LGBT当事者もしくはアライによるレポート。今回はおもちゃという観点からジェンダーについてレポートします。
誰もが過ごした子ども時代、皆さんが夢中になったものは何だったでしょうか。戦隊ヒーロー?おままごと?
子ども時代に意識することはなかったものの、大人になって考えてみると、子供用のコンテンツにはジェンダーが強くあてはめられています。
男の子用にはかっこよく、直線的なデザインのもの、女の子用は丸みを帯びたピンクやパステルカラーのもの。私のイメージですが、共感する方も多いのではないでしょうか。
おもちゃとジェンダー
欧米諸国では、ジェンダーフリーな玩具を提案する動きが既にあるようです。国内・海外のサステナビリティを紹介するサイト“EcoNetworks”さんが事例を紹介している記事があったので紹介します。
サイトの中でも最も興味深いのは、こちらの動画です。
車や銃型のいわゆる男の子向けとされるおもちゃや人形、家事に関するものなどいわゆる女の子向けとされるおもちゃ、様々な種類のおもちゃが混在している場所で男女の子どもをあそばせると、性別に関係なく気に入ったおもちゃで遊び始めるというものです。
参照
おもちゃの世界はジェンダーフリー
http://www.econetworks.jp/internatenw/2016/06/toys/
ジェンダーフリーでダイバーシティ推進!?
何かを売り出す際に、年代や性別等のターゲットを細かく想定することは大切なことです。
しかし同時にそれは、ジェンダーを形成することにつながっています。
男女別に玩具などで小さいうちから区別をしてしまえば、子どもたちに男女のイメージが形成されていきます。それは言い換えれば、「男らしく/女らしく」というダイバーシティの正反対を辿っていくことになりかねません。
小さいころから性別に関係なく好きなものを選ぶことができれば、個性が尊重され、「その人らしく」生きることができますよね。
日本の子どもとジェンダーフリー
日本も当然、昔に比べるとずっとジェンダーの壁は薄くなってきています。
特に顕著なのは小学生のランドセル。
昔は、男の子は黒、女の子は赤の2色のみでしたが、最近は街で色んな色のランドセルを見かけることがあります。昔は女子のみだった家庭科も今は男女関係なく履修しています。
日本のおもちゃに関してはまだ男女の区別がされているように思います。海外の流れを受けて変わっていってほしいと思います。
まとめ
今回はおもちゃに注目しましたが、子どものジェンダーを規定するものは洋服など他にもあります。子どもが選ぶという点に加え、親が買い与える場合、知り合いの子どもにプレゼントするときなど、ジェンダーの観点をもってみると面白いかと思います。
自分らしく生きるという点で性別にかかわらずすべてのものを選べるようになるといいですね。