就活を経験して変わったこと。LGBT当事者による就活体験記4。

精神的に強くなった

いわゆる圧迫面接を、私は経験したことがありませんが、面接の場で面接官に自分の考えを否定されたことはあります。未熟すぎるとストレートに言われたこともありました。

また、面と向かって直接ではないですが、志望度の高い企業からのメールや郵便物で、不合格の通知が来ると精神的なダメージはかなり大きいです。
特に私の場合は周りに否定されることが多くなかったためにこのような経験の度にすごくへこんでいました。

不合格に慣れてしまった、と言ってしまっては不適切かもしれませんが、数をこなすに連れて精神的には強くなっていったと思います。
もっとも、圧迫面接も圧迫に耐えることのできる強い学生を見極めているんですがね。

自信がついた

これが一番大きな成長なのではないかと思います。私が就活を始める時期が少し遅かったこともあるのですが、就活を初めて初めのときは、準備をしっかりしていた周りの学生に引けを感じ、勝手に劣等感を持っていました。

しかし自己分析や企業研究などを進めて、しっかりと対策をしてからは、「通るかなあ、通ったらいいなあ」という態度だった面接も「落とされるはずがない、落ち着いていけば大丈夫」と考えられるまでに変わりました。思いがけない質問などでとまどってしまうことはなくなりませんでしたが、「なんでもきいてください」、という態度で臨むだけで面接官からの印象もぐっと違うかと思います。

まとめ

4回にわたって就活を経て変わったと思うことを紹介してきました。就活は、辛かったか辛くなかったかで言えば、正直辛かったと思います。
しかし、後半慣れや自身が成長してからは、楽しく感じられるようになりました。

終わった今だからこそ言えることでしょうが、就活を経験してよかったと思います。内定承諾をした会社は1社だけですが、他に内定を頂いた会社、途中で辞退した会社や不合格になった会社など、関わった会社はたくさんありました。いいところも悪いところも、社会について前よりもずっと理解ができたように思います。
新卒としての就活は、一生に一回しか経験しません。その貴重なチャンスで、視野を広く持ち、活動していくことで自身の成長にもつながるかと思います。