LGBT当事者orアライによるレポート。今回は地方でのLGBTをテーマにした講演会についてです。
岩手大学LGBTs学生団体Poi(ぽい)が今年2月に性のあり方や多様性をテーマとした講演会「『あたりまえ』にクエスチョン!」を同大学学生センターB棟1階多目的室で開催しました。
講演会は同団体が制作したパンフレットを基に、性別や恋愛、結婚に関することや、「男らしさ」「女らしさ」という考え方など、性のあり方に関して「当たり前」と思われている事柄に疑問を投げ掛けながら、参加者と一緒に多様性について考えていく内容となったようです。
同団体はLGBTsやその当事者であるAlly(アライ)の居場所作りを目的に活動している団体です。
映画鑑賞や座談会、勉強会などの活動を通したコミュニティーづくりを中心に、大学の文化祭などでパネル展示やワークショップを行いLGBTsに関する情報発信や啓発活動を行っているそうです。
地方では都会と異なってLGBTのコミュニティが少なかったり交流する機会があまりありません。
LGBTの存在すら知らない人がたくさんいるため、正しい知識がないままに偏見を持つ人も少なくありません。そのために地方のLGBT当事者は都会と比較すると孤立しやすい、差別されやすいといった傾向があります。
地方で、ダイバーシティを積極的に推進するには、そしてその人たちにLGBTの存在を知らせるためには、やはり誰かから情報を得ないと分からないと思います。そして、この講演会で当事者の想いを実際に聞き、自分自身で気づくものが多くあると思います。LGBTやセクシュアルマイノリティを知ることで何か自分の考えが変わるかもしれません。