カミングアウトした理由
「リスナーはみな自分の本当の友達のようなもので、すべてのことを共有していきたいし、自分がゲイだとカミングアウトすることに恥じらいは感じていません。
カミングアウトをすることによってすべてが変わってしまう恐れも感じたけれど、それでも自分が動画を作り続けていくということはこれからも変わらないと思う」
ゲイだと自覚する前のこと
「生まれた時から自分自身に何か違和感を感じていたけれど、それが何かはわからなかった。
『ゲイ』という言葉がいつも自分をおびえさせた。
頭の中ではいつもトイレの男マークの上に大きな赤い罰マーク、女マークの方には緑のチェックマークが乗っていた」
ゲイだと自覚した瞬間
トロイ・シヴァンは14歳の時、自分はゲイではないかと思うようになったと言います。
それまでは誰ともゲイの話をしたことはなかったし、考えたことさえありませんでしたが、親友と初めてその話をした時、泣きながら帰宅しまし。そして、もうその話は一生誰ともしないと決めたそうです。
しかし、彼の頭の中でその事実はもう目をそらせないものになっていて、その時14歳の彼が一人でできたことはYoutubeに投稿されたすべてのカミングアウトビデオを見ることでした。
この行動が、17歳になったトロイ・シヴァンがカミングアウトビデオを投稿することにつながったのです。
彼は14歳の頃の自分と同じ思いをしている子供たちに動画を通じて自分の想いを伝えたいと考えたのです。
カミングアウトの時
半年間、彼はカミングアウトビデオを見続け考えました。
そして答えにたどり着きました。
自分は健康に幸せに生きている、それにただゲイであるという事実が加わっただけ。
15歳になるまでの半年間で彼の心境は変わりました。
彼は自分自身をポジティブにとらえられるようになり、親友とももう一度話し合いきちんとカミングアウトできたと言います。
さらに、両親にカミングアウトをするときはとても時間がかかり、のどが張り裂けそうになったそうです。それでも両親は泣きながら彼を抱きしめ、変わることは何もないと伝えました。
両親、兄弟、親友たちに何一つ包み隠さずカミングアウトしたことによって、彼らとの関係をさらに深められたと彼は述べます。
動画の最後に彼はこう言いました。
『不安なのは最初だけ。状況は時間がたつにつれてどんどん良くなっていく。』