Amazonが新サービス「Audible」のCMでゲイカップルを起用したことがあります。今回はそのCMの概要や背景を記述していくと共に、過去にLGBTを起用したCMについていくつか紹介していきたいと思います。
CM概要
CMになったAmazonのサービスは「Audible」といってスマートフォンで場所を選ばず本を「聴く」ことができるサービスです。オーディオブックは、欧米ではすでにサービスとして人々に広まっていますが、日本ではまだ認知度が非常に低いです。このサービスを新しい文化として知ってもらう事を目的として作成したブランディングムービーが今回紹介するCMになります。
映像に出てくる人たちはみな何かしらの苦悩を抱えています。その方達が、「Audible」で宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を聴いて彼らの表情に少しずつ笑顔が戻っていくといった内容になっているようです。その中に非常に自然な形でゲイカップルが登場します。
LGBTを登場させた理由
ブランディングムービーの原案に最初は高齢者やLGBTが入っておらず、企画者が何かが足りないと感じ、ゲイのカップルを登場させる事を決めたようです。
ただそれはシンプルに物珍しいという理由からLGBTを扱ったわけではなく、ストレートの方と変わらない、人間ならではのドラマに深みを持たせるためにLGBTを取り扱ったそうです。また、LGBTを起用することに対して社内の人間でネガティブな反応を見せた人は皆無だったそうで、LGBTをブランディングに起用することがとても自然なことだと、企画者は感じたそうです。
AmazonのLGBTに関する取り組みについて
AmazonはアメリカではLGBTフレンドリーな企業として評価されているようです。なので、Amazon Japanではダイバーシティに力を入れていて、企業としてダイバーシティ構想を掲げる事によって、社内の人間が良い環境で働けることつなげたいと考えているそうです。
その他にLGBTを取り上げた他のCM
ドコモ
携帯キャリア「ドコモ」のCMにてレズビアンカップルが登場しています。「多様性」をテーマに掲げたCMで、日本を舞台にして「この国の4人に1人は、高齢者です。」「この国の60人に1人は、外国人です。」などのメッセージと共に「この国の13人に1人はセクシャル・マイノリティです」といったメッセージが流れます。
マクドナルド
台湾マクドナルドのCMの中で、若いゲイ男性が、父親にカミングアウトするといった内容です。カミングアウトという場面を感動的に描いたCMで、一見の価値はあると思います。
他にも魅力的なCMは複数あります。上記のCMや他のCMについては下記のURLで視聴できます。時間があればご視聴お願いします。