トランスジェンダー役は
トランスジェンダーでなければ演じられない?
映画『Anything』 (原題/エグゼクティブプロデューサーはマーク・ラファロ)、に登場するMTFのトランスジェンダー役に、男性であるマット・ボマーが起用されたことに批判が集まっています。
この映画のストーリーは、妻を亡くした自殺願望をもつ男性が、ミシシッピからロサンゼルスに引っ越し、そこでマット・ボマーが演じるトランスジェンダー(MTF)の売春婦と友人になるというものです。
エグゼクティブプロデューサーのマーク・ラファロは、企画が発表された際「この企画に参加できてすごくうれしいと思っています」「愛は偉大な物語の本質であり、すべての差別や政治を超越する」と話しました。
しかしマーク・ラファロがインタビューで映画の配役についてコメントした途端、実際のトランスジェンダーを起用しなかったことを批判するツイートが彼のもとに集中したと Washington Post などが報じています。
批判の内容は、「トランスジェンダーはトランスジェンダーの人が演じるべき」や、「トランスジェンダー気持ちはトランスジェンダーの方にしかわからない」等。
自分自身もMTFのトランスジェンダーであり、女優もであるジェン・リチャーズも、男性であるマット・ボマーがFTMのトランスジェンダー役に配役されたことに反対意見を述べています。
※トップの写真はhttp://www.imdb.com/name/nm0093589/より
マット・ボマーってどんな人?
マット・ボマーTwitterよりhttps://twitter.com/MattBomer
トランスジェンダー役に演じることに批判をされているマット・ボマーとはどんな人物なのでしょうか。
マット・ボマーは、アメリカのテレビドラマ『トゥルー・コーリング』のルーク役、『ホワイトカラー』のニール・キャフリー役で知られる俳優です。
彼はトランスジェンダーではありませんが、LGBT当事者ではあります。
男性のパートナーと同性婚をしており、2012年にはゲイであることをカミングアウトしています。
リリーのすべてにも批判はあった
『リリーのすべて』でMTFのトランスジェンダー役を演じたエディ・レッドメインや、『ダラス・バイヤーズクラブ』でトランスジェンダー役を演じたジャレッド・レトーに対しても同じような批判は持ち上がっていました。
その役と同じ人種、性別などでなければ配役は不適切だという意見があるのです。
映画『Anything』の制作サイドはマット・ボマーがトランスジェンダー役を演じることへの批判に対し、すでに撮影が終了していることから配役を変えることはできないとし、「マットはこの役に魂を注ぎ込みました。どうか理解してくれませんか。私たちはまだ学んでいる段階なのです」と、コメントしています。
トランスジェンダー役は、
トランスジェンダーの人でないと演じられないという意見、こあせんせーにはわかりませんね!
ではトランスジェンダー役以外でも、同じ境遇、同じ体験をしたことがあるような人でなければ演じてはいけないということなのでしょうか??
こあせんせー
この記事を書いた人
こあせんせー
早稲田大学法学部卒のストレートアライ。
時事ネタ、法律関係が得意。趣味は将棋とモノポリー。