LGBTフレンドリーな大田区拠点のバスケットボールチーム

2016年9月22日に男子プロバスケットボールBリーグが開幕しました。
その中に、LGBTフレンドリーなバスケットボールチームがあるのをご存じでしょうか?

LGBTフレンドリーな「アースフレンズ東京Z」

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アースフレンズ東京Zは、大田区総合体育館をホームアリーナとし、城南エリア(大田区・世田谷区・品川区、目黒区等)をホームタウンとして活動をしているプロバスケットボールチームです。

12月10日、11日の2日間で1600人以上が来場。熱い戦いが繰り広げられています!

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応援グッズが虹色に

そんなアースフレンズ東京Zでは、全ての方々がスポーツを『観る』『プレーする』ことを楽しむことにより、ユニバーサル社会実現の力になれるよう日々活動しています。
これまでは車椅子の方などが観戦できるユニバーサルシートの設置や、点字名刺の導入などを行われていましたが、新たにLGBTへの取り組みも始まりました。

試合会場で配布されるパンフレットの裏面には、毎回応援用のメッセージがプリントされています。
12月10日、11日開催日に配布されたパンフレットでは、そのメッセージの色が虹色になりました。

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当日はLGBTに関するチラシも配布。
Nijiリクルーティングが情報提供し、LGBTの基礎知識を知ってもらう内容になっています。

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今後もアースフレンズ東京Zでは、LGBTフレンドリーな活動を積極的に行っていくとのことです。
みなさんも是非試合に足を運んでみてください!

参照
https://eftokyo-z.jp/

成宮寛貴さんの芸能界引退に対するLGBT当事者の観点

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回は成宮寛貴さんの芸能界引退についてです。

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コカイン使用疑惑の記事が週刊誌に載せられ、また同性愛者であるとの噂をされていた俳優、成宮寛貴さんが今月の9日、芸能界引退を発表しました。

今回の報道では、彼がどのような生い立ちで現在俳優業をしているかがクローズアップされていました。その一部分として、ゲイバーで働いていたという過去や今回の写真をリークした男性との関係が書かれていました。

成宮さんは自分はLGBTであるという旨の発言は一切していません。しかし、多くのメディアでは彼がLGBTであるような報道をしています。

この一連の報道に、LGBT当事者の多くが注目したのではないでしょうか。
その理由のひとつに、成宮さんがLGBTであるかどうかではなく、彼が引退時に発表したコメントの中の「人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされる」という一文にあるのではないでしょうか。

本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性自認等の秘密を暴露する行動のことをアウティングと言いますが、LGBT当事者の多くがこの問題に敏感です。

成宮さんがLGBTであるかどうかはわからないので、今回の報道がアウティングにあたるかどうかはわかりません。

しかし、もし自分が同じようなことをされたら…そう考えると恐怖や憤り、不安などを感じている人も多いのではないでしょうか。

そういった点で、今回の報道は、LGBT当事者にも注目されたのではないかと思います。

演劇集団LGBTI東京が12月17日、18日に公演

メンバー全員がセクシュアルマイノリティという「演劇集団LGBTI東京」をご存知でしょうか。

2009年に活動し、舞台公演や、映像作品などの展示会等の企画&運営などを行っています。

その演劇集団LGBTI東京が12月17日、18日にクリスマス公演「PAIN-AGE」を開催します。

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私の名前はY.O.U。私には、誰にも言えない秘密がある。好きな人にも恥ずかしくて言えない。きっとあの人は、私のことをフツウだと思っているだろう。
普段は優しい幼稚園の先生をしている私だけど、このブログだけでは欲望に忠実になってもいいよね?私は本当は・・・
なんだかホント、痛いお年頃。
—病める我が身のMy Mind 2016.xx.xx.

演劇集団LGBTI東京のHPより
http://lgbti-t.jimdo.com/

前売り券はすでに完売の回もあるそうですが、当日券も若干数あるようです。
twitterにて情報が公開されているので、そちらも参考にしてみてください!

演劇集団LGBTI東京クリスマス公演「PAIN-AGE」

会場 あさくさ劇亭
12月17日15:00/19:00
12月18日13:00/17:00
前売り・予約 2,500円
当日 3,000円」

twitter
https://twitter.com/engeki_lgbti_t

愛媛の中学校 LGBTに配慮したトイレ

愛媛県の中学校で、LGBTに配慮した取り組みが始まりました。

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トランスジェンダーの当事者にとっての悩みとなるのがトイレの問題。

愛媛県の丹原東中学校は、既に学校に2か所設置してあった車いす用トイレの表示を変更し、「思いやりトイレ」に変更。マークにはLGBTを表すレインボーカラーを用いたとのこと。
丹原東中学校は学校ホームページで次のように報告しています。

1学期の生徒総会で決まった、「車イストイレ」の名まえの変更を昨日の放課後に実施しました。
夏休みに開催したリーダー研修会で、新しい名前が「思いやりトイレ」に決まり、表示板のデザインも生徒たちが考え、発注してできあがったものを昨日取り付けました。
その様子が、NHKの夕方のニュースにも出ました。

このトイレは、障がいのある人だけでなく男性用・女性用トイレに入りにくい人など、誰でも利用できるというものです。校舎の1階東側と、体育館にあります。
ご自由にお使いください。

丹原東中学校のWebページより
http://tambarahigashi-j.esnet.ed.jp/

丹原東中学校は、費用を割いて特別な用意をしたわけではありません。
ちょっとした工夫ですが、これによって暮らしやすくなる人はたくさんいます。

LGBTといってもセクシュアリティは様々なため、人によって困難に感じることは異なります。
今回の場合は、LGBTの中でもトランスジェンダーに配慮した取り組みです。

様々なセクシュアリティの人たちそれぞれが、暮らしやすい社会にしていくためには、今後もさらにLGBTへの理解が必要です。

参照
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161104/k10010756371000.html

就活ノウハウ講座 就活の先輩が教える「自己分析」

就活ノウハウ講座シリーズ、今回は就活の先輩が教える自己分析についてです。

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18卒の大学生の方の中には、夏にインターンや説明会に参加した方もいたかと思います。夏休みには何もしていない…というあなたも、授業で忙しい時期でもできる準備は進めておきましょう。

今回は企業選びや業界研究などよりも私がまず一番にやってほしいこと、自己分析の方法について簡単にお伝えします。

過去の体験を思い出そう

「あなたの長所は?」「得意なことは?」

いきなり聞かれてもぱっと答えるのは難しいです。さらに面接時には、それらの質問の際、“具体的なエピソードを用いて”説明してくださいと言われることもあります。何も根拠がないのに、「リーダーシップがあります」と主張されても信じることは難しいですよね。

私は最初に、幼稚園や小学生時代から大学3年までの自身の出来事を振り返り、思い出せるものを全て書き出してみました。
何かの大会で入賞したことや入試など具体的なこともそうですが、友達と旅行した、初めて恋人ができた、など覚えていることはとにかく書き出しました。

ここでは、理由などは特に考えずなるべくたくさん書き出すことをおすすめします。些細なことでもエピソードとして使えるかもしれないので、とにかくリストアップしてみてください。

共通点を考えてみる

ここが一番難しいところかもしれません。
書き出した体験はあなたが主体的に行ったものと外部の要因で体験することになったこと、2つに分けられるかと思います。

就活では自分自身で自発的に動いて体験したエピソードの方がいいとされます。でないと、何かが起こってからしか動けない受け身の人間であると判断されてしまう可能性があるからです。

自発的に動いた体験を見て、なぜ行動を移そうと思ったのかを思い出してみてください。
すべての体験で共通することはないかと思いますが、同じ理由で行動したことがきっとあるはずです。例えば、「面白そうだったから」「誰かに恩返しをしたかったから」など。
これを見つけることができればあと一歩です!

どう自己PRするか考えてみる

今までの自身の体験から、自分がどのような理由で行動を起こすのかが多少わかったと思います。それはあなたの長所かもしれないし、短所かもしれません。

「面白そうだったから」行動した人は知的好奇心が強く、フットワークの軽い人、しかしもしかしたら計画性がなく後先考えずに行動してしまうことがあるかもしれません。

もちろん上は一例に過ぎません。自身の体験をどう解釈し説明するかも含めて個性だと思いますので、是非自分の言葉で説明できるように考えてみてください。

周りの人に積極的に頼ろう

自己分析がある程度できたら、家族や友達など周りの人にきいてもらいましょう。
自身で考える前に他人にきくのは、失礼にあたります。少々恥ずかしいですが、そこで同時に自分の印象もきくことで、自分で自分をどう思っているかと、周りにどう見えているのかのギャップに気づけるかもしれません。

大学のキャリアカウンセラーや就職応援企業のアドバイザーなど、就活のプロの意見をきくこともおすすめです。面接官の視点から、より具体的なアドバイスをもらえるかと思います。

まとめ

自己分析というと、「私は特にすごい経験も何もないし、特徴なんてない…」と悩む方が多いです。しかし上で確認したように、何かすごい経験がなくてはならないなんてことはありません。些細な出来事でもそれを考え直してみることで、自分が見えてくる材料になりますよ。

分かっているようで分かっていないのが自分のこと。何か特別な用意が必要なものでもないので、今の時期から始めていきましょう。

生田斗真がトランスジェンダーの女性を演じる話題の映画来春公開

LGBT当事者もしくはアライによるレポートシリーズ。今回は話題の映画です。

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LGBT当事者が登場する映画作品は数多くありますが、2017年にもまたひとつ、話題の映画が公開されます。

それが、映画「彼らが本気で編むときは、」です。

母親と二人で暮らしていた、愛を知らない孤独な少女トモ。
しかし、母親が家を出てしまい、ひとりぼっちになってしまいます。

そんなトモが頼ったのは叔父であるマキオ(桐谷健太)でした。

マキオは心優しいトランスジェンダーの女性、リンコ(生田斗真)という恋人と共に暮らしています。

そこにトモが加わり、3人での生活が始まります。

それぞれの幸せをみつけるまでの60日間を描いた心温まるストーリーです。

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リンコを演じるのは生田斗真

主演は、演技力が高く評価されている生田斗真さん。

インタビューでは、「こんなに難しい役はない」と語っています。
生田斗真さんの周りには以前からLGBT当事者がおり、身近な存在だったといいます。

リンコを演じるにあたり、知人のトランスジェンダーの方などに話を聞き役作りをしていったそうです。

LGBT当事者との会話や、映画撮影を通じ、LGBT当事者が自分らしく生きるためにはまだまだ課題もあることを感じたと語っています。

また、この作品を通して、「いろんな愛の形を伝えたい」とも話しています。

LGBTの理解が広まるきっかけに

公開は2017年2月25日。

人気俳優である、生田斗真さん、桐谷健太さんの主演であることから、話題の映画になるのではないでしょうか。
この作品を通して、LGBTへの理解が広まっていくことを願います。

私自身も純粋に、この映画に魅力を感じました。公開が待ちどおしいですね。

参照
「彼らが本気で編むときは、」
http://kareamu.com/

就活ノウハウ講座 就活に有利!?「インターンシップ」

就活ノウハウ講座シリーズ、今回はインターンシップについてです。

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2016年3月卒業予定の先輩たちに、企業の採用広報解禁前にやっておくべきことの第2位に「インターンシップへの参加」が挙がりました。

また、2016年3月卒業予定者のじつに73.7%がインターンシップに参加していました。(日経就活ナビ、学生就活モニター調査)

この結果からもわかるようにインターンシップへの参加は今、就活を行う上で当たり前となりつつあるのかもしれません。

インターンシップのメリット

業界や企業を知る

インターンシップを行うことで企業や業界についての知識が増えます。そうすることで、どの業界が自分に向いているのか、どういう企業で働いてみたいかが想像しやすくなります。

そして、興味のある企業や業界でインターンシップできればより現実的に考えを深められるでしょう。
また、「働く」ことの意味やそもそも「社会人になる」こととは何なのかが見えてきます。

不安解消

就活や社会人になることに不安を抱える人も多いと思います。仕事内容だけでなく、職場での人間関係に悩まないかと心配になることもあるでしょう。

インターンシップに参加してみると社会人・就活の先輩たちがたくさんいます。その先輩たちに積極的に相談して、自分へのアドバイスをもらうことができます。

具体的に将来を考えられる

インターンシップに参加することでこれから、どうしたいか何をすべきかがより具体的に分かってきます。

入社してみて、「やっぱり思っていたのと違うな」となることもあるかもしれません。それを防ぐためにも、気になる企業が定まっているのであればその企業のインターンシップに参加することは大切です。

就活対策をする

インターンシップに参加したいと思っても、履歴書を書いたり面接を行ったり選考が合ったりする場合があります。早い段階で、ESや履歴書の書く練習や面接に慣れることができます。

まとめ

参加するかどうかは自分次第ですが、得られるものは多いかもしれません。

インターンシップは長期と短期があります。また、企業によって開始する時期も異なっていたりどれくらいの期間で実施するかも異なります。
また、1日だけのインターンシップもあるので誰でも気軽に参加できるものもあります。自分の予定に合わせて参加してみると就活に役立つかもしれませんね。

これからの時期だと、秋冬開催のインターンシップもたくさんあります。冬休みなど長期休暇を有効に活用するためにも参加してみてもいいかもしれません。

日本のLGBTフレンドリーな地域 三重、兵庫、沖縄の場合

2015年の渋谷区、世田谷の同性パートナーシップ制度の導入以降、日本でもLGBTフレンドリーな地域が増えてきました。
今回は、日本のLGBTフレンドリーな地域である、三重、兵庫、沖縄を紹介します。

三重県伊賀市

三重県伊賀市は、2016年4月1日に同性カップルの「パートナーシップ宣誓」を開始しました。
同性カップルがパートナーシップ宣誓を行うと、受領証が発行されます。

詳しくはこちら
三重県伊賀市のパートナーシップ制度とは

兵庫県宝塚市

兵庫県宝塚市は、東京都渋谷区、世田谷区、三重県伊賀市に続いて全国で4番目に同性パートナーシップ制度を導入しました。
三重県伊賀市同様、同性カップルがパートナーシップ宣誓を行うと、受領証が発行されます。

詳しくはこちら
兵庫県宝塚市のパートナーシップ制度ってどんなもの?

沖縄県那覇市

沖縄県那覇市は、2016年7月8日にパートナーシップ制度が導入されました。

同性カップルが申請を行うと、「那覇市パートナーシップ登録証明書」が発行されます。

以前から沖縄はLGBTにフレンドリーといわれており、同性カップル向けのウェディングプランがあるホテルや、プライドパレ―ド「ピンクドット沖縄」が開催されています。

詳しくはこちら
「那覇市の同性パートナーシップ制度」どうやって申請する?どんな効果があるの??

LGBTフレンドリーな沖縄県

まとめ

今回はLGBTフレンドリーな地域として、同性パートナーシップ制度を導入している、三重県伊賀市、兵庫県宝塚市、沖縄県那覇市を紹介しました。

同性パートナーシップの導入には至っていないものの、LGBTフレンドリーな活動を行う地域も増えてきています。
この流れが今後さらに加速していくとよいですね!

三重県伊賀市のパートナーシップ制度とは

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三重県伊賀市では、2016年4月1日から同性カップルの「パートナーシップ宣誓」に係る取り組みを開始しました。

誰もが自分らしく暮らせるために

伊賀市では下記のように制度導入の目的を発表しています。

「あらゆる差別を許さず、互いを尊重するまちづくり」をめざし市民一人ひとりの人権が大切にされる社会の中で性の多様性を認め合い、誰もが自分らしく暮らせるよう、「伊賀市パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱」を2016(平成28)年4月1日から施行します。

宣誓することで受領証が交付される

伊賀市のパートナーシップ制度は、「伊賀市パートナーシップの宣誓の取扱いに関する要綱」に定めた要綱です。
市に対して同性カップルであることを宣誓し受領されると受領証が発行されます。

対象者

1.双方が20歳以上であること
2.双方が独身であること
3.双方または一方が市内在住であり、一方が市内に住んでいない場合は市内に転入の予定であること

手続きの方法

宣誓を行う日程は予約する必要があります。事前に市と日程を調整し、指定された場所に行きます。市職員の前でパートナーシップ宣誓書に自ら記入し、提出します。受領されると受領証が発行されます。

▼実際の受領証

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申請に必要な書類

申請には、住民票及び独身証明書(本籍地の自治体が発行する公的な書類)の提出が必要です。
※面談日の3ヶ月以内に発行されたもの。

受領証交付で得られるメリット

受領証の交付を受けることで、以下のようなことが認められるようになります。

・伊賀市営住宅の入居審査など市が提供するサービスの一部で夫婦と同様に扱われる。
・市立の上野総合市民病院でパートナーが手術を受ける際に同意書にサインすることができる。
・市立の上野総合市民病院で病状の説明を受けることができる。

また、伊賀市ではアライの取り組みも行っています。従業員の採用やトイレの使用など、LGBTを支援するための啓発活動を行っています。

性自認に関するぼんやりとした怯え

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回は性自認についてです。

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私の身体的性別は女だし、性自認としても女だと思う。
しかし、自分が本当にこの性別なのか不安になることがしばしばある。

私の名前は男女どっちにもありそうなもので、名前だけを見た人から男だと思われていたこともたくさんある。
それが嫌だと思ったことはない。むしろ、しっくりくる。

でも考えてみれば、名前に性別が表れるってすごく不思議だ。

似た話題で、一人称が男女で分けられているのもよく分からなかった。

公的な場面では男女共通で「私」と言えばいい。
しかし、私的な場面では「あたし」が女性で、「俺」や「僕」が男性の一人称として認識されている。
私は「俺」を使っては、よく周りから「女の子でしょ」と訂正されていた。そのことに、違和感しかなかった。

きっと私は、自分の性別というものをよく理解できていないのだと思う。
女性なので女子トイレに入ることが習慣となっているけれど、入るたびに間違っていないか不安になり、周りの人々が何も言ってこないのだから合っているのだろうと無理やり納得する。
「女の子」と呼ばれることに違和感がある。

大学に入ってから、いわゆるセクシュアルマイノリティの人と何人か知りあう機会を得た。

今までの生活から、何か漠然とした恐怖のようなものを植え付けられていたのだけれど、喋ってみたらなんてことはない。他の人と変わらなかった。
今まで何を不安に思っていたのか恥ずかしくなったし、申し訳なくなった。

そして、そうした当事者や理解者たちと接していくうちに、自分の感覚も別におかしなものではないのだという自信が生まれた。

思うに、彼らと私たちの間に変わったところはない。
ただ、多数派に属する人たちの多くが見慣れない性質に ぼんやりとした怯えを抱いているだけだ。

そういう性質を持つ人がいることは至って普通のことなのだという見方が広まって、怯えや不安がなくなって、みんなが落ち着いて暮らせるようになればいいと思う次第である。