LGBT当事者、アライによるレポートシリーズ。今回はLGBTを勉強してよかったことです。
今の時代、自分が当事者であるかどうかにかかわらず、LGBTについて知っておくことは大切だと思います。
LGBTについて理解を深めてどんなよかったことがあるか、感じたことを述べてみようと思います。
より深い仲で人と接することができるようになった
友達同士、他愛もない話をする中で恋愛の話が出ることもあるかと思います。
非当事者同士の会話ではやはり好みの異性の話や結婚などが多いかと思いますが、そこで一歩踏み込んで同性愛の話やトランスジェンダーの話をしてみると、より深い話ができるでしょう。もしかしたら相手は差別的な発言をしたり、笑って話を流すかもしれない、しかしそこで「私たちの身の回りにもたくさんいるんだよ」「気持ち悪いなんて言ってはいけないよ」と指摘をすることで、理解を促すきっかけにもなりえます。
逆に普段はあまり踏み込んだ話をしない友達がLGBT差別について真剣に考えていた、なんてことが知れると関係がより深くなるきっかけにもなりますよね。
差別や偏見についてより注意するようになった
LGBTについての理解を深めることで、LGBTの方を差別してはいけない、特別視してはいけない、という考えを持つことは自然といえます。しかし私はそれだけではないと思っています。
身体、知的、精神障がいの方、人種、民族的な背景がある方など、世の中にはマイノリティであるがゆえに差別で苦しむ方が未だ多くいます。LGBTについて理解を深め「差別をしてはいけない」という考えを持つことで、他のマイノリティの方々への差別に対しても、疑問を持つきっかけになると思います。
そのような意味では私は、以前より懐が広く優しい人間になれたのではないかと思います。
自分自身についての理解が深まった
LGBTについて知る前は、自身のセクシュアリティやジェンダーについて深く考える機会はあまりありませんでした。しかし多様な性があることを知って以降、自身の性自認や性的指向について考え直すことができました。
当事者の方と接していくうちに、「自分ももしかしてそうなのかも?」と思った経験がある人もいるかもしれません。それでもいいと思います。当事者かどうかにかかわらず、LGBTについて知ることは自分を知ることでもあると思います。