LGBT×就活情報
LGBT※当事者の学生さん向け「LGBT×就活情報」企画。
今回は、日本初のLGBTに関する企業等の取り組みの評価指標「PRIDE指標」について取り上げます。
※LGBT=レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどのセクシュアルマイノリティの総称として使用しています。
LGBTが「ブーム」??
ここ数年でLGBTという言葉の認知度は高まっていますよね。
「ブーム」と表現されることもありますが、一過性の盛り上がりではなく、持続的に取り組もうとする企業や団体も増えてきています。
その中のひとつが、work with Prideです。
work with Pride は、LGBTに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する団体で、2012年に発足されました。
ダイバーシティって何??
「ダイバーシティ」というとちょっとわかりづらいかもしれませんが、社員一人一人の個性を活かし、活躍してもらおうということです。
これまではダイバーシティというと女性の活躍が取り上げられることが多かったのですが、ここ最近はLGBT当事者を含むダイバーシティを推進しようとする企業が増えています。
PRIDE指標とは?
話は戻って…
そんなwork with Prideが2016年から始めたのが「PRIDE指標」です。
これは日本初のLGBTに関する企業等の取り組みの評価指標です。
なぜPRIDE指標を「LGBT×就活情報」で取り上げたかというと、PRIDE指標がLGBTフレンドリー企業を見分けるひとつの指標になるからです。
PRIDE指標の項目
Policy: 行動宣言
Representation:当事者コミュニティ
Inspiration:啓発活動
Development:人事制度、プログラム
Engagement/Empowerment:社会貢献・渉外活動
PRIDE指標2016受賞企業
2016年度は82社が応募、5つの項目のうちいくつ取り組めているかがジャッジされ、ゴールド(5点獲得)は53社、シルバー(4点獲得)は20社、ブロンズ(3点獲得)は6社となりました。
受賞した企業の取り組み事例
・トランスジェンダーが性自認の服装をすることや、通称名を使用することを認めている。
・社員に向けてLGBTの基礎知識を学ぶ研修を実施している。
・社内外に向けてセクシュアリティを理由に差別しないことを発信している。
・社内のLGBT当事者のコミュニティを立ち上げ、アライ(LGBTを理解し支援する人)を増やす活動をしている。
・同性パートナーにも結婚祝金を出すなど、異性カップルと同等に福利厚生を利用できるようにしている。
Etc…
受賞企業の中でも取り組み内容や状況は様々ですが、少なくともLGBT当事者の働きやすさを整えようという姿勢がある企業です。
このような企業が今、どんどん増えています。
これから就活をする方、就活はまだ先だという方も、どんな企業がPRIDE指標で受賞したのかを知ることは、企業選びのヒントにもなります。
是非チェックしてみてくださいね。
ちなみに、nijipiを運営するNijiリクルーティングもゴールドを受賞しました!
PRIDE指標2016ゴールド認定企業
【運輸】
エヌ・ティ・ティ・ロジスコ、全日本空輸、日本航空、日本トランスオーシャン航空
【エネルギー】
関西電力
【金融】
ゴールドマン・サックス、J.P.モルガン、ドイツ銀行グループ、日本におけるAIGグループ、野村証券、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、みずほフィナンシャルグループ、モルガン・スタンレー、UBSグループ
【サービス】
アウト・ジャパン、アクセンチュア、EY税理士法人、エクシオジャパン、NTTクラルティ、NTTラーニングシステムズ、エフネス、Diverse、電通、トロワ・クルール、Nijiリクルーティング、パームロイヤル、プラップジャパン、ペンシル、リクルートスタッフィング
【情報通信】
NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTファシリティーズ、ガイアックス、KDDI、日本IBM、NTT、日本マイクロソフト、楽天
【製造】
クボタ、ストライプインターナショナル、ソニーグループ、日本たばこ産業、パナソニック、富士通、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス
【法務】
アンダーソン・毛利・友常法律事務所、長島・大野・常松法律事務所、外国法共同事業法律事務所リンクレーターズ
【保険】
アクサ生命保険、住友生命保険、第一生命保険、ライフネット生命保険