LGBTのトーク番組が台湾で誕生

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LGBTのトーク番組が台湾で開始

LGBT当事者たちが恋愛や結婚、ストレートとの関わり方について語り合う、世界初のLGBT番組「TA們說」が台湾から発信されました。

記念すべき第1回目の放送は8月18日。動画サイト「Youtube」で公開されました。

TA們說

「TA們說」の発案者は台湾の有名マルチタレントである曲家瑞さん。

LGBTの視点に立っていろいろな意見を出すことで人々の理解を深めたいと考え、この企画を提案しました。

テレビ番組での放送は実現できなかったようですが、youtubeで公開となりました。

第1回のテーマは家族について。
「LGBT
当事者の家庭の築き方」「同性カップルが子供を持つならどういった形で持つか」や、人工授精が認められていないなど社会的な壁についても深く話し合われました。

8月25日公開の第2回では、LGBT当事者とストレート(LGBT非当事者)の友情や、関わり方」について考えました。この回では日本人の女優・大久保麻里子さんもゲストとして登場し、エピソードトークなどを行いました。

台湾はアジア随一の
LGBTフレンドリー国

世界初のLGBTトーク番組が誕生した台湾は、アジアで随一のLGBTフレンドリー国として知られています。

台北では「ウォーク・イン・クィアズ・シューズ」と題されたLGBTパレードが毎年行われており、その動員規模は7万人にも及ぶとのこと。これは、東京の約5倍に相当する数で、台北の人口が約260万人、東京23区人口が910万人であることも考慮すると大変大規模なパレードを行っているということになります。

パレードの規模が単純にその地域のLGBTフレンドリー度を表すわけではありませんが、それだけ関心を持っている人の割合が高いという指標にはなり得ます。

https://youtu.be/d8-oor6U6TA?t=6s

また、台湾は今年5月に同性婚支持の総統が就任。

LGBT支援を掲げる新党「時代力量」も1月の選挙で5つの議席を獲得し、議会での発言権を確実に強めました。
同性婚を合法化する法律も年内には提出される見通しです。このように、台湾国内のLGBT支援は着々と進んでいると言えるでしょう。

こあせんせーは残念ながら中国語はわからないのですが、「TA們說」はゲームコーナーがあったりと明るいバラエティ番組のようです。
LGBT非当事者にとっても親しみやすい雰囲気なのではないでしょうか。

TA們說、加油!
(↑加油は中国語でがんばれ!の意味らしいです!)

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こあせんせー
早稲田大学法学部卒のストレートアライ。
時事ネタ、法律関係が得意。趣味は将棋とモノポリー。

子供からのカミングアウト90%が「受け入れる」

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子供からのカミングアウト90%が「受け入れる」

「LGBTマーケティングラボ」が日本全国の子どもがいる男女を対象に、「もし子どもからLGBTのカミングアウトを受けたら?」という調査を行いました。(2016年8月8日〜8月11日のインターネット調査。調査対象は30~59歳の男性 285名、女性281名の計566名)

この結果、全体の90%近くの親が「子供がLGBTであることを受け入れる」と回答。
内訳としては「受け入れたくないが、しょうがないので受け入れる」が 38.9%、「時間をかければ受け入れられる」が27%、「驚くがすぐに受け入れる」が18.4%、「好意的に受け入れる」が4.9%となりました。
一方で、「断固として受け入れられない 」は10.8%となりました。

LGBTの知識がある親は「受け入れる」

「受け入れる」と回答した理由については、「親の意思で変わるわけではないから」が61.2%と最も多く、次いで「ニュースなどで色々なセクシュアリティがあると知っているから」が 42.6%、という結果になりました。

この結果から、受け入れると回答した親の多くが、LGBTの知識があることが伺えます。

「受け入れたくない」と回答した理由で最も多かったのは「この先苦労しそうだから」が50.8%。子供の将来を心配していることが理由でした。

次いで多かったのは、「恥ずべきことだと思うから」29.5%、「気持ち悪いから」26.2%、「病気だと思っているから」21.3%となりました。

この結果から、受け入れたくないと回答する親の約半数はLGBTの知識がなく、偏見を持っていることが伺えます。

これらの結果から、親にカミングアウトした際の反応は、親のLGBTへの知識が左右することがわかりました。

「カミングアウトした相手」は親よりも友人が多い結果に

NHKが2015年に行ったLGBT当事者へのアンケートにおいて「カミングアウトした相手」の質問に対する回答では、「家族」が51.2%であるのに対し、「LGBTではない友人」が82.6%、「LGBTの友人」が78.8%という結果になりました。
この結果から、家族へのカミングアウトはLGBT当事者にとってハードルが高いことがわかりました。

昨今では様々なメディアでLGBTを知る機会があり、LGBTに理解ある人も増えてきました。しかしまだまだ偏見もあります。
LGBTをアイデンティティとして誰もが受け入れる。そんな社会になれば親へのカミングアウトに悩む当事者も少なくなるのではないでしょうか。
やはりそのためにもアライの存在は不可欠ですね。こあせんせーも自分にももっとできることがあるのではないか、改めてそう思いました。

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こあせんせー
早稲田大学法学部卒のストレートアライ。
時事ネタ、法律関係が得意。趣味は将棋とモノポリー。