「LGBTは自分には関係ない」という人

LGBT当事者もしくはアライによるレポート。本日はLGBT非当事者にLGBTについて話すときについてのレポートです。

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自分自身がLGBTに関することをしていくうちに、周りの知り合いに「LGBTに関する仕事や活動をしている」と伝える機会も増えました。
その際に、「面白い」「素晴らしい」など言ってもらえることも多いのですが、そういってもらえる反面、「自分には分からない、関係のない分野だ」という態度を示されることがあります。
しかし、LGBTについて知っておくことは、全ての人に必要なことだと思います。なぜなら全ての人に関係のあることであるからです。

「私には関係ない」という人

まず、なぜ「関係ない」と思ってしまうのか。理由を聞くと、大方以下の答えが返ってきます。

「今までそういう人(LGBT)に会ったことがないから」

しかし、日本におけるLGBTの割合は2015年の調査の段階で7.6%、約13人に1人の割合で存在しています。

日本で多い苗字ベスト6の佐藤、鈴木、高橋、田中、伊藤、渡辺を合計しても全人口の7%程度だそうです。そう考えると「LGBTの人と会ったことがない」のはこれらの苗字の方と会ったことがない、ということよりも確率が低いことになりますね。

私は今まで会ったことがない、私の周りにはいないから、といった返答をされたときは必ず「いないのではなくて、いるけど気づいていないだけ」と答えています。

私は当事者であることを全員にオープンにしているわけではないので、「あなたの目の前にいるよ!今会っているよ!」なんて思いながらこのような会話をしていることもあります(笑)。

学校で、「人種差別や障がい者差別をしてはいけません」「お年寄りは大切にしましょうね」と習うので、それに気を付けている人は多いと思います。

しかしLGBTは目に見えることが多くないため、知らぬ間に傷つけてしまっている危険性があります。だからこそ尚更、LGBTについて知って配慮をしていくことが大切になります。

どうやって知ればいいのか

周りにいるかもしれないのは分かっても、どこにいるかも分からないし、自分には知識も何もない…という人も多いと思います。
最初は何も知らなくて当たり前です。今はネットで調べると多くのLGBT関連のサイトも出てきますし、近年LGBTとは何かを基礎から説明するような本も増えてきています。

当事者と実際に接することは、理解するうえで一番有益だと思います。文字で「同性愛者はこういった人である」といくら読んでも、完全な理解はできません。

また、多くの当事者と接するうちに、LGBTだから何か特別であるわけではない、一人ひとり個性を持っている普通の人間である、と感じることができるでしょう。
今はストレートの人も参加可能なLGBTに関する交流会などを開いている団体も増えてきているので、実際に知り合うことはずっと簡単になりました。

まとめ

LGBTの方の多くが抱える悩みとして、「本当の自分を隠して周りと接するのが辛い」があります。仲のいい友達に自分のことをすべて打ち明けたいというのは誰でも同じですよね。

関係ないと思っていたストレートの方がアライ(LGBTの理解者、支援者)になることでその周りの当事者がカムアウトして楽になれる、より深い関係になれるかもしれません。

実際に私もLGBTについて知ったことで仲良くなれた友達が多くいます。
全員が自分に関係のあること、という意識で社会全体のLGBT理解を深めていけるのが理想ですね。