文部科学省が2016年4月1日に、性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等を実施するために、教職員の理解を促進することを目的とした教職員向けの周知資料を公表しました。
・同性愛者だと教師に打ち明けたら差別的なことを言われた
・自分が認識している性に合った制服が着れない、トイレを使えない
など、さまざまな困難から不登校になる子どももおり、教師への研修が必要だと言われています。
冊子では下記のように具体的な事例等も記載されています。
性同一性障害に係る児童生徒や「性的マイノリティ」とされる児童生徒は、自身のそうした状態を秘匿しておきたい場合があること等を踏まえつつ、学校においては、日頃より児童生徒が相談しやすい環境を整えていくことが望まれること。このため、まず教職員自身が性同一性障害や「性的マイノ
リティ」全般についての心ない言動を慎むことはもちろん、例えば、ある児童生徒が、その戸籍上の性別によく見られる服装や髪型等としていない場合、性同一性障害等を理由としている可能性を考慮し、そのことを一方的に否定したり揶揄(やゆ)したりしないこと等が考えられること。
LGBTに関する正確な知識を持つことは、偏見をなくし、誰もが生きやすい社会にするための一歩です。
まだまだ教育現場でのLGBTの理解は充分とはいえないのが現実です。
しかし、文部科学省のこういった動きにより少しずつ変わってきています。