LGBT当事者orアライによるレポート。今回は友達のカミングアウトについてです。
私は共通の知り合いを通じて最近新しくお友達になった子がいます。
彼女は私と大学も出身地も何もかも違い、お互いのことをよく知らなかったので二人で会っておしゃべりをしようということになりました。そこで、恋愛の話になると、急に彼女は「あのね・・・」と話すのをためらっている様子でした。そして、彼女がレズビアンであることを聞きました。
彼女は今まで男性と付き合ったこともあるけれど、それに違和感があってすぐに別れて以来、女性と付き合ってきたと話してくれました。
彼女は周りの友達に対して、レズビアンであることを全く隠しておらず、すぐに自分から言うようにしているそうです。悩みは、彼女の親が「将来は男性と結婚し、子供を産んでほしい」と望んでいるのだそうです。唯一、親にレズビアンであることを理解してもらえずどうしたらいいのか分からないと言っていました。
私は今までストレートの友達としか恋愛の話をしてきませんでした。彼女が抱える悩みや苦しみを聞いて悲しくなりましたが、彼女に何とアドバイスをしていいのか分かりませんでした。しかし、話を聞いてあげるだけで嬉しいと言ってくれて、それだけでも私が力になれることがあるのだと思いました。
私はLGBTフレンドリー企業でインターンをしていましたが、自分の友達の中でLGBTだとカミングアウトしてくれた友達は彼女が初めてでした。私がフレンドリー企業で働いていることを告げると、とても喜んでいました。「ストレートの子なのに、そこまで分かっていてくれて嬉しい」と。それを聞いて嬉しくなりましたが、同時に、同じセクシュアリティでないと分かり合えないという気持ちがどこかにあるのかなと思いました。「当事者とそうでない人」と壁を作ってしまうことは良くないと感じます。そこで私は、自分がアライであることを積極的に周りに伝えていきたいと思いました。
LGBTの人たちはさまざまな問題が立ちはだかって生活において悩みを抱える人が多くいると思います。その人たちのための何か制度や法を確立することも重要ですが、近くにいる人が話を聞いてあげたり、分かってあげることも大切だと思いました。私は、これからもアライである自分を表して生きていきたいです。