LGBTであるということをどう受け止めるか

LGBT当事者orアライによるレポート。今回は、LGBTであるということをどう受け止めるかです。

LGBTであるということを、1つの個性として前向きにとらえている人がいます。
その一方で、自身がLGBTに生まれた、またはなったことを恨む人もいます。

今回はLGBTである、ということをどう捉えるか、ということに関して書きたいと思います。

前向きに捉える

「ゲイに生まれてよかった」「FtMに生まれてよかった」などと思っている人がいます。
ストレートの人は「ストレートに生まれてよかった」とは思わないかと思います。(「LGBTに生まれなくてよかった」とは思うかもしれません)
LGBTであるということで、そうでなければ得られない何かを得た時に、LGBTでよかったと感じられると思います。
たとえばそれは、一生のパートナーが見つかったときかもしれませんし、当事者同士のコミュニティで素晴らしい体験ができたときかもしれません。

私自身は、LGBTという概念に出会い、自認したからこそジェンダーやセクシュアリティに対する興味をもったので、その点では、LGBTでよかったと思います。
セクシュアリティに関係なく、交友の輪が広がったことはとてもよかったと思います。
もちろん、辛いこともありますが、この自分が自分に生まれたということは変えられない事実であるので、変に落ち込んだり恨んでも仕方ないかな、と思います。

後ろ向きに捉える

そうは言っても、辛いことはあるかと思います。
性自認、性的指向どちらに関しても、なかなかストレートの人にとっては理解をしてもらえないことが多いです。
差別的なことを言われることもあるかもしれません。
日本人は特に同調圧力が強いですから、人と違う、ということが知られてしまったときに批判されることは多くあります。
特に家族や友人など親しい人に批判されると、居場所がなくなったように感じて辛いこともあるかもしれません。

最後に

人間である以上、他の人と全く同じということはあり得ません。
周りと異なっている点が必ずあります。
それを隠すか、ありのまま隠さずにいるかはその人次第です。
LGBTであるということは、他の特性に比べて目立ちやすいかもしれません。
私は、ジェンダーやセクシュアリティに関わらず、もっと一人ひとりが、お互いの違いを認め合い尊重しあうことが必要だと思います。
LGBTであるということは、いいことでも悪いことでもないと思います。
それとどう向き合うか、ということを意識すれば、明るく生きていけるのではないでしょうか。