LGBT当事者もしくはアライによるレポートシリーズ。今回は「レインボーフラッグ」についてです。
毎年代々木公園で開催されるTokyo Rainbow Prideでも見られるように、今やLGBTのシンボルとしてレインボーフラッグは一般的に認知されるようになっています。しかしこれがLGBTのシンボルとして認識されるまでには歴史がありました。
何色の虹が正しいの?
日本では虹色は一般的に7色とされています。
しかし元々のレインボーフラッグは赤、橙、 黄、 緑、 ターコイズ、藍、紫の8色で、現在ではそこからターコイズ、ピンクを除いた6色が正式なようです。
初のレインボーフラッグ
LGBTのアイコンとして初めて用いられたレインボーフラッグは1970年代のアメリカ、サンフランシスコであるといわれています。
芸術家であるギルバート・ベイカーがゲイパレード用にデザインしたものでしたが、当時は8色でした。しかし旗を大量に生産する際の調達の関係で、現在の6色になったといわれています。
当時はゲイつまり男性同性愛者の権利擁護の目的として使われました。レインボーフラッグが用いられた歴史が50年ほどあるというのは私も少し驚きました。
今のレインボーフラッグが持つ意味
上記に述べたように当初はゲイに関してのみでしたが、現在では広くLGBTを象徴するものとして使われていますよね。
現在では「虹のように一人ひとりのセクシュアリティはグラデーション、みんな違ってみんな素敵である」というような解釈がされているように私は感じます。LGBTと4文字で一般的には表されるセクシュアル・マイノリティですが、実際にはその中、それ以外にもたくさんのセクシュアリティがあって、人それぞれ異なっていますよね。
その他のLGBTを象徴するマーク
レインボーフラッグは現在LGBTの象徴として浸透してきていますが、以前にも特定のLGBTを表すものは存在していました。
中でもナチ時代に男性同性愛者に装着が義務付けられていたピンクトライアングル(逆三角形)は有名かもしれません。
ちなみに女性同性愛者はブラックトライアングルを装着させられていました。これらは強制収容をされた際に装着を義務付けられた背景があるためか、レインボーフラッグとは違い現在では当事者自身が掲げるのはあまり目にしません。
最後に
目に見える形で象徴を掲げるのは、何か運動をする際にわかりやすいですよね。冒頭でも述べた代々木公園のTokyo Rainbow Prideでは公園全体が虹色に染まります。この虹色が年々大きくなっていっているように感じて私たちはうれしいです。