LGBT当事者orアライによるレポートです。
タレントで美容家のGENKINGさんが今年1月、自身のinstagramアカウントに性同一性障害の診断書をアップしました。診断書の日付には平成28年10月28日と書かれています。
GENKINGさんは、instagramから人気に火のついた日本のタレントで、その個性的なファッションや美容法が支持されています。またパーソナリティとして情報番組にも出演されています。
綺麗な金髪のロングヘアやメイク、ファッションから周りからはオネエ系タレントなどと言われることの多かったGENKINGさんですが、セクシュアリティについては自身ではあまり明言されていなかったように思います。
美男子、ジェンダーレス男子、オカマなどとメディアやネット上では様々な呼び方をされています。
以前からオカマっぽいなどという理由で小さいころから辛い経験をしてきたことをinstagramなどで明らかにされてきたGENKINGさんでしたが、今回の投稿でははっきりと、MtFであることを証明する診断書を、長文のコメントと共にアップしています。
彼(よりも彼女と呼んだ方が適切でしょうか)は診断書を貰った日、とても嬉しく、気持ちが楽になったと言っています。
単純にファッションが好きで、GENKINGさんのインスタは拝見していましたが、現在に至るまでに多くの葛藤や苦悩があったことが伝わる文章でした。
また、最後には孫を見せてあげられないこと、こんな投稿で家族を悲しませてしまうと書いています。
最近ではメイクをしている男性も増え、いわゆる“オネエ系”と一般的な男性との境目が段々と曖昧になっていっているように感じます。
GENKINGさんは診断書で、女性であることを認められましたが、生まれながらの女性として生きることはできません。まだ時間は必要ですが、生まれたときの性別や自認している性別に関係なく、生きやすい社会になってほしいと思います。