学者のデイヴィッド・バスは、嫉妬の性差を進化の過程の繁殖戦略の違いに求めています。

あるいは認知言語学者のスティーヴン・ピンカーは、ジェンダーをめぐる旧来の固定観念の中には、進化的基盤を有する妥当なものもあると主張し「男女の差異は生物学的要素とは無関係で、すべて社会的に構築されたものである」と主張するジェンダー・フェミニズムに批判を向けています。

そのほか進化心理学者のスーザン・ピンカーによる著書『なぜ女は昇進を拒むのか―進化心理学が解く性差のパラドクス』でも男女間の本質的な差の存在を示唆する類似した立場の議論が展開されています。(この点に関しては意見の対立が根強く存在していますが,ここでは言及しません。)

 

-後編につづく-

 

 

Xジェンダーと就活、企業選びの軸とは?当事者による「セクシュアリティ」に関するレポートシリーズ。

LGBT当事者もしくはアライによる「セクシュアリティ」に関するレポートを紹介するシリーズ。
今回のテーマは「Xジェンダーと就活」です。

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はじめに

私自身、LGBT当事者として就職活動を終えた身です。今回は自分の体験を基にLGBTの就職活動をお話しします。

私はLGBTのTの中のXジェンダーを自認しています。
男女で分けられたものに苦しさを覚えるため、スーツを着ることに抵抗があります。もちろん男女別のキャリアパスがあることも嫌なため、その点を見ながら就職活動をしていました。

マーケットという事実

就職活動を始めたとき、私はLGBTであることを武器にLGBT向けのサービスや商品を作りたいという軸で就活をしていました。しかし前回の記事(Xジェンダーという個性は就活でどうみられるか?)でも述べた通り、これが就活における武器にはなりません。

アパレルメーカーを受けている際に言われたのが、「男女に捉われないブランドは面白いとは思うが、市場規模を考えたときにビジネスとするのは難しい」ということでした。

13人に1人と言われるLGBTといっても服装に関する悩みを持つのはその中のさらに一部、そこにターゲットをしぼってビジネスをするのが難しいことは明白でした。

フレンドリー企業を探す

何社もの企業の説明会に参加していくうちに、企業の選び方が変わってきました。

ある企業の説明会で会った人事は、中性的な雰囲気の男性新入社員をホモネタで終始いじっていました。
学生の前でユーモアのあるおじさんを演出したかったのだろうと思いますが、その場にいた私はとても耐えられませんでした。

そのような経験を経ていくうちに、私は企業を探す際にLGBTフレンドリーを謳っているということを最優先にしていくようになりました。
選ぶ範囲はぐっとせばまりましたが、就職してから嫌な思いをするかもしれないなら、行かない方がいいと思ったのです。

LGBTフレンドリー企業とは?

数として決して多いとは言えませんが、LGBTフレンドリーを掲げる企業は増えてきています。

しかしLGBTに理解があると掲げることで求人数が増える事実があります。そのため実際に社員全員に正しい知識があるかはわからないのが正直なところです。
ですがフレンドリーを謳っている以上、自分自身のカムアウトを選考でした際に不利になったり嫌な思いをすることはないはずなので、直接社員の方に社内環境など気になることを質問をするのが一番だと思います。

結果

就職活動は他の人に比べ長期にわたりましたが、実現したいビジョンをしっかり持っていたため、最終的に納得のいく形で終えることができました。
前回の記事でも書きましたが、LGBTであるかどうかに関わらず、仕事の先のビジョンを明確化することが大切です。

当事者からして企業側に受け入れてもらえるかは気になる点ですよね。
本当の意味でのLGBTフレンドリーな会社が増えていってほしいと思います。

 

 

「レインボーフェスタ!2016・関西レインボーパレード2016」にお邪魔してきました♪レポート

近年、各地で開催されている、LGBTに関するフェスタ・パレードイベント。
10/8(土)に大阪で開催された「レインボーフェスタ!2016・関西レインボーパレード2016」もその1つ。
nijipi編集部も参加してきたので、様子をレポートします!

レインボーフェスタ!2016・関西レインボーパレード2016
2006年より開催し、今年で11回目となる「性の多様性」をテーマにしたパレード。
日程 2016年10月8日(土)
場所 扇町公園周辺
URL http://www.kansaiparade.org/

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フェスタ・パレードは、大阪の扇町公園で行われました。

開催当日は、予報的にも天気が崩れることが心配されていましたが、開催者・参加者の熱い想いが通じたのか!?気温は10月にして30℃を越え、スタートからパレードまで雨は降らない中での開催となりました。

50を越えるブースが出展

会場には、50を越えるブースが並びます。

協賛している企業や行政が、それぞれLGBTに関するグッズやサービスの案内、取り組みの紹介、相談窓口の開設…などなど様々な形で支援を表現していました。

中には飲食物を提供するブースもあり、LGBTの象徴として扱われる「虹」をモチーフにしたフードもたくさんありました。

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ステージも大盛り上がり♪

会場には、ステージが設営されており、そのステージで踊りが披露されるところからフェスタがはじまりました。ステージを観る来場者の人たちも、歓声をあげたり、手拍子をしたり!

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最初のグループの演目が終わったあと、実行委員の方から開会の挨拶です。

今年のテーマは「プラス1 ~ええこと、ひとつ」ということで、このフェスタに参加して、何か1つでも気付きが生まれたり、仲間に出会えたり、1日がちょっとだけ良い日になったり…そういうええことがひとつでも増えるように…という想いが込められています!

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パレードスタート!!

ステージ上でグループそれぞれからの演目が繰り広げられる中、13時過ぎにパレードがはじまります。

先ずは公園の中で整列。
それぞれが虹色のフラッグのようなアイテムを持ったり、メッセージボードを持ったりして、パレードのスタートを待ちます。

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運営側から何度も、暑いので倒れないようにと注意喚起するようなシーンがあり、その案内をしている人をパレードの準備で並んでいる人たちがうちわで扇いだりして励ましている光景が、印象的でした!

パレードの列は、撮影などをされたくない人のゾーンが設けられていたり、事前の案内で顔を出したくない人はマスクなどの着用なども促していて、参加者への配慮もされていましたよ。

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パレードがスタートしてからは、警察の方々の協力も受けながら、車道の一部をみんなで練り歩きます。

先導する車から流れる歌や、トラックの荷台でダンスをして盛り上げてくれる人もおり、参加者のみなさん、とても楽しそうに笑顔で歩いておられました!!

参加者は、総勢約750名にもなったようですよ♪

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最後に

天候にも恵まれた、レインボーフェスタ!2016・関西レインボーパレード2016。(ちなみに、夕方から関西地方は雨が降ったようです…!)

参加している人たちも、運営している人たちも、とても楽しそうにそれぞれの「らしさ」を表現されているように感じました。

大阪では11年目の開催だった今回。
きっと来年も、よりパワーアップして開催されるハズ…!?遠方から大阪までお越しの人も多数いらっしゃった模様。

全国各地でも、こういった催しが開かれることが今後多くなっていくと、楽しそうですよね!

レインボーフェスタ!2016・関西レインボーパレード2016の公式ページ
http://www.kansaiparade.org/

 

バイセクシュアルとパンセクシュアル、混同しやすいけれど、どう違うの?

LGBT当事者もしくはアライによる「セクシュアリティ」に関するレポートを紹介するシリーズ。
今回のテーマは、「バイセクシュアル」と「パンセクシュアル」です。

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LGBTやセクシュアル・マイノリティと言っても、その中にも様々なセクシュアリティがあります。
自分自身のセクシュアリティ以外はよく知らない、という方はLGBT当事者の中でも多いのではないでしょうか。

今回はその中でも話題になりにくい「バイセクシュアル」と「パンセクシュアル」に注目してみようと思います。

性自認と性指向

今回取り上げる2つのセクシュアリティはどちらも、性指向に関するものです。

好きになる性、という言い方もよくされますね。なので今回、身体の性や心の性は関係ありません。

男女またはどちらでもない人の中に必ず、一定数いるのがバイセクシュアルとパンセクシュアルです。

混同されて理解されることが多いですが、本質的には異なっています。

バイセクシュアルとは?

バイセクシュアルとは、異性愛者でもあり同性愛者でもあることで、両性愛者とも言われます。

好きになる割合が同性と異性で5分5分の人もいれば、、どちらかに偏っている人もおり、人によって様々です。

人を「男性」「女性」として、両性を好きになるということです。

パンセクシュアルとは?

それに対しパンセクシュアル(オムニセクシュアルとも言われます)は、全性愛と訳され、男女の枠に拘らずに人を好きになるセクシュアリティです。

異性、同性だけでなく、どちらの性でもないXジェンダーやインターセックスも含め、すべての人を好きになる、という点がバイセクシュアルとの違いといえます。

昔からいたの?

パンセクシュアルという言葉自体、最近聞くことが増えたように感じます。
最近出てきた言葉だと、昔はいなかったの?という疑問が生まれます。しかし、昔から一定の割合で存在していたとは思いますが、それを表す言葉がなかったために認識されてなかったのではないでしょうか。

また、バイセクシュアルに関しても、昔から存在していました。

「古代ギリシャの時代から男性同士の恋愛はあったし、バイセクシュアルはいたのではないか」という意見もあります。
ただ、注意したいのは、古代ギリシャの場合、男性同士の性行為が行われていたことは事実ですが、それが必ずしも恋愛ではなかったという点です。

バイセクシュアルやパンセクシュアルの話に戻しても、性行為と恋愛は分けて考える必要があります。

まとめ

私は今まで、身体の性と反対の性の方としか交際経験がないため、あまり深く意識はしていませんでしたが、パンセクシュアルについて知ったとき、自分も当てはまるのでは?と考えました。

自分の自認していない性に関して勉強すると、改めて自分自身について考え直す機会になると感じました。

 

「那覇市の同性パートナーシップ制度」どうやって申請する?どんな効果があるの??

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渋谷区、世田谷区、兵庫県宝塚市、三重県伊賀市に続き、沖縄県那覇市でも2016年7月8日にパートナーシップ制度が導入されました。

那覇市では「那覇市パートナーシップ登録の取扱いに関する要綱」を制定し、申請があった場合に登録証明書を発行することになりました。

パートナー申請第1号となった男性カップルは、2016年7月17日に開催した「ピンクドット沖縄」というイベントで、人前結婚式を挙げ、那覇市長から証明書が手渡されました。

那覇市の「那覇市パートナーシップ登録の取扱いに関する要綱」制定の目的

今回のパートナーシップ制度の導入は、当事者の方々から「存在が社会的に容認されると感じられ、精神的な支えになる」との早期導入を求める声に応えるものでございます。

(中略)


本制度は、法的な効力を有するものではございませんが、本市では市営住宅の入居申し込みや医療機関での手続き等での活用について、関係機関と調整を進めてまいります。


また、いくつかの民間企業では、行政機関発行のパートナーシップに関する証明書等の提示があれば、受けられるサービスの提供をスタートさせております。

那覇市は上記のように発表しており、法的な効力はないものの、多様な性が尊重される市になることを目指すとしています。

発行される書類

パートナーシップ制度を“要綱”としている点では、世田谷区、宝塚市、伊賀市と同様ですが、発行される書類は那覇市のみ「登録証明書」となっています。

申請の手順

電話予約

申請の日時と場所について、打合せをします

申請

申請書類の提出に加えて、本人確認されます

登録

「那覇市パートナーシップ登録証明書」が交付されます

申請に必要な書類

渋谷区では公正証書が必要ですが、那覇市の場合は不要です。
そのため、費用面での負担がほとんどありません。

・那覇市パートナーシップ登録申請書
・住民票抄本
・戸籍抄本
・本人確認ができるもの(写真付きは1点、写真がないものは2点確認します)

対象となる人

以下をすべて満たしている場合に、申請が可能です。

(1)互いを人生のパートナーとし、継続的に共同生活をしている、又は継続的に共同
生活をすることを約していること。

(2)戸籍上の性別が同一であること。


(3)20 歳以上であること。


(4)2人とも那覇市民であるか、那覇市民になることを予定していること。

ア 2人とも、那覇市民であること。
イ 1人が那覇市民であり、もう1人が市内への転入を予定していること。
ウ 2人とも、市内への転入を予定していること。

(5)一対一の関係にあること。
ア 結婚していないこと。
イ 申請の相手方以外の人と、パートナーシップの関係がないこと。

全国で5例目となる那覇市。LGBT当事者を含むすべての人が、差別や偏見なく暮らしていけるようにしていきたいと発表しています。

詳しくはこちら
http://www.city.naha.okinawa.jp/kakuka/heiwadanjyo/osirase/partnership78.html