LGBTインタビューvol.4 スターバックス コーヒー ジャパン株式会社

アメリカ、シアトルからスタートしたスターバックスコーヒーさん。多様性を尊重する企業風土は日本法人であるスターバックス コーヒー ジャパン株式会社さんでも根付いています。
実際にLGBT当事者の方もたくさん働かれているという同社で、2017年1月1日から同性パートナーシップ制度がスタートしました。制度導入のきっかけなどを、人事本部、人事部、ダイバーシティ&インクルージョンチーム、チームマネージャーの髙坂裕二さん、前田由紀さんお話を伺いました。

2017年1月1日に同性パートナーシップ制度を開始されましたがきっかけは何だったのでしょうか?

アルバイトから社員登用することになったある社員からのメモがきっかけです。
その社員は戸籍上同性(FtMトランスジェンダー)のパートナーがいます。社員登用する際の書類に「同性パートナーを家族として登録してください」とメモが添えられていました。

当社は元々、多様性を尊重する企業文化があり、LGBT当事者の方もたくさん活躍しています。そのため、この社員は「スターバックスは同性パートナー制度がある」と思い申請を出したようです。

当たり前のようにさりげなく添えられたメモが、さりげないからこそ、響くものがありました。
LGBT当事者の方が自然に存在している企業ではあるけれど、制度としてまだ不十分であることを改めて考えさせられ、これがきっかけとなって同性パートナーシップ制度を導入することになりました。


▲「世界一美しいスタバ」として有名になったスターバックス富山環水公園店

同性パートナーシップ制度の導入はどのように社内に発信されたのでしょうか?

社内への制度導入の発表はトップメッセージを添えて2017年1月4日にイントラネットで行いました。
社内制度に関する連絡などの業務連絡は、イントラネットを通じて行っているのですが、同性パートナーシップ制度もそのひとつとして、特別に扱うことなく発信しました。
特別に扱うことで、逆にスポットライトを浴びてしまうのではないかという考えからです。

同性パートナーシップ制度は、2017年1月4日より以前から、検討中であることは社内に発信していました。
2016年9月に全国の店長、エリアマネージャーが集まる会議でのCEOからの発信の他、半期に1回開催される「会社をよりよくするための提言をしたい」と考える社員が自ら手を挙げて集まる会議でも発信しました。

同性パートナーシップ制度を導入されて社内の反応はいかがでしたか?

同性パートナーシップ制度を開始してすぐに4人から申請がありました(2017年2月時点)。
そのうちの1人は、制度導入のきっかけとなったメモを添えてくれた社員でした。

申請があった4人以外からもよいメッセージを頂きました。
LGBT当事者の方から「勇気が持てた」という意見もありましたし、スターバックスでの勤続意欲が上がったといったような意見もありました。

ポジティブな意見が多かった理由のひとつは、スターバックスにはMission & valuesが浸透しているからだと思います。
この中には「お互いを心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化をつくります」という一文があります。この「誰もが」という部分に社員は共感してくれているのではないかと思います。

▼Mission & values

スターバックス コーヒー ジャパン株式会社コーポレートサイトより

同性パートナー申請にはどのような要件がありますか?

当社の法務部門や弁護士とも相談した結果、結婚した際に行う家族登録で求めている以上の要件は求めないとなりました。

当社の同性パートナーシップ制度の目的は、日本では合法化されておらず結婚できない同性カップルが、結婚できる異性カップルと平等の待遇が受けられるようにすること、「公平である」ことを第一に考えているからです。
第三者の承認も不要としているので、その代わりに申請できるのは20歳以上としています。

また、申請があった社員とは、必ず面談をするようにしています。
制度の理解を深めることや、本人の希望をきちんとヒアリングすることを目的としています。
例えば、同性のパートナーを家族として登録した社員が結婚休暇を取得する際には、結婚をしている社員と同じように手続きを行います。手続き上、同性パートナーがいるということが関連部署に知られてしまうことがあるので、カミングアウトはどの範囲で行いたいのかなどを確認しています。

申請を受領した際には受領証を発行しているのですが、同性カップルの方は結婚が合法化されていないので、家族として登録したことを署名する書類にとても喜んでくださる方もいました。

▼実際の同性パートナーシップ登録申請書と、受領証
登録が受領されると、代表のサインと社印が押印された書類が社員に渡される。

最後に今後についてお伺いできますでしょうか?

制度を導入しただけでは終わらせたくはないと考えています。
LGBTの正しい知識と理解を促進するための社内研修を実施していますが、今後もLGBT当事者の方が働きやすい環境を整えるためのこのような活動を広げていきたいと考えています。

 

編集部より
LGBT当事者だけに限らず、多様なバックグラウンドを持つ方が活躍されるスターバックスさん。
誰もが働きやすい職場だからこそ、居心地よい空間をお客様に提供できる素敵な店舗展開が可能なのではないかな、と感じました。
インタビュー時に訪問させていただいた本社オフィスもとっても素敵でした!

LGBTインタビューvol.3株式会社丸井グループ

TRPへの協賛や、LGBT配慮の指標となるPRIDE指標でシルバーを獲得するなど、LGBTダイバーシティを積極的に進める丸井グループさん。
その想いやきっかけはどこにあるのか、株式会社丸井グループ、CSR推進部マルイミライプロジェクト担当課長の井上道博さんにインタビューしました。

本日はよろしくお願いします。まずは御社での取り組みについて伺えればと思います。

丸井グループでは、『年齢・性別・身体的特徴を超えた「すべてのお客さま」が、インクルードされ「しあわせ」を感じられる豊かな社会』というテーマで様々な取り組みを行っています。

弊社はこれまでも時代に合わせた商品開発やサービスの提供を行ってきました。
その中で、LGBTのお客様にも楽しんで頂けるお店づくりを行っていくのは、必然的であったとも言えます。

LGBTに注目するきっかけは何かあったのでしょうか。

弊社の代表が、杉山文野さんにお会いしたことがきっかけです。「すべてのお客様」に向けてと謳っているのにLGBTの方々の理解が進んでいないことに気づき、2016年2月に400名の社員に向けて、杉山さんに講演をして頂きました。その講演をきっかけに杉山さんが共同代表をされているTOKYO RAINBOW PRIDE2016※(以下「TRP」)に協賛することを決め、これまでは何もできていなかったけれども、まずは我々ができる事からはじめていこうということなりました。

※TOKYO RAINBOW PRIDE2016とは
東京渋谷で毎年1回開催される日本最大のプライド・パレード(LGBT当事者が自分らしく生きられる社会の実現を目指し、パレードやパフォーマンスを行うイベント)。多くの企業・団体がブース出展などを行っており、2016年5月開催時は7万人が参加した。

なぜTRPを最初の取り組みに選ばれたのでしょうか?

TRP会場近くの渋谷・新宿に5つの店舗があった事そして、丸井グループがLGBTフレンドリーを目指していくことを宣言するには、一番効果があると考えました。また、その取組みが広く発信されれば、今後、この取組みを進めるうえで、どのような事が課題なのか等を、当事者の方々含めた多くのお客様と、一緒に考えることにより、喜んでいただけるようになれるのでは思ったからです。

私たちの活動を喜んでくれるお客様がいれば、社員はうれしいですし、自分たちが仕事を通じて社会をよくするために役立っていると感じられれば、やりがいをより強く感じられるようになります。そうすれば、社内でもLGBTを理解しやすい雰囲気をつくれるのではないかと、考えました。

TRPに協賛されることに対して社内の方の反応はいかがでしたか。

TRPに協賛することが自社にどんな影響があるのか、最初はみんな半信半疑でした。

社内のLGBT理解をもっと高めてからの方がよいのではないか、という意見もありました。
また、LGBTに対してネガティブな感情を持っている人も中にはいますよね。そういう方に対してはマイナスのブランディングになるのではないかという意見もありました。

確かにそういったことも考えられますが、それよりもTRPに協賛することで得られることのほうが大きいのではないか、という判断で、参加することを決めました。

TRPではどのようなことをされましたか?

パレードのコース上にある渋谷のマルイとモディでは、店頭大型ビジョンをレインボーで飾ったり、外壁にレインボーフラッグを掲げました。
店内にもレインボーフラッグを多数設置し、スタッフはレインボーのバッジを着けて接客しました。

渋谷モディの店長はTRP当日、店頭に立ってパレードの参加者の方々と、とても楽しそうにハイタッチをしていました。
それまで、TRPを実際に自分の目で見たことはなかったそうですが、参加してみたら、皆さん笑顔で楽しそうにパレードされているし、弊社のレインボーフラッグを観て、感激してくださる方が多く、とてもびっくりしたそうです。
お客様アンケートでも「感謝します」といったコメントもあり、自分達のしたことが、ここまで喜んでいただけて、大変嬉しかったと話していました。
実は、TRP参加前では、LGBTの取組みに対する社内の賛同者はそれ程多くなかったのですが、参加後は賛同者がかなり増えました。

▼TOKYO RAINBOW PRIDE2016期間中の渋谷の丸井とモディ

社内でのLGBT理解促進のために実際はどのようなことをされていますか

当事者の講師をお呼びしての研修や、当事者の方々を交えたグループワークを通じての
理解促進。そして、店舗や本社ビルでの「OUT IN JAPAN」写真展の開催などを行っています。
OUT IN JAPANのモデルをされている方々は、みなさんとてもいい笑顔をされています。
私たちもお客様にこういった笑顔をしていただけるようなサービスができるようになりたいね、という話をみんなでしています。
そうすることで、すべての人が幸せに豊かに生活できる社会にすることに、少しでも貢献できるのではないかと感じています。

▼社内研修の様子

▼本社にて行ったOUT IN JAPANの展示の様子

ダイバーシティ&インクルージョンの活動は「マルイミライプロジェクト」という名称で、グループ企業横断で行っています。参加している従業員は、それぞれの会社・店舗・事業所・部署の代表です。
プロジェクトで学んだ知見やアイデアを各自の現場に持ち帰り、店づくりやサービスなどにどう活かせるかを考え、実行しています。

このプロジェクトに参加して、初めてLGBTという存在を知ったという従業員もいます。
トランスジェンダーの方で自分に合ったサイズがなくて困っているということを知り、大きいサイズのシューズを全型並べるなどの工夫を行ったり、自分の店舗の従業員に、理解を深めてもらうため、店舗内の休憩室にLGBTの案内ブースを設置するなど、それぞれが自分たちで考え自発的に行動をしています。

▼幅広いサイズ展開をわかりやすく展示

今後はどのようなことを行っていきたいですか?

LGBT当事者のお客様に向けては、もっとしっかりと多くのご意見を伺いながら、さらに支持していただけるような売場づくりやサービスに、今後も力を入れてきたいと考えています。

社内に向けては、まずはお客様に向けた取組みを広げていくことで、社内風土を醸成し、自然とLGBTの社員も働きやすい環境づくりが進んでいくようになっていくことを目指しています。
弊社では以前から障害者雇用や女性活用にも力をいれてきましたが、LGBT当事者を含む、多様な個性を持った人材が、さらにいきいきと活躍していってほしいと願っています。
LGBTに配慮したサービスを今後さらに展開していくためにも、LGBT当事者の意見は欠かせない要素です。

社内にもすでにLGBT当事者は存在すると思いますが、入社後にカミングアウトをするのは勇気がいるでしょうし、カミングアウトは個人の自由なので会社側が促すものではないと考えています。

残念ながら、社内制度等の整備は、まだまだ全く手を付けられてはいませんが、まずは、LGBT当事者の方にも安心して応募していただけるような企業になるために、採用面接担当者の研修なども予定しています。

LGBTインタビューvol2.株式会社チッタエンタテイメント

LGBTフレンドリー企業に取り組み内容などをインタビューをする企画。
第2回目は株式会社チッタエンタテイメントさんです!

川崎駅前にある商業施設ラ チッタデッラは、「イタリアのヒルタウンをモチーフに作られたエンタテイメントの街」として、ショップ、レストランの他、映画館やライブホールなどが集る商業施設です。

2016年で20年目となる「カワサキ ハロウィン」は、大規模なハロウィンイベントとして有名です。この他にも様々なイベントを開催しているラ チッタデッラにて、LGBT関連イベント「今めかしないと」の開催中とのことで、開催の経緯や今後について、株式会社チッタエンタテイメントの取締役プロモーション本部長土岐 一利さんにお話を伺いました。

「今めかしないと」とは
音楽、アート、カルチャーの最先端を生み出す街、新宿二丁目と、チッタがコラボレートしたクラブイベント。
詳しくはこちら

rainbow

LGBT関連イベント「今めかしないと」を始めた経緯を教えてください。

ラ チッタデッラは、他とは一線を画した、ある意味で“浮いた”存在でいるべきだと考えています。
刺激的な非日常空間をつくりだすために、創業よりチャレンジをし続けてきました。
LGBT関連イベントについても新しいエンターテイメントをつくりだすひとつのチャレンジです。

私たちはファッションやエンターテイメントの分野で活躍されているLGBTの方とお仕事で関わることも多く、以前から身近な存在であり、一緒におもしろいことができるのではないかと考えていました。

実際に動き出したのは2年程前で、以前からお付き合いがあり、今めかしないとの主催をすることになったDJ JURIさんに相談することから始めました。

JURIさんはLGBTのコミュニティーと幅広いネットワークを持っており、世界に活躍の場を広げる傍ら、新宿二丁目でDJ&VJ BAR 阿吽というお店のオーナーもされています。そのつながりから、川崎と新宿二丁目をエンターテイメントでつなげるイベントがおもしろいのではないか、という話になりました。
そうして第1回目の今めかしナイトが2016年の8月に開催されました。

当日はDJ JURIプロデュースのクラブイベントとして開催し、新宿二丁目で活躍するパフォーマーの方たちに出演してもらいました。

2017年1月に開催した第2回今めかしナイトは、開始時間を18時からに早め、アイドル・アニソン・ライヴ・ダンス・DJと子供から大人まで楽しめるイベントにしました。

 

第2回の今めかしないと当日は、チネチッタにて映画「ゲイビー・ベイビー」※の上映も行われましたね。

新宿二丁目とコラボしたクラブイベントと、ドキュメンタリー映画の上映というと、両極端のような感じがしますが、あえてのことでした。

ゲイビー・ベイビーに登場するLGBT当事者たちは、ある意味ごく普通の一般の人です。
新宿二丁目のパフォーマーはというと、LGBTの中でもかなりキャラクターが濃い人たちです。
LGBTといっても、いろんな人がいるということを伝えたかったんですね。
今はどうしても普通とは違うといった目で見られがちですが、みんなの生活に自然になじんでいるようにしたいと考えています。

▼イベント当日は特別にレインボーカラーになったラ チッタデッラのシンボル、ガラスのタワーは来場者から好評だった。

 

※映画「ゲイビー・ベイビー」とは
同性婚が法制化されていないオーストラリアで、同性カップルを親に持つ子供たち視点で家族の多様性をとらえた自然体のファミリー・ドキュメンタリー。

映画「ゲイビー・ベイビー」は川崎市も後援されているそうですね。

川崎市はダイバーシティな街づくりを目指しているので、一緒に何かできないかと以前から話を進めてきました。
川崎市では、市内の事業主の方にLGBTの理解促進をしたいと考えているとのことで、まずは映画上映の告知協力を行ってもらうことになりました。
実際に川崎市が声をかけてくださった企業の方が映画を観に来てくださいました。

今後の展望についてお聞かせください。

まだまだ試行錯誤ではありますが、今めかしナイトは今後も続けていきたいと考えています。
20年前に始めたハロウィンイベントも、今では多くの方に来場頂ける大規模なイベントとして有名になりました。
今後もLGBTイベントを開催しつづけることで、「ラ チッタデッラはずっと以前からLGBTフレンドリーだね」と言われるようになりたいです。

ありがとうございました!

rainbow

編集部より

イベント当日のレポートでもご紹介しましたが、1月開催時に上映されたゲイビー・ベイビーはとてもよい映画でした。
映画にも今めかしないとにも、LGBT当事者の方だけでなく、LGBT非当事者で映画ファンの方や音楽が好きな方もたくさん来られていたようです。
カルチャーを通してLGBTについて知り、触れ合うきっかけを提供するということは、とても意義があることですし、チッタさんだからこそできるのかな、と感じました。
次回開催も楽しみです!

誰でも気軽に入れるLGBTフレンドリーカフェ

新宿二丁目にはLGBT当事者が経営する店舗がたくさんあります。しかし、同じLGBT当事者といっても、スナックやバーといった店に入るのは勇気がいるという方も少なくありません。

今回は、LGBT当事者だけでなく誰でも気軽に入れるLGBTフレンドリーなカフェ、レストランをご紹介します。

irodori

「irodori(イロドリ)」は、アジアン料理が楽しめるカフェダイニングです。
アジアン料理を日本人向けにアレンジしたオリジナルメニューが好評です。

有名なトランスジェンダーの杉山文野さんがオーナーを務め、TOKYO RAINBOW PRIDEにも出展していました。

店内は明るくオシャレな雰囲気で、LGBT関連の書籍も置いてあり、自由に読むことが出来ます。

一人でも、友人と一緒にでも、気軽に遊びにいくことができます。

拠出 irodori(http://irodori-newcanvas.com)

irodori
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-14-17 1F
TEL 03-6804-3736

営業時間
月~木・日・祝
12:00~16:00(LO15:30)
18:00~24:00(LO 23:00)

金・土・祝前日
12:00~16:00(LO15:30)
18:00~26:00(LO 25:00)

店舗休日:不定休

NEXT→ 新宿二丁目にあるオシャレなカフェ

ジェンダーニュートラルなfacebook

「あなたの性別を教えてください」

この問いにあなたはどのように答えますか?男性?女性?この2つの選択肢しか用意されていないのがほとんどですよね。
もしこの選択肢がたくさんあったら、混乱してしまうかもしれません。

Facebookではジェンダーをカスタムできる

Facebookは、英語表記にすると、ジェンダーの欄を58種類から選べるようになっていました。
現在は日本語表記でも女性・男性の他に「カスタム」を選択することができ、自由記述できるようになっています。
また、呼ばれ方も、男性、女性、中性の3つから選ぶことができます。

Facebookは自由記述にした変更について「以前よりさらに、自身のアイデンティティを表現することができるようになった」とコメントしています(Facebook Diversityより)

facebookの現在の画面
fb

上記画面は自分のページの基本データの中の、連絡先と基本データから確認することができます。

58種類のジェンダーとは?

以前facebookで選べることができたジェンダーは下記の通りです。
しかし、ジェンダーの在り方は非常に様々あることから、現在は自由記述になったようです。
それだけジェンダーは多種多様であるともいえます。

Agender
Androgyne
Androgynous
Bigender
Cis
Cisgender
Cis Female
Cis Male
Cis Man
Cis Woman
Cisgender Female
Cisgender Male
Cisgender Man
Cisgender Woman
Female to Male
FTM
Gender Fluid
Gender Nonconforming
Gender Questioning
Gender Variant
Genderqueer
Intersex
Male to Female
MTF
Neither
Neutrois
Non-binary
Other
Pangender
Trans
Trans*
Trans Female
Trans* Female
Trans Male
Trans* Male
Trans Man
Trans* Man
Trans Person
Trans* Person
Trans Woman
Trans* Woman
Transfeminine
Transgender
Transgender Female
Transgender Male
Transgender Man
Transgender Person
Transgender Woman
Transmasculine
Transsexual
Transsexual Female
Transsexual Male
Transsexual Man
Transsexual Person
Transsexual Woman
Two-Spirit

川崎がレインボーカラーに!LGBTイベントレポート

川崎市初のLGBT にフレンドリーイベント『今めかしないと』の第2回が、川崎チッタにて2017年1月13日(金)に開催されました。

ゲイビー・ベイビー上映

今回の開催では、映画の上映もありました。

ゲイビー・ベイビーは、2016年度の「レインボー・リール東京」で上映され、絶賛されたドキュメンタリー作品です。
同性婚が認められていないオーストラリアで、同性カップルに育てられた子供たちの視点で、同性家族を追っていきます。

子育てをしていく上での悩みや喜びは、同性カップル、異性カップルにかかわらずある…
とても自然な形で同性カップルが描かれていました。

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今後の上映などの詳細はこちら
https://twitter.com/gaybybaby_jp

クラブイベント今めかしナイト

日本最大のゲイタウン新宿2 丁目と深く関わりのある、様々な分野のクリエイターやアーチストたちが次々と舞台に登場する最先端のカルチャーイベントです。
アイドル・アニソン・ライヴ・ダンス・DJと子供から大人まで楽しめるイベントとして開催されました。

見学に伺った際は、ドラァグクインのショーが行われていたり、J-POPの曲で盛り上がっていました!

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シネチッタはレインボーカラーに

映画館のシネチッタは、レインボーカラーとなっていました!

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川崎チッタは、ハロウィンがブームとなる以前からハロウィンイベントを行うなど、最先端のカルチャーを発信してきた商業施設です。
LGBT関連イベントについては、川崎市にも協力を得ており、誰もが暮らしやすい街づくりのための一環として開催されています。
今後もこのようなイベントを開催していきたいとのことです。

資生堂、同性パートナーも「配偶者」として福利厚生対象に

大手化粧品会社の資生堂が、今月1日付で社内規定を改め、同性パートナーを配偶者として福利厚生の対象とすることを9日に発表しました。

化粧品大手では初めての取り組み

同性カップルを結婚に相当する関係と認め、福利厚生の対象とするよう規定を改めたのは、化粧品大手では資生堂が初です。

行政が発行する同性婚認定書もしくは、公共料金の領収書を含め住居を共にしていることが分かる住民票を提出することを認定要件としています。

認定されれば介護・育児休暇の取得や、慶弔見舞金、転勤した際の別居手当を受け取れます。
また、介護・育児休暇は契約社員も取得できるようになりました。

資生堂は、多様性を尊重し、LGBTを含めたダイバーシティを推進することによって、「有能な人材の確保につなげたい」としています。

LGBTフレンドリーな資生堂

資生堂といえば、TOKYO RAINBOW PRIDEに出展し、LGBT当事者のモデルに自分らしさを表現するメイクを施したメイクショーを行うなど、LGBTフレンドリーな活動を以前から行っていました。

2015年には「だれでもカワイクしちゃいます。」をコンセプトにした動画が話題になり、記憶にある方も多いのではないでしょうか。

沖縄県のホテルLGBTに配慮したトイレを導入

沖縄県那覇市にあるホテルパームロイヤルNAHAが、一階の多目的トイレを改修してLGBTに配慮をしたトイレを導入しました。

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ドアには、男性用女性用を表す絵文字の代わりに緑色を基調とした抽象的なデザインを用いることを決定したそうです。これは県内ホテルや観光施設で初の試みでした。

トランスジェンダーの方は男女共用トイレを探すことに苦労し、長時間トイレを我慢してしまう場合もあるそうです。一方で、「ジェンダーフリー」と大きく書かれたトイレに入ることは人目を気にして入りづらいと感じてしまいます。
総支配人の高倉さんは、こうした当事者たちのリアルな思いに配慮して、抽象的なデザインにしたそうです。また、おむつ交換をするためのベビーベッドや便器周りに手すりを設置するなどして、「多目的トイレ」と位置付けました。

ホテルパームロイヤルNAHAは、性的少数者も楽しめる観光旅行の普及を目指す「国際ゲイ&レズビアン旅行協会」(IGLTA)に加盟するLGBTフレンドリーのホテルです。
フレンドリーホテルは全国に計42施設ありますが、LGBTに配慮した多目的トイレは例がありませんでした。ホテルの館内外にレインボーフラッグを設置するなど、フレンドリーであることが見てすぐわかると思います。このように可視化されているとLGBTの方でも気軽にパートナーと宿泊できると思います。このように、ホテルパームロイヤルNAHAはLGBTツーリズムの普及に積極的に取り組まれています。

現在では国内にLGBTやセクシュアルマイノリティ向けの旅行プランやツアーもあります。
旅行先やホテル、飛行機の座席などはもちろん、行く人に合わせたアレンジも受け入れるなどさまざまな要望も受け入れてくれるそうです。これなら、旅行する人たちと特別な思い出を作ることが出来そうですね。

日本国内や海外においても、LGBTフレンドリーなホテルは注目されつつあるのかもしれません。
日本の中でLGBTが話題になりつつある中、沖縄はフレンドリーな県であると言われています。日本で旅行会社やホテルなどがフレンドリーな対応を推進することでさらなる観光客の増加も期待できると思います。

ぜひ、パートナーや家族・友達など大切な人と旅をして思い出を作りたい方はフレンドリーなプランやホテルに宿泊してみると、より楽しめるかもしれません。

参考URL
http://palmroyal.co.jp/

LGBT支援団体「第3回“好き”に変はない展」を開催

日本セクシャルマイノリティ協会が主催する“好き”に変はない展が今年も開催されます。

“好き”に変はない展とは

写真やメッセージなどで“好き”の多様性を表現する展示会です。
展示会場には累計約2,000 人が訪れ、Twitterなどで広く拡散され、反響を呼びました。
2017 年は、写真家青山裕企さんの作品に加え、多くのアーティストが“好き”の多様性を表現します。

昨年の展示作品

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来場者からのメッセージ
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現在、CCC(TSUTAYA)グループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE(グリーンファンディング)」にて、支援者、作品を出品したい人、LGBTを応援する協賛企業を募集しています。

クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」
https://greenfunding.jp/lab/projects/1773
クラウドファンディング実施:2016 年12 月27 日(火) 〜 2017 年2 月7 日(火) 23:59

「“好き”に変はない展」詳細
■期間:2017 年2 月14 日(火)13:00 ~ 2 月19 日(日)16:00
(※ 初日、最終日以外 11:00 ~ 19:00)
■場所:Japan Creative Arts Gallery http://jcagallery.net/
※東京メトロ日比谷線「茅場町」駅か
ら徒歩3 分
アクセス:東京都中央区日本橋茅場町3-12-9 NI ビル B1F
■入場料:無料

香港でLGBT団体支援のための「虹色のライオン像」が出現

LGBTのシンボルカラーである6色のレインボーは、今や世界中でパレードや様々な活動でつかわれています。
香港でこのレインボーを使った像が出現し、賛否両論になっています。

※レインボーフラッグの起源についてはこちら

LGBTのシンボル「レインボーフラッグ」が6色になった理由

1対のライオンの像

香港のHSBC(汇丰銀行)という銀行の前には、一対のブロンズでできたライオンの像が佇んでいます。
この銀行はとても歴史のある銀行で、ライオンも80年以上そこにありました。

2016年12月より、同性愛の団体を支持する目的で、ブロンズのものとは反対の出入り口の前に虹色のライオンが出現しました。

ブロンズのそれぞれの像は、“勇気”と“繁栄”をそれぞれ象徴していました。
今回は色が異なるということで、その象徴するものも、“誇り”と“団結”にそれぞれなっているということです。

20161207111758700
参照:http://www.guancha.cn/local/2016_12_07_383275_1.shtml

→page2
香港のLGBT事情とは?