LGBT当事者、アライによるレポートシリーズ。今回は人気歌手のカミングアウトについてです。
参照http://aleexart.deviantart.com/art/Miley-Cyrus-mileycyrus-com-396501353
2015年に、人気歌手のマイリー・サイラスさんは自分が「パンセクシュアル」だと公表しました。
パンセクシュアルとは全性愛を意味します。男性・女性の性の分類に適合しない人々も含め、あらゆる人々に恋をしたり、性的願望を抱いたりする人を指します。また、パンセクシュアルの「パン」とは、ギリシア語に由来し、「全て」を意味します。
サイラスはVariety誌の最新インタビューで、自分のジェンダーについてさらに詳しく語りました。
サイラスは、自分自身の性について意識するようになったのは5年生か6年生くらいの時で、最初の恋人は女の子だったと明らかにしました。男の子か女の子、どちらかの性になりたいと考えたことはなかったといいます。
また、自分をパンセクシュアルだと感じるようになったのはいつか、というサイラスは質問にこう答えています。
「ロサンゼルスにあるLGBTQセンターに行って、色んな人の話を聞いた時、ある人が『自分を男性でもないし女性でもない』と言っていました。
センターで会った人たちは、美しく、セクシーでたくましかった。だけど脆くもあり、女性らしく男性らしくもあった。そして私は『自分を男性でもないし女性でもない』と言った人に、これまで出会った誰より、自分と同じものを感じました。
私は人と違って見えるかもしれない。
だけど私を『ジェンダーニュートラル(性的な区別がない)』と見る人はあまりいないんじゃないかな。それでも私は、自分がとてもジェンダーニュートラルだと感じています。
多分、その人は私が初めてあったジェンダーニュートラルな人だと思います。
私は男性でも女性でもないということがわかって、自分の性をもっと理解するようになりました。
『だから、自分がストレートでも同性愛でもないと感じていたのね。だってそうじゃないから』って」
サイラスは「LGBTQ」という言葉はこれからも使われ続けるだろうが、そこにパンセクシュアルのPも加えるべきだ、という考えを伝えました。
まとめ
彼女のカミングアウトにより、勇気づけられた人はきっと多くいると思いました。
このように芸能人が公に自分のセクシュアリティを明かすと、かなり大きな影響力を及ぼすと思います。自分がセクシュアルマイノリティであることを、隠さずにポジティブに捉えているサイラスに感動しました。誰もが自分がどのようなセクシュアリティであっても前向きに生きられると良いですね。
参照
http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/13/miley-cyrus-opens-up-pansexual-gender-neutral_n_12481506.html?utm_hp_ref=japan-lgbt